証券会社比較
2021年7月6日 ザイ・オンライン編集部

「スマホ証券」の手数料やおすすめポイントを比較!
「LINE証券」「PayPay証券」「STREAM」など、
株初心者でも使いやすいスマホ特化の証券会社を紹介

 ここ数年、スマホでの取引に特化した「スマホ証券」の人気が高まっている。スマホ証券は、株をよく知らない投資未経験者でも比較的簡単に取引ができる、少額から投資がしやすいなど、初心者が株式投資にチャレンジする入り口としておすすめのサービスだ。今回は、そんなスマホ証券のメリット・デメリットを紹介しつつ、主なスマホ証券の売買手数料、取扱商品・サービスなどを比較してみた。

「スマホ証券」は、スマホでの使い勝手に徹底的にこだわっている
株初心者にもおすすめの「次世代型ネット証券」!

 SBI証券楽天証券といった従来のネット証券もスマホ用の株アプリを提供しているが、それらはどちらかというと「パソコンでやっていたことをスマホでもできるようにした」というもの。それに対してスマホ証券は、最初から「スマホでの使いやすさを第一に考え、商品・サービスの内容とアプリのデザインを決めた」という、いわば「スマホネイティブ」の証券サービスだ。

 スマホ証券は、単なるアプリのデザインにとどまらず、提供する商品・サービスの内容も「どうすれば初心者でもスマホで取引しやすくなるのか」を考えて設計されている。そのコンセプトの違いは、下のスマホ証券(LINE証券)と従来のネット証券(SBI証券)の画面を比較すれば一目瞭然だろう。

■LINE証券(左)とSBI証券(右)のチャート画面比較
LINE証券(左)とSBI証券(右)のスマホアプリのチャート画面LINE証券(左)とSBI証券(右)のチャート画面。LINE証券は、下にスクロールすると「気配値」や「アナリスト評価」「業績」といったデータを閲覧できる
拡大画像表示

 SBI証券のアプリ(右)も決して使いづらいわけではないが、機能や情報が多く、それなりに投資経験のある人じゃないと使いこなすのはハードルが高い。それに対してLINE証券のアプリ(左)は非常にシンプルで、株初心者であっても感覚的に操作して取引することができる。

 スマホ証券のメリットとデメリットを簡単にまとめると、以下のとおりだ。

■「スマホ証券」の主なメリットと弱点
メリット アプリのデザインと機能がシンプルで、株初心者でも感覚的に操作できる
取扱商品が絞り込まれているので、株初心者でも迷いにくい
売買手数料が比較的安め
1株から株を買えるサービス(単元未満株)に力を入れているところが多い
デメリット ✕ アプリの機能や情報量、取扱商品・サービスが少ない
✕ アプリなのでどうしても画面が小さく、チャートなどが見にくい

 このようにスマホ証券にはメリット・デメリットがあり、従来のネット証券と比較し、どちらのほうが優れていると一概に言えるものではない。しかし、一般的な向き不向きということで言えば、やはり投資に馴染みのない株初心者、特に普段からスマホの扱いに慣れている人であれば、スマホ証券がおすすめだ

 では、ここからは、以下の3つのポイントから主なスマホ証券を比較していこう。

⇒通常の現物取引(単元株)
⇒1株単位の株取引(単元未満株)
⇒商品・サービス

 なお、従来のネット証券の株アプリについて知りたい人は、以下の記事を参考にして欲しい。
【※関連記事はこちら!】
⇒【スマホ株アプリおすすめ比較・2021年版】スマホ株アプリ(Android版・iPhone版)を検証! 銘柄選びからチャート機能、情報ツールまでチェック

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【スマホ証券おすすめ比較】
現物取引(単元株)の売買手数料&取扱銘柄を比較

