節約の達人が伝授!ゼロから貯める節約術
【第23回】 2016年6月8日 風呂内亜矢

貯金を増やすコツは「5つのルール」を守ること!
貯められないOLからお金の専門家に変身した
ファイナンシャルプランナーの貯金術を大公開!

 新年度がスタートして、丸2カ月が経過しました。

 今春から働き始めた新入社員の方、あるいは転勤や転職、引越しなどで生活環境が変わった方の場合、まだまだこの時期は出費が多いことでしょう。新生活を始めて3カ月くらいは、順調に貯金できなかったとしても、ある程度は仕方のないことです。最低限の荷物で引っ越しをして、そこからちょこちょこ必要なものを買い足していくと考えれば、必然的に出費もかさんでしまうからです。

 とはいえ、このまま貯金しないのが当たり前になってしまうと、ズルズルと浪費体質になってしまうかもしれません。このあたりで心機一転、お金の使い方を見直すべきでしょう。また、これまで上手に貯金ができないまま、何年も浪費を続けてきてしまっている方も、例外ではありません。貯金を始めるのに「遅すぎて無意味」ということはないからです。貯金をしないよりは貯金をしたほうがいいに決まっています。

 そこで、今回は将来にわたって確実に貯金を増やしていくために、心に留めておきたい「5つのルール」を紹介します。

 基礎的な内容なので、もうある程度は貯金ができるようになっている人にとっては当たり前のことばかりかもしれませんが、これから貯金したい人や、初心に立ち返りたい人には、きっとお役に立てると思います。

【貯金のルール①⇒天引きで「先取り貯金」する】
お金は「先取り」し、生活費とは違う場所で貯める

 貯金をする上で昔から「鉄則」とされているのは、「先取り貯金」をすることです。先取りとは、財形や普通預金・定期預金の自動積立などを活用して、毎月、貯金する分は給料日に天引きし、その残金が手元に残る状態にすること。天引きされるような仕組みをつくれば、最初から貯金分は「なかったもの」と考えることができて、確実に貯金ができるようになります。

 先取りの反対語は、「後取り」「残し貯め」などです。給料などの収入をやりくりして、残ったお金を貯めることを意味します。普段からあまりムダ遣いをしないタイプの人であれば、先取りだろうと後取りだろうと、どちらのやり方で貯金しても問題ありません。

 しかし、「お金が手元にあると、つい使ってしまう」という人は、「後取り」「残し貯め」だと結果的にお金を使いきって、貯金に回せなくなる恐れがあります。よって、先取りにしておいたほうが安心・確実なのです。

 先取りする方法ですが、前述のように財形を使うか、普通預金・定期預金の自動積立も便利です。
(※「財形」の参考記事はコチラ⇒マイナス金利で「銀行預金」の魅力が低下した今、「天引き」で自動的に貯まり、「利息非課税」などのメリットがある「財形貯蓄」に改めて注目しよう!

 普通預金・定期預金の自動積立は、多くの銀行、信金などで用意されています。月々の積立金額は「1万円からOK」という金融機関が主流です。給料日が25日であれば、あらかじめ「毎月25日に1万円を自動積立」などと設定しておけば、毎月何も