クレジットカードの達人!ゴールド&プラチナカード比較
【第2回】 2014年9月29日 岩田昭男 [消費生活評論家]

クレジットカード選びの新しい基準は
「ポイント還元」から「サービスによる還元」に!
ゴールド&プラチナカードで可能性を手に入れろ!

クレジットカードに求められる機能が「正確さ、安全さ」から
「ポイント還元」に変化し、中心的プレーヤーも変わってきた

 前回は「クレジットカード業界が『転換の時期』にある」という話をしました。

①さまざまな業界で進んでいる「キャッシュレス化」
②「Square(スクエア)」など簡略な「カード決済サービスの普及」
③共通ポイント+小売業者の「カードを使った販促戦略の強化」

という3つの理由で、クレジットカード業界に大きな変化が起こっているという話でした。

 では、上記の3つの要因が、具体的にクレジットカード業界にどのような変化を引き起こしているのか。今回はそれを解説していきます。

 これまで、クレジットカード業界でもっとも重要視されていたのは「情報処理能力」でした。

 世界中で行われるクレジットカード決済の膨大な情報を「いかに正確に」「いかに安全に」集めて、処理して、計算するか、というように、「膨大な情報を正確に処理する能力」が求められていたのです。ほかにも、偽造クレジットカードへの対策などのセキュリティ面も非常に重要視されていました。

つまり、「正確な決済能力」と「安全なセキュリティ」こそがクレジットカードに求められた基本的な機能だったのです。

 ところが、利用者にとっては今ではそれらの処理が「正確」で「安全」なのは当たり前になってしまいました。

 そして、当たり前になった「正確な決済能力」と「安全なセキュリティ」に代わって、前回書いたようにクレジットカード会社以外が進める「キャッシュレス化」や「共通ポイントや小売業者」がクレジットカードを発行することによって、利用者にとっては「ポイント還元」のほうが重要になってきているのです。

 こういう流れの中で、何が起こったかというと、クレジットカード業界の中心となる「プレーヤー」が変わってきたのです。

 今までならクレジットカードの発行は「決済」という信頼性を担保する「銀行系」が中心でした。例えば、三井住友銀行系の「三井住友カード」や三菱UFJ銀行系の「三菱UFJニコス」などが大きなシェアを占めていました。

 今でも彼らは大きなシェアを握っていますが、「ポイント還元」というサービスを提供しやすい「IT系」や「流通系」の勢いが急速に伸びてきており、「IT系」や「流通系」こそが中心的なプレーヤーになってきて、それを決済業者(国際ブランドのVISAやMasterCard、JCBなど)がサポートするような形になってきているのです。

「IT系」とは「Yahoo! JAPAN」や「楽天」「リクルート」で、「流通系」とは「セブン&アイホールディング」や「イオン」です。

 彼らは「ポイント」という武器を販促として利用することで、自社が発行(または提携)するクレジットカードの保有者を増やすことに成功しています。