証券会社 1回の約定代金別・売買コスト(税込) 取扱銘柄
5万円 10万円 20万円
LINE証券 55 99 115 東証の
全銘柄
大手ネット証券のSBI証券や楽天証券の1約定プランと同じレベルの安さ。STREAMやCONNECTには劣るものの、証券業界全体で見ればかなりお得な売買手数料と言える。
【証券会社おすすめ比較】スマホ証券おすすめ比較・LINE証券の公式サイトはこちら
STREAM 0 0 0 東証の
全銘柄
現物取引と信用取引の売買手数料は完全無料(0円)なので、コスト的には圧倒的にお得! さらにダークプール(取引所外取引)を活用することで、東証の株価よりも有利な値段で売買できることも。
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証券会社 1回の約定代金別・売買コスト(税込) 取扱銘柄
5万円 10万円 20万円
CONNECT 17
(0
33
(0
66
(0
東証の
全銘柄
売買手数料は約定代金の0.033%(税込)と低コスト! 最低手数料が設定されていないうえに上限も660円(税込)と決まっているので、約定代金が少ない場合も多い場合もお得になる。さらに売買手数料が無料になるクーポンが毎月10枚(信用口座を開けば毎月20枚)もらえるのも大きなメリットだ。
※毎月10〜20枚貰える「手数料無料クーポン」を利用すれば0円
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PayPay証券
(旧:One Tap BUY)
250
(500円)
500
(1000円)
1000
(2000円)
約160銘柄
「1000円以上、1000円単位」という金額単位で株を売買するユニークなサービスを提供。1単元単位の取引ではないが、同程度の株数を売買することができる。売買コストは約定代金の0.5〜1%。少額取引に向いているシステムなので、約定代金が大きくなると売買コストが割高になってしまうのが弱点。
※売買手数料は0円だが、表内の金額(スプレッド)が加減算された取引価格で売買。売買手数料のカッコ内は<昼休み>11:30〜12:30に注文した場合
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注)手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。

 まず、1単元(ほとんどは100株)単位で売買する通常の現物取引の売買手数料(売買コスト)を比較すると、やはり「現物取引と信用取引の売買手数料が無料」を打ち出しているSTREAMが頭ひとつ抜け出している

 CONNECTも毎月10枚の「手数料無料クーポン」がもらえるので、売買回数が少ない人なら実質的に手数料無料で株を売買することができる。ちなみに、CONNECTで信用取引口座を開設すると、もらえる「手数料無料クーポン」の数が毎月20枚に倍増する。信用取引口座は、特に管理手数料などがかかる訳ではないので、信用取引をやる予定のない人でも「手数料無料クーポン」のために口座開設だけでもしておくといいだろう。

 LINE証券の売買手数料は、スマホ証券だけで比較すると高く見えるかもしれないが、従来のネット証券の売買手数料(1約定プラン)と比べると、SBI証券楽天証券と同じレベルの安さに設定されている。従来のネット証券との比較が気になる人は、下の記事を参照しよう。
【※関連記事はこちら!】
【証券会社おすすめ比較】売買手数料の安さで選ぶ!お得な証券会社ランキング(現物取引・1約定ごと)

 上の表で、もっとも売買手数料が高くなっているのがPayPay証券だ。PayPay証券は「1000円以上、1000円単位」で株が売買できるユニークな取引サービスを提供しているが、これはどちらかと言うと「1株から株が買えるサービス(単元未満株)」のように少額投資に向いており、取引額が大きくなるとどうしても売買コストが割高になってしまうのが欠点となっている。また、売買可能な銘柄数も少なめだ。最初からある程度の投資資金があって、100株以上の単位で株を売買したい人は、PayPay証券以外を選ぶのが正解だろう。

