ユー・エス・エス(4723)、20期連続となる「増配」を
達成して、配当は20年で184倍に急増! 100株保有時
の配当+株主優待利回り(実績)は3.7%の高水準に!
ユー・エス・エスは、2020年3月期の配当が前期比5円の「増配」となる「1株あたり55.4円」に確定したことを、2020年5月12日の16時20分に発表した。これにより、ユー・エス・エスの「連続増配期間」は"19期"から"20期"に更新された。なお、2021年3月期の配当予想は「未定」となっている。

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ユー・エス・エスの2020年3月期の配当は、中間配当(9月)が「25.6円」、期末配当(3月)が「29.8円」、合計の年間配当額は「1株あたり55.4円」で確定した。これにより、配当利回り(実績)は3.13%となった。
また、ユー・エス・エスの2019年3月期の配当は「1株あたり50.4円」だったので、前期比では「5円」の増配となり、連続増配期間は「20期」を達成した。
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ユー・エス・エスは2021年3月期の業績予想を「新型コロナウイルス感染拡大による影響を合理的に算定することが困難なことから、現時点では未定」として、配当予想も「未定」となっている。なお、ユー・エス・エスは業績に連動した配当政策をとっており、2020年3月期以降の配当に関する基本方針は「連結配当性向55%以上」としていることから、新型コロナウイルスによる影響が拡大・長期化するなどして業績が大きく下がった場合には“連続増配記録”にも影響がおよぶ可能性も考慮しておいたほうがよさそうだ。
ユー・エス・エスの過去22期の配当の推移は?
■ユー・エス・エス(4732)の過去22期の配当の推移 | ||||
期 | 年間配当額 | 期 | 年間配当額 | |
2000/3 | 0.3円 | 2011/3 | 19.2円 | |
2001/3 | 2円 | 2012/3 | 24.4円 | |
2002/3 | 3円 | 2013/3 | 30.8円 | |
2003/3 | 4円 | 2014/3 | 34.7円 | |
2004/3 | 5円 | 2015/3 | 37.7円 | |
2005/3 | 6.5円 | 2016/3 | 40.8円 | |
2006/3 | 8円 | 2017/3 | 46.4円 | |
2007/3 | 10円 | 2018/3 | 47.8円 | |
2008/3 | 14.5円 | 2019/3 | 50.4円 | |
2009/3 | 16.5円 | 2020/3 | 55.4円 | |
2010/3 | 16.8円 | 2021/3 | 未定 (予想) |
ユー・エス・エスは1999年9月に上場して以来、連続増配を継続しており、2020年3月期で”20期連続増配”を達成した。連続増配期間「20期」という記録は上場企業の中で5位にランクインする記録となっている。
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また、増配期間の長さだけでなく、ユー・エス・エスの配当額の伸び具合にも注目しておきたい。連続増配が始まる直前の2000年3月期から2020年3月期までの20年間で、ユー・エス・エスの年間配当額は「1株あたり0.3円」から「1株あたり55.4円」まで、なんと184倍に増加している。
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配当が増えているということは業績が好調な証拠でもある。実際に、ユー・エス・エスの株価は2000年3月の終値345円から2020年1月に記録した年初来高値の2082円まで、6.0倍に上昇している。なお、「コロナ・ショック」で株価は下落しているものの、それでも本日(2020年5月12日)の終値は1766円なので、2000年3月の終値から5.1倍に上昇した水準で推移している。
■ユー・エス・エス(4732)の株価チャート/月足・20年
ユー・エス・エスの配当利回り、配当+株主優待利回りは?
ユー・エス・エスの2020年5月12日時点の株価(終値)は1766円なので、配当利回り(実績)は以下のようになる。なお、2021年3月期の配当予想は「未定」のため、配当利回り(予想)も「未定」となる。
【※ユー・エス・エスの配当利回り】
株価:1766円
年間配当額:中間25.6円+期末29.8円=55.4円
配当利回り=55.4円÷1766円×100=3.13%
ユー・エス・エスの配当利回り(実績)は3.13%。2020年4月の東証1部の平均利回りは2.28%(配当実施企業のみ)なので、ユー・エス・エスの配当利回りは「やや高め」と言える。
また、ユー・エス・エスは保有株式数に応じて「QUOカード」や「グルメギフト」などがもらえる株主優待を実施している。
■ユー・エス・エス(7164)の株主優待の内容 | ||
基準日 | 保有株式数 | 株主優待内容 |
9月末・3月末 | 100株以上 | QUOカード500円分 |
500株以上 | 三井住友VJAギフトカード2000円分 | |
1000株以上 | グルメギフト5000円相当 | |
1万株以上 | グルメギフト1万円相当 |
ユー・エス・エスの2020年5月12日時点の株価(終値)は1766円、配当利回り(実績)は3.13%なので「配当+株主優待利回り」(実績)を計算すると、以下のようになる。
【※ユー・エス・エスの配当+株主優待利回り(100株保有時)】
投資金額:100株×1766円=17万6600円
優待品(QUOカード):500円分×年2回=1000円分
株主優待利回り=1000円÷17万6600円×100=0.56%
配当+株主優待利回り=3.13%+0.56%=3.70%
【※ユー・エス・エスの配当+株主優待利回り(500株保有時)】
投資金額:500株×1766円=88万3000円
優待品(三井住友VJAギフトカード):2000円分×年2回=4000円分
株主優待利回り=4000円÷88万3000円×100=0.45%
配当+株主優待利回り=3.13%+0.45%=3.59%
【※ユー・エス・エスの配当+株主優待利回り(1000株保有時)】
投資金額:1000株×1766円=176万6000円
優待品(グルメギフト):5000円相当×年2回=1万円相当
株主優待利回り=1万円÷176万6000円×100=0.56%
配当+株主優待利回り=3.13%+0.56%=3.70%
【※ユー・エス・エスの配当+株主優待利回り(1万株保有時)】
投資金額:1万株×1766円=1766万円
優待品(グルメギフト):1万円相当×年2回=2万円相当
株主優待利回り=2万円÷1766万円×100=0.11%
配当+株主優待利回り=3.13%+0.11%=3.25%
ユー・エス・エスの「配当+株主優待利回り(実績)」は、100株保有した場合で3.70%。ユー・エス・エスは上場以来、”20期連続増配”を達成していることも踏まえると、長期保有を検討する価値は十分にありそうだ。ただし、この利回りはすでに権利が確定している2020年3月期の実績であり、今後の状況によっては2021年3月期は利回りが低下するリスクもある。
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ユー・エス・エスは、中古自動車オークションの運営や、中古自動車買取チェーン「ラビット」を全国展開している会社。2021年3月期(通期)の連結業績予想は、「新型コロナウイルス感染拡大による影響を合理的に算定することが困難なことから、現時点では未定」としている。
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■ユー・エス・エス | |||
業種 | コード | 市場 | 年間配当額(予想) |
サービス業 | 4732 | 東証1部、名証1部 | ― |
株価(終値) | 単元株数 | 最低投資金額 | 配当利回り(予想) |
1766円 | 100株 | 17万6600円 | ― |
※株価などのデータは2020年5月12日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 |