貯金のプロが教えるネット銀行活用術
【第1回】 2015年6月9日 八ツ井慶子

銀行の金利やサービス内容には意外と差がある!
銀行の基本的な業務内容を改めて確認して
お得なネット銀行を活用する方法を考えよう!

私たちの「預金」は銀行にとっての「借金」
借金で集めた資金を「融資」に回し、銀行は日本経済を支えている

 ここからは、「そもそも銀行とは何か」という基礎の部分をお話ししていきます。銀行とは、主に「預金」「融資」「為替」という3つの業務をメインで手掛ける金融機関を指します。銀行の3つの業務内容を説明しましょう。

 まず「預金」とは、“私たち預金者のお金を受け入れる”業務です。お金を預かるということは、いいかえると「銀行が多数の人から資金を提供してもらう」こと、つまり「多数の人から資金を借りている」ということです。そのため、見返りとして銀行は預金者に利息を支払います。いわば「借り賃」。それが「預金金利」の性質です。

 ちなみに、2015年6月現在の普通預金の金利は、何らかの条件付きでない限り、0.02%程度です。つまり、100万円預けても1年で200円しか増えません。1億円預けても2万円ですから微々たるものです(しかも、正確にはそこから20.315%分の税金が引かれます)。

【※2019年3月15日 追記】
「イオンカードセレクト」の保有による金利優遇特典は終了しました。しかし、「イオン銀行Myステージ」で「ゴールドステージ」を維持することで、普通預金金利が0.10%にアップします。詳細は下記の記事をご確認ください。

イオンカードを作るなら「イオンカードセレクト」が一番お得! WAONチャージでのポイント2重取り&イオン銀行で預金金利が優遇されやすくなる特典も!
■条件つきで普通預金金利が0.02%を超えるネット銀行ベスト3
順位 普通預金金利
(年率、税引前)
金利が0.02%以上になる条件 口座開設
1位  イオン銀行
0.12%  年会費無料のクレジットカードで
 イオン銀行のキャッシュカードも兼ねる
 「イオンカードセレクト」を保有した場合
普通預金の金利を比較!高金利な銀行ランキング!イオン銀行の公式サイトはこちら!
【関連記事】定期預金金利に匹敵する普通預金があった! 普通預金の金利がメガバンクの100倍以上で各種手数料もお得な「イオン銀行」を使え!
2位  楽天銀行
0.10%  楽天証券の口座保有者が
 「マネーブリッジ」を活用した場合
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【関連記事】普通預金金利が5倍になることも! 低コスト&多彩なメニューのネット銀行とは?
3位  住信SBIネット銀行
0.08%  SBI証券の口座保有者が
 「ハイブリッド預金」を活用した場合
普通預金の金利を比較!高金利な銀行ランキング!住信SBIネット銀行の公式サイトはこちら!
【関連記事】
◆住信SBIネット銀行ならメインバンクはそのままで、コンビニATM&振込手数料が無料!SBI証券利用者は金利アップで、さらに得する!
◆住信SBIネット銀行「スマートプログラム」を攻略!「SBIカード」の保有で最大限ランクアップすれば、振込手数料が月15回まで無料の最強のネット銀行に!?
※ 2015年6月1日時点の金利(年率、税引前)。金利は税引き前の年利率であり、利息には20.315%(国税15.315% 〈復興特別所得税含む〉+地方税5%)の税金がかかります。また、最新の金利は各銀行の公式サイトをご確認ください。


 続いて「融資」とは“銀行が預金者から預かった資金を、企業や個人に貸すこと”です。融資、つまり「資金融通」ですが、これもまた重要な銀行の仕事です。資金融通の間の2文字をとって、「金融」という言葉が生まれたともいわれています。

 なお、銀行が貸すお金は、預金者からの資金だけでまかなっているわけではありません。日本銀行から借りることもありますし、「インターバンク市場」と呼ばれる、銀行同士で資金の貸し借りをする場から借りてくることもあります。ただ、この辺りの事情は、あまり個人の家計とは関わりのない部分なので、飛ばして先に進みましょう。

 融資をする代わりに、銀行は貸した相手から利息を加えたお金を返済してもらいます。預金とまったく逆ですね。貸した先から、お金の「借り賃」を徴収しているわけです。そして、この利息は、銀行の主な収入源の一つです。

 今は超低金利時代なので預金金利が低いですが、ローン金利も歴史的な低水準になっています。使い道を特定されないカードローンなどは、依然として高めの金利ですが、住宅ローンに関しては非常に低いので、借りたい人にはよいタイミングといえます。

銀行の「為替」業務がなければ、電力会社や電話会社は
円滑に料金を回収することができない!?

 3つ目に、「為替」の業務があります。為替とは“現金のやり取りなしに、資金の決済を行うこと”をいいます。たとえば、振り込みや送金業務がそうです。光熱費や電話料金といった公共料金の口座振替は、為替業務の代表例です。銀行の為替業務があるからこそ、電力会社やガス会社、それに電話会社などは、超大人数の顧客から簡単に集金することができるのです。

 ここまでに挙げた業務以外にも、銀行には投資信託や保険の販売、貸金庫の管理、手形の引き受けなど、さまざまな業務があります。銀行の種類によっては、それ以外にも幅広い業務内容をこなしている場合もあります。信託業務を行う信託銀行などは、その代表例ですね。

 詳しくは次回お話ししますが、そういった多様な銀行の性格を把握した上で、どの銀行とどう付き合っていくかを考えることが重要です。複数の口座を持つのは悪いことではないのですが、似たり寄ったりの銀行口座ばかり持っていたり、自分に合わない銀行ばかり選択したりしていると、銀行のありがたみを一切感じられないまま、銀行と付き合っていくことになります。それはもったいないことです。

 特に、ネット銀行に関しては、これだけネットが普及した今なお、まだ口座を持たない人が数多くいます。ネット銀行の魅力は、高金利、低コスト、独自のサービスなど。つまり、新しい銀行の魅力が満載です。これを利用しない手はありません。

 そこで、次回からはさまざまな銀行の種類の解説とともに、主なメリット、デメリットやサービス内容などを紹介していきたいと思います。

(取材・構成/元山夏香)