クレジットカードの達人!ゴールド&プラチナカード比較
【第19回】 2015年10月8日 岩田昭男 [消費生活評論家]

Suica搭載のクレジットカードでおすすめの1枚は?
「ビックカメラSuicaカード」は、実質年会費無料で
「ビューカード」でもっとも高い還元率1~1.5%に!

 現在、「ビューカード」をテーマとした書籍を執筆していることもあり、改めていろいろな種類の「ビューカード」を調べる機会がありました。

 東日本在住の方にはおなじみだと思いますが、電子マネー「Suica」搭載の「ビューカード」を発行している「ビューカード株式会社」は、JR東日本のグループ会社です。そのため、「ビューカード」にはJR東日本の各路線を利用する人にとっては、抜群に役立つ機能を兼ね備えたクレジットカードが揃っています。

 また、2013年3月からは「交通系電子マネー」の相互利用が始まっており、JR各社が発行する「ICOCA」「Kitaca」「TOICA」「SUGOCA」のほか、首都圏の「PASMO」、関西の「PiTaPa」、名古屋の「manaca」、九州の「はやかけん」「nimoca」、札幌の「SAPICA」など、全国の私鉄、地下鉄、バスなどでも「Suica」が利用できるようになっているので、「Suica」搭載の「ビューカード」は東日本以外の方にもおすすめできるクレジットカードとなっています。
(関連記事はこちら⇒Suicaで得する、おすすめのクレジットカードを比較!日本全国で利用可能になった「Suica」と相性がいい、お得な“Suica系クレジットカード”はどれだ!?

  実際、先日講演の仕事で金沢に行ったときには、まもなく交通系ICカード端末が本格導入されるということで、地元の方の「Suica」への関心が高まっていました。東京との行き来が気軽にできるようになった金沢では、「Suica」付きの「ビューカード」を持って、地元でも東京でもフル活用したいと考える人が増えているわけです。

 そこで、今回は「ビューカード株式会社」の発行するさまざまな種類の「ビューカード」について取り上げて、どのクレジットカードがおすすめなのかを紹介したいと思います。また、「ビューカード」を持つ大きなメリットの一つである、「モバイルSuica」についても後ほど解説します。

「ビューカード」はこれまでゴールドカードなどの上級カードとは無縁でしたが、2015年4月に「ビューゴールドプラスカード」というゴールドカードが発行されたので、上級カードを中心に紹介している当連載でも、取り上げる価値があるでしょう。

「ビューカード」の大半はJR東日本グループ関連のカード。
「Suica」標準装備と定期券まで一体化する点が大きな魅力!

 まずは「ビューカード」のラインナップをご紹介します。

「ビューカード」の多くは、「ビューカード株式会社」とJR東日本のグループ会社との提携で発行されています。例えば、駅ビルの「ルミネ」や「アトレ」、あるいは東京以外の駅ビル(「ペリエ」「フェザン」など)との提携クレジットカードです。これらの駅ビルの運営会社はJR東日本のグループ会社となっています。駅ビル以外では、やはりJR東日本グループのスポーツクラブ「ジェクサー」との提携クレジットカードなどもあります。

 そのほか、まったくの他業種と提携する「ビューカード」もあります。が、まずは「ビューカード株式会社」が独自で発行しているカードや、グループ会社との提携カードのうち、特に利用しやすい、また利用者も多いクレジットカードを紹介します(地域限定の、やや小規模な駅ビルとの提携クレジットカードなどは除きます)。

「ビュー・スイカ」カード
◆「ビュー・スイカ」リボカード
ビューゴールドプラスカード
ルミネカード
◆アトレビューSuicaカード

【※「アトレビューSuicaカード」は2018年6月24日で募集を終了し、2018年7月2日に申込開始の「JRE CARD」に切り替わります!】
「JRE CARD」は、アトレやペリエなどの駅ビルで還元率3.5%の「JRE POINTが一番貯まるカード」!電子マネー「Suica」のチャージでも1.5%還元で得!


「ビューカード」のなかでもっともスタンダードなのが「『ビュー・スイカ』カード」です。

「ビュー・スイカ」カード
還元率 0.5%
(一般加盟店では0.5%、「モバイルSuica」へのチャージなどは1.5%
「ビュースイカ」カード詳細はこちら
発行元 ビューカード
国際ブランド VISA、Master、JCB
年会費(税込) 524円
家族カード あり(年会費524円、税込)
ポイント付与対象の
電子マネー
Suica、モバイルSuica
Suica搭載のクレジットカードでおすすめの1枚!「ビュー・スイカ」カード公式サイトはこちら


 そして、「ビューカード」としては初めてとなるゴールドカード「ビューゴールドプラスカード」も注目の1枚です。

ビューゴールドプラスカード
還元率 0.5%
(一般加盟店では0.5%、「モバイルSuica」へのチャージなどは1.5%
ビューゴールドプラスカード詳細はこちら
発行元 ビューカード
国際ブランド JCB
年会費(税込) 1万1000円
家族カード あり
(1人目は年会費無料、2人目以降3300円、税込
ポイント付与対象の
電子マネー
Suica、モバイルSuica
Suica搭載のクレジットカードでおすすめの1枚!ビューゴールドプラスカード公式サイトはこちら


