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日経平均株価が「10年後に8万円」になるときに“株価10倍”になる可能性を秘めた「大型株」2銘柄! AIで成長する「NTT」、抗がん薬に期待の「第一三共」に注目!

2024年4月20日公開(2024年4月18日更新)
ザイ編集部
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【日本株】大型株でも「株価10倍」が狙える時代が到来!「10倍株=中小型株」という常識が変わり、アナリストが株価や配当が“10倍”になる大型株の有力候補として挙げる「NTT」と「第一三共」に注目!

ダイヤモンド・ザイ6月号の大特集は「10年持ちっ放しでOK!【配当&株価が10倍になる株】」を掲載! 株式市場や上場企業の改革が進み、海外投資家の注目度も高くなってきた今、「10倍株=新興株や中小型株」という“過去の常識”は一変。大型株の長期保有でも「配当10倍」「株価10倍」が狙える時代がやってきた! この特集では新NISAでじっくり投資するのにも最適な「配当10倍株」「株価10倍株」の候補をピックアップして紹介!

今回はこの特集から、日本株の“常識”がどのように変わったのか、わかりやすく解説した記事を紹介。さらに、これから株価10倍も夢じゃない大型株の2銘柄も取り上げるので、投資の参考にしてほしい!
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10年後には日経平均株価が8万円台になっても不思議はない!
業績のいい企業を選べば配当&株価10倍は十分あり得る!

 「株価や配当が10倍になる株」といえば、これまでは高リスクの新興株や中小型株というのが常識だった。しかし、今後は違う。安心感の高い大型株の長期保有でも、十分狙えるのだ。理由は、日本株市場そのものと、上場企業が大きく変わっているからだ。

 「PBR1倍割れ解消などの東証の改革は、今までの停滞ムードを吹き飛ばす意味があるでしょう」(なかのアセットマネジメントの居林通さん)

 「株主還元の強化や、事業の売却・再編など、日本企業が変わりつつあることを示す出来事が多々出てきています」(ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチの小林大純さん)
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日本株市場が変わる!

 日本の株式市場に対する海外の投資家の注目度も増し、世界のお金が日本株に流れ込んでいる。一方で「改革が軌道に乗るには10年くらいかかる」(内藤証券の高橋俊郎さん)という指摘も。つまり、変化はこれで終わりではなく、今からが本番だ。

 日経平均株価が4万円を超えたのも伊達ではない。今回、先に登場した居林さん、小林さん、高橋さんに加えて、山和証券の志田憲太郎さん、プライムコムリサーチの松尾範久さん、ラカンリチェルカの村瀬智一さんの6人に話を聞いたが、プロ6人中5人が「紆余曲折はありつつも、10年後の日経平均株価は8万円に到達する」と予想している。もっとも慎重な見方の小林さんでも、6.5万円までは到達すると見る。

 株価は、経済の成長に伴い右肩上がりとなるのが“フツウ”。日本株は、ようやくその入口に立ったのだ。

 現在の日経平均株価の上昇は、ファーストリテイリング(9983)東京エレクトロン(8035)など、一部の値がさ株に偏っている。海外でも知名度が高い銘柄に資金が集中しているためだ。これからは「横に広がって有望な銘柄が買われる」(松尾さん)展開が期待される。配当を増やす動きも加速しており、今後も拡大が必至だ。これに企業それぞれの成長が加われば、有名株や大型株でも「10年で10倍」は決して無理な話ではないだろう。
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生成AI関連銘柄の本命であり、データセンターを拡充する「NTT」や、
高成長予測のがん領域で新技術を持つ「第一三共」に注目!

 ただし、当然ながらすべての銘柄の株価が上がり、配当が増えるわけではないので見極めは重要になってくる。そこで、以下では誰もが知る有名大型株でありながら「株価10倍を目指せる」とアナリストが後押しする銘柄を2つ紹介しよう(※以下、株価などのデータは4月4日時点)。

 一つ目の銘柄は、生成AI市場の急拡大とともに成長が期待されるNTT(9432)だ。

 今後8年で市場規模が10倍になると予測される生成AIだが、その普及には膨大なデータを扱うデータセンターと通信インフラが不可欠。NTTはデータセンター世界3位という強みを持つ。さらに、大量の情報を高速でやり取りする通信インフラ「IOWN構想」の実現に向け、インテルやソニーと業界団体を設立。国際標準化が実現すれば、業績と株価の飛躍が見込まれる。株主還元に積極的なのも特長で、2024年3月期で13期連続の増配となる。

 「IOWN構想の世界展開を見据えており、グループ会社の構造改革や金融分野の出遅れは、むしろ伸びしろとも言えるでしょう」(高橋さん)

 「核融合発電や宇宙太陽光発電などにも取り組んでおり、次世代エネルギー分野でもビジネスチャンスがあります」(村瀬さん)
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 続いて紹介するのは、がん治療で頭角を現し始めた第一三共(4568)だ。

 第一三共は医薬品を手掛ける企業。医薬品市場で高い成長性を秘めているのが、がん領域だ。第一三共は独自の「DXd ADC技術」を用いた抗がん薬を開発・販売。この技術なら、従来の治療法より副作用を抑えることができる。抗がん薬「エンハーツ」の売上収益は2024年3月期に4000億円を超える見込みだ。

 「インフルエンザ治療薬や新型コロナワクチンの売上が増加。エンハーツ適応症の拡大で、さらなる成長が見込めます」(小林さん)

 「エンハーツより患者数が多いとされる新薬の臨床試験が進んでおり、2030年までに新薬を4つ販売予定。株価上昇につながる材料が豊富にあります」(志田さん)

 今回紹介した「NTT」と「第一三共」のほかにも“株価10倍”を目指せる大型株はらくさんある。「NISA」と「日本株の新常識」をうまく活用して資産を増やそう!

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