【今回のまとめ】
1.9月12日のアップルのイベントに注目
2.iPhone5はスクリーン・サイズが大きく、LTEにも対応?
3.発売のタイミングは9月21日説が有力
4.アップルのネットラジオへの進出準備が話題になっている
5.ハードウェアだけの勝負ではない
「iPhone5」に対する投資家の期待は非常に大きい
今週(9月10日~14日)世界の投資家が最も注目するイベントは、9月12日(水)にサンフランシスコで開催されるアップルの新製品発表会です。大方の予想では、その場で「iPhone5」が発表されると見られています。iPhone5に関する投資家の事前の期待にはとても高いものがあり、株価も上昇しています。
iPhone5の仕様の面で噂されている最大の特徴として、これまでのiPhoneはスクリーン・サイズが3.5インチでしたが、iPhone5ではこれが4インチになると言われています。これは「もう少しスクリーンが大きい方がよい」という消費者の声を反映してのことだと思います。
次にiPhone5のボディですが、今までよりも薄く、7.6ミリ程度になるのではないかと言われています。また、なめらかで、より一体感のあるケースを採用するだろうと言われています。
ネットへの接続に関しては、既にウォールストリート・ジャーナルが「iPhone5は次世代標準のLTE(Long Term Evolution)を採用するだろう」と報じています。
この他、バッテリーの寿命の改善、「Siri」(音声入力)の改善、アンテナの改善などが噂されています。
発売後1週間で1000万台販売の予想も
発売の時期に関しては、「9月21日前後」という観測が出ています。これはアップルの商品を扱う電話会社、AT&T(ティッカー:T)ならびにベライゾン(ティッカー:VZ)の各社が「この日以降、休暇を取るのを控えるように」と社員に指示を出したからです。
アナリストの間からは、9月21日が発売日であると仮定して、最初の1週間だけで1000万台のiPhone5の販売が予想されるという声が上がっています。また9月期の販売予想としては2300万台程度を予想するアナリストが多いようです。
現在の主力機種であるiPhone4Sの場合、部分的なアップグレードに過ぎないと感じたユーザーは買い替えを思いとどまりました。その点、今回のiPhone5は外観も中身も刷新されることから、発売直後の売れ行きは前回よりもよくなるはずだと考えるアナリストが多いようです。
発売日に関しては、もう少し遅れると考える投資家もいます。その理由として、iPhone5は、本体を薄くするために、「インセル技術」と呼ばれる、タッチ・センサーを液晶パネルに統合するディスプレイを採用しており、その生産の際の歩留まりがこれまであまり改善しておらず、このままだと量産が間に合わないという観測があるからです。
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