 一方、駅ビルの「ルミネカード」や「アトレビューSuicaカード」は、東京近郊の駅ビル「ルミネ」「アトレ」をよく利用する人向けのクレジットカードで、厳密に言えば地域限定ではありますが、全国の駅ビルの中でも、とりわけ利用者が多いことは言うまでもありません。

ルミネカード
還元率 0.5%
(一般加盟店では0.5%、「モバイルSuica」へのチャージなどは1.5%
おすすめクレジットカード!ルミネカード
発行元 ビューカード
国際ブランド VISA、Master、JCB
年会費(税込) 初年度無料(2年目以降1048円)
家族カード  
ポイント付与対象の
電子マネー
モバイルSuica
Suica搭載のクレジットカードでおすすめの1枚!ルミネカード公式サイトはこちら


 これらの「ビューカード」には共通点が3つあります。

◆「ビューカード」の共通点①
電子マネーの「Suica」がクレジットカードに搭載されている

 前述の5枚に限らず、すべての「ビューカード」にはJR東日本の電子マネー「Suica」が搭載されています。この点が「ビューカード」の最大の特徴です。「Suica」のサービスが始まったのは2001年からですが、その後「ビューカード」に「Suica」が付くようになったことで、「ビューカード」のユーザーは飛躍的に増えたと言われています。

 つまり、「ビューカード」には「クレジット」と「電子マネー」という2つの決済機能が付いているわけですが、原則として大きな買い物はクレジットカードで支払い、キオスクなどでのちょっとした買い物には「Suica」を利用する――という使い方が推奨されています。

 さらに、オートチャージの設定をしておけば、「Suica」の残額を気にする必要もありません。2013年3月から交通系電子マネーの全国相互利用が始まっているので、「Suica」が搭載されている「ビューカード」は、JR東日本管内だけでなく、全国で利便性が高まったとも言えるでしょう。

◆「ビューカード」の共通点②
JR東日本の「定期券」としても使える


 JR東日本では、従来の磁気定期券と「Suica」定期券(IC定期券)の2種類を取り扱っています。すでに「Suica」定期券を利用している人も多いと思いますが、先に挙げた「ビューカード」を持てば、クレジットカードと「Suica」定期券を一体化することができます。

 定期券はJR東日本エリアだけでなく、私鉄にまたがる場合でも作れますし、一部のバス定期券の情報も搭載できます。そのため、JR東日本を利用して通勤・通学している人には非常に便利な機能でしょう。

◆「ビューカード」の共通点③
「JRE POINT」が貯まる


 前述の5枚の「ビューカード」の3つ目の共通点は、利用すると「JRE POINT」が貯まる点です。通常のショッピング利用分の還元率は0.5%ですが、「Suica」のオートチャージや「モバイルSuica」へのチャージ時には、還元率は一気に1.5%まで跳ね上がります。

 また、「ENEOS」など、JR東日本の駅の外の特約店で利用したときは還元率1%になります。貯まった「JRE POINT」は「Suica」と交換できるほか「びゅう商品券」や「ルミネ商品券」「グリーン車利用券」などの商品券やギフトカードと交換することも可能です。

「JAL」や「ビックカメラ」との提携カードでは
「提携先ポイント」と「JRE POINT」の2重取りが可能!

 ここまでのところで、前述の5枚(「ビュー・スイカ」カード、「ビュー・スイカ」リボカード、ビューゴールドプラスカード、ルミネカード、アトレビューsuicaカード)の共通点がおわかりいただけたでしょうか。

 これらのカードのほかに、「ビューカード」には他業種との提携クレジットカードがあります。それが「ビックカメラSuicaカード」と「JALカードSuica」です。

 「ビックカメラSuicaカード」と「JALカードSuica」の2枚は、前述の5枚の「ビューカード」とは異なり、「JRE POINT」と同時にそれぞれのクレジットカードのポイントを貯めることができます。

 例えば、「ビックカメラSuicaカード」なら、日常のショッピングで「ビックポイント」と「JRE POINT」が同時に貯まります。合計の還元率は1.0%です。

 ビックカメラで買い物する場合は「ビックポイント」だけが貯まります。また、「Suica」や「モバイルSuica」にチャージしたり、JR東日本の切符を買ったりしたときには「JRE POINT」を貯めることができます。「JRE POINT」は「ビックポイント」に交換することができますし、「ビックポイント」は「Suica」にチャージして使うこともできます。

 もう1枚の「JALカードSuica」の場合は、日常のショッピングで「JALマイル」が貯まるのはもちろん、JALの飛行機に乗るとJALカード会員限定の「ボーナスマイル」なども貯めることができます。

 また、「ビックカメラSuicaカード」同様、「Suica」や「モバイルSuica」にチャージしたり、JR東日本の切符を買ったりしたときには、「JRE POINT」を貯めることができます。「JRE POINT」を「JALマイル」交換することも、「JALマイル」を「Suica」にチャージすることも可能です。

JALカードSuica
還元率 0.5~1.5%
(JALカードショッピングマイル・プレ
 ミアム加入時、1マイル=1.5円換算)
JALカードSuica詳細はこちら
発行元 JALカード
国際ブランド JCB
年会費(税込) 初年度無料、2年目以降2200円
(JALカードショッピングマイル・プレ
 ミアム/年間3300円)
家族カード なし
ポイント付与対象の
電子マネー
Suica、モバイルSuica
Suica搭載のクレジットカードでおすすめの1枚!JALカードSuicaカード公式サイトはこちら


 どちらも非常に魅力的なカードですね。それでは、先に紹介した5枚の「ビューカード」も含めて、この7枚の中からどのクレジットカードを選択するのがお得なのでしょうか?

