株データブックWeb「記者が斬る!」
【第16回】 2012年7月2日 ザイ・オンライン編集部

公募価格の3倍になったモブキャストに続けるか!?
2012年7月に新規公開する3銘柄の初値を大予想!

IPO特集第1弾 「IPOで騰がる株」の3条件とは?

IPOの初値は大型株とは反対の動きとなる

 アクトコールやワイヤレスゲートで2倍3倍を夢見ている投資家の皆さんにはちょっと残念な予想となった(それでも3割上昇なら相当のものだが)。その上でさらに冷や水を浴びせることになりそうで申し訳ないのだが、欧州をはじめとする海外の情勢次第ではさらに初値は伸び悩む恐れも出てくる、と小川さんは指摘する。

 この4~6月は大型株が低迷、短期資金が新興市場に向かいやすい環境だったが、「7月に入ってEUの情勢が安定してきてユーロ高・円安に向かい、大型株中心のムードが高まると、IPOが忘れ去られてしまう恐れもあります」

 実際、日本を代表する大型株で構成される日経平均株価は、EUの首脳会議で12兆円もの大型経済対策の枠組みが基本合意に達したことを受け、6月29日の終値は9006円と、約1か月半ぶりに9000円を回復、上昇率は前日比1.5%となった。本稿を書いている7月2日は一時9100円台を回復した(午後2時現在、9022円)。今後、さらに大型株中心のムードが高まると、IPOへの熱気が去ってしまうかもしれない。

 「今年は初値が倍になる銘柄が4月、6月と続きましたから、その延長で今後も大丈夫と考えていると、危ういかもしれません」(小川さん)

 もちろん、その逆に、さらにIPOが過熱することだって十分に考えられるわけで、極端な悲観は無用だろう(もちろん極端な楽観も、だが)。

 あくまでクールに、どんな銘柄なのかを事前に調べておくことが何より重要だと、小川さん。「何をやっている会社なのか? 株式を公開して資金調達することで伸びる可能性があるのかどうか? まずはこれをきちんと調べておきましょう」

 なお、IPOに関しては今後も各証券会社の当選ルールや、過去データから調べた意外な結果など、さまざまな情報をお届けするので、ザイ・オンラインをぜひチェックしてみてほしい。