【1株単位の株取引(単元未満株)】
コスト・銘柄数ともに「LINE証券」が一歩リード

【2021年8月16日時点】

【スマホ証券おすすめ比較】
1株単位の株取引(単元未満株)の売買手数料&取扱銘柄を比較

証券会社
[サービス名]
1回の約定代金別・売買コスト(税込) 取扱銘柄
3000円 1万円 5万円
LINE証券
[いちかぶ]
6〜15
(30円)
20〜50
(100円)
100〜250
(500円)
約1000銘柄
日中の取引であれば0.2〜0.5%(昼休み・夜間は1.0%)の手数料分(スプレッド)が乗った取引価格で売買するシステムで、売買コストが割安。不定期で開催され、対象銘柄が3〜7%オフの割引価格で購入できる「タイムセール」もお得! 1株から売買できる銘柄もスマホ証券の中では多い。
【証券会社おすすめ比較】スマホ証券おすすめ比較・LINE証券の公式サイトはこちら
CONNECT
[ひな株]
15 50 250 約360銘柄
売買コストとして約定代金の0.5%分のスプレッドを含んだ取引価格でトレード。LINE証券やPayPay証券のように注文時間によって売買コストが変動することがないため、初心者にもわかりやすい。
【証券会社おすすめ比較】スマホ証券・CONNECTの公式サイトはこちら
証券会社 1回の約定代金別・売買コスト(税込) 取扱銘柄
3000円 1万円 5万円
PayPay証券
(旧:One Tap BUY)
15
(30円)
50
(100円)
250
(500円)
約160銘柄
1株単位ではなく「1000円以上1000円単位」という金額単位で株を売買。売買コストとして0.5%(昼休みは1%、ともに税込)のスプレッド込みの取引価格で売買する。株数ではなく金額で売買を考えられるので、株初心者にはよりわかりやすい仕組みと言えるだろう。
※売買手数料は0円だが、表内の金額(スプレッド)が加減算された取引価格で売買。売買手数料のカッコ内は<昼休み>11:30〜12:30に注文した場合
【証券会社おすすめ比較】スマホ証券おすすめ比較・PayPay証券の公式サイトはこちら
STREAM
単元未満株は取扱なし
※「売却サービス」と「買取請求」のみ対応
【証券会社おすすめ比較】スマホ証券おすすめ比較・STREAMの公式サイトはこちら
注)手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。

 1株単位などの少額で株を売買できるサービス(単元未満株)については、STREAM以外の3社が対応している。

 この単元未満株に関してはLINE証券がもっとも低コストで、取扱銘柄も充実している。またLINE証券は、対象銘柄が3〜7%オフの割引価格で購入できる「タイムセール」など、ユニークかつお得なキャンペーンを行っているのも魅力。投資資金が少なく「最初は1株単位で少しずつ株式投資にチャレンジしたい」という人は、まずはLINE証券を検討してみるといいだろう。
【※関連記事はこちら!】
LINE証券の「タイムセール」なら「最大7%オフ」の割引価格で株が買える! 株初心者でも儲けやすくなる「タイムセール」の開催日や参加方法を詳しく解説!

 資金の少ない人向けという意味では、「1000円以上、1000円単位」で株を売買できるPayPay証券もおすすめだ。例えば、株価5000円の銘柄が欲しい場合、1株単位の取引なら最低でも5000円の資金が必要となるが、PayPay証券なら1000円で0.2株だけ買うことが可能だ(実際は、売買コストも必要)。仮に「投資資金が1万円」という場合、「A社の株とB社の株を2000円ずつ、C社とD社を3000円ずつ」といった買い方もできる。

 1株単位など少額で売買できるサービス(単元未満株)について詳しく知りたい人は、以下の記事で解説しているので参考にしよう。
【※関連記事はこちら!】
1株(単元未満株)から株が買える証券会社を比較! 株初心者でも“少額で株式投資を始められる”証券会社の売買手数料や取扱商品、おすすめポイントを解説!

【取扱商品・サービス】
LINE証券とCONNECTが比較的充実

【2021年8月16日時点】

【スマホ証券おすすめ比較】
取扱商品・サービスを比較

証券会社 信用取引 IPO 外国株 投資信託 NISA
LINE証券 約30本
信用取引の売買手数料は完全無料(0円)! また、スマホ証券としては珍しくIPOや投資信託にも対応。低コストインデックスファンドとして人気の「eMAXI Slimシリーズ」もラインナップしている。
【証券会社おすすめ比較】スマホ証券おすすめ比較・LINE証券の公式サイトはこちら
STREAM 米国株
約20銘柄
日本株の現物取引と信用取引、米国株取引に特化したスマホ証券で売買手数料はすべて0円! 信用取引は、制度信用の売買と一般信用の買いに対応。オンラインコミュニティに参加して「STREAMポイント」を貯めれば、信用取引の優遇金利が適用されることも!
【証券会社おすすめ比較】スマホ証券おすすめ比較・STREAMの公式サイトはこちら
証券会社 信用取引 IPO 外国株 投資信託 NISA
CONNECT 約30本
信用取引でも現物取引と同じく「手数料無料クーポン」が利用できるので、コスト的にはお得。投資信託やIPO、NISAなど、スマホ証券の中では商品・サービスのラインナップが豊富なのも特徴とひとつと言える。
【証券会社おすすめ比較】スマホ証券・CONNECTの公式サイトはこちら
PayPay証券
(旧:One Tap BUY)
米国株
約160銘柄
スマホ証券としては珍しく米国株の売買が可能で、日本株と同じく「1000円以上、1000円単位」で取引できる。売買コストとして基準価格の0.5~0.7%のスプレッドを含んだ取引価格で売買。為替などの細かいことを気にすることなく米国株を手軽に始められるのは魅力的だ。
※IPOに1株から申し込めるサービスはあるが、実績は2018年の1社のみで実質稼働していない
【証券会社おすすめ比較】スマホ証券おすすめ比較・PayPay証券の公式サイトはこちら
注)手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。