 利用する人のライフスタイルなどによって向き不向きがあるので、もっともお得な一枚を選ぶのは難しいのですが、あえておすすめのカードを3枚に絞ってみました。数ある「ビューカード」の中で、私がおすすめしたいのは次の3枚です。

ビックカメラSuicaカード
ビューゴールドプラスカード
ルミネカード

 順番に、選んだ理由を説明していきましょう。

ビューカードの中で最も高還元率なのは
2種のポイントが貯まる「ビックカメラSuicaカード」

 最初のおすすめ「ビューカード」として紹介したいのは「ビックカメラSuicaカード」です。

 「ビックカメラSuicaカード」は、年会費が初年度無料、2年目以降524円(税込)です。しかし、年1回でも利用すれば次年度の年会費が無料になるので、実質的に永年無料で利用することができます。

 私は発行当初から「ビックカメラSuicaカード」のファンで、これまで折に触れて色々な場所でおすすめしてきました。

ビックカメラSuicaカード」の最大のメリットは、「ビューカード」の中でも最高レベルにポイント還元率が高い点です。繰り返しになりますが、「ビックカメラSuicaカード」のポイントプログラムをもう一度まとめておきましょう。

ビックカメラSuicaカード」の場合、通常のショッピングだと、ビックカメラで使える「ビックポイント」と「JRE POINT」が同時に貯まります。それぞれ0.5%の還元率で貯まるので、2つのポイントを合計すると還元率1%です。これは「ビューカード」の中で最高レベルの還元率で、実質年会費無料のクレジットカードとしても高還元と言えるでしょう。

 さらに、ビックカメラで買い物するときは「ビックポイント」だけが還元率10%で貯まります。還元率が10%になるのは普通のビックカメラの会員カードを提示し、現金決済する場合と同じなので、「ビックカメラSuicaカード」だから得というわけではありません。

 とはいえ、ビックカメラでは「ビックカメラSuicaカード」以外のクレジットカードで決済すると、還元率が8%までダウンしてしまいます。「ビックカメラSuicaカード」なら、クレジットカード決済でも現金決済のときと同様、10%の還元率が適用されるのです。

 さらに、「モバイルSuica」へのチャージや「Suica」へのオートチャージなどの際も通常のショッピング時とは異なり、「JRE POINT」だけが貯まりますが、還元率は1.5%までアップします。つまり、その他の「ビューカード」と同じ特典が受けられるのです。

JR東日本エリア外に住んでいる人でも
「Suica」「モバイルSuica」用のサブカードとして持つ価値あり!

 「ビックカメラSuicaカード」で貯まった「JRE POINT」は、「びゅう商品券」や「ルミネ商品券」などと交換できるほか、「ビックポイント」にも交換できます。

「VIEW ALTTE」はJR東日本の大きな駅には大抵設置されているので、チェックしてみよう。

 逆に、「ビックカメラSuicaカード」で貯まった「ビックポイント」は「Suica」にチャージすることができます。ビックカメラで家電を買い、余った分は「Suica」にチャージする――といった使い方もいいですね。ポイントの交換やチャージは、JR東日本の駅や全国のビックカメラなどにあるATM「VIEW ALTTE」で行うことができます。

 頻繁に家電を買わない人でも、数年に一度くらいは家電を買う機会はあるはずです。そんなとき、「ビックカメラSuicaカード」があるとお得に買い物ができます。

 また、年1回でも利用すれば次年度の年会費が無料になる、気軽に保有できるクレジットカードであるにもかかわらず、通常のショッピング利用では還元率1.0%、「モバイルSuica」へのチャージや「Suica」へのオートチャージ分は還元率1.5%と高還元なので、メインカードとして利用するにも十分なスペックです。

ビックカメラSuicaカード」の唯一のデメリットは、JR東日本の「定期券」情報を載せられないところです。それでも、ビックカメラや「Suica」「モバイルSuica」を利用するなら、JR東日本エリアに住んでいる人でも、住んでいない人でも、持っておく価値は十分にあるクレジットカードと言えます。

 何しろ年1回でも使えば年会費は無料ですし、JR東日本エリアに旅行や出張で行ったときには、「Suica」を利用して移動ができます。メインカードでもいいですが、サブカードとして使うのも手でしょう。

 今回は「ビックカメラSuicaカード」の紹介だけで終わってしまいました。次回は「ビューゴールドプラスカード」と「ルミネカード」について解説したいと思います。

(取材・構成/元山夏香)