 取扱商品・サービスでスマホ証券を比較すると、LINE証券CONNECTが充実していることがわかる

 投資信託は、LINE証券CONNECTともに約30本が売買可能。1000本以上の投資信託を取り扱っている従来のネット証券と比較するとかなり少なめだが、見方を変えれば、基本的な低コストインデックスファンドや人気アクティブファンドなどのおすすめ投資信託に絞り込まれているとも言える。すでに絞り込まれた中から選べばいいので、初心者でも選びやすい点はメリットと言える。

 LINE証券CONNECTは、IPO投資ができるのも魅力。特にCONNECTは、IPOの主幹事数や取扱銘柄数ではトップクラスの大和証券のグループ会社なので、大和証券が扱うIPO銘柄なら基本的にすべて申し込みができる。IPO投資は、難しい投資判断や銘柄分析をしなくても、儲けやすく損をしにくい株初心者にもおすすめの投資法だ。そんなIPO投資にチャレンジしたい人にとって、CONNECTは魅力的な選択肢となるだろう。

 本格的にIPO投資にチャレンジするのであれば、スマホ証券にこだわらず、IPOの取扱銘柄数の多い証券会社の口座を複数開設したほうが当選確率がアップするのでおすすめ。IPOに強い証券会社については、以下の記事を参考にしよう。
【※関連記事はこちら!】
[2021年]IPOスケジュール一覧! IPOの申込日や幹事証券、注目度などの最新情報を随時更新!

 一方、STREAMPayPay証券は、商品・サービスの充実度は控えめ。STREAMPayPay証券ともに「日本株の現物取引と米国株」に特化したスマホ証券と言えるが、米国株に対応しているのは大きなメリットと言える。

 ただし、PayPay証券が約160銘柄、STREAMが約20銘柄と取扱銘柄数は少なめだ。本格的に米国株にチャレンジしたい人は、マネックス証券SBI証券楽天証券などのネット証券を利用するといいだろう。
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【証券会社おすすめ比較】外国株(米国株、中国株、ロシア株、韓国株など)の取扱銘柄数で選ぶ!おすすめ証券会社

 同様に、取扱商品・サービスに関して言えば、スマホ証券よりもSBI証券楽天証券のような従来のネット証券ほうがはるかに充実している。さまざまな商品・サービスを売買したい人は、スマホ証券ではなく従来のネット証券の口座開設を検討してみよう。
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【2021年版】ネット証券会社の人気ランキング発表! この1年間で口座開設の申し込み数がもっとも多かったザイ・オンラインで一番人気のおすすめ証券会社を公開

「スマホ証券」なら、株初心者でも取引は簡単!
肩の力を抜き、気軽に株式投資にチャレンジしてみよう

 以上、今回はスマホ証券の基本的なメリット・デメリットを解説したうえで、主なスマホ証券の売買手数料や取扱商品・サービスを比較してみた。

 スマホ証券は、単に「スマホで投資ができる」というだけではなく、取引ツールのユーザーインターフェイスがシンプルで、初心者であっても感覚的に操作ができるハードルの低さが大きなメリット。これまで株に興味がありながら「株式投資は難しそうだから、自分には無理かも」と、実際の投資を始める第一歩が踏み出せなかった人にとって、スマホ証券は強力な味方となってくれるだろう

 とはいえ、アプリの実際の使い勝手は自分で触ってみないとわからないもの。スマホ証券に興味のある人は、ぜひ一度アプリをダウンロードして操作感などを試してみて欲しい。
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スマホ証券5社を比較! 1株単位や100円単位で単元未満株が買えて「売買を練習したい」「株を積み立てたい」など、目的別に活用できるスマホ証券の選び方を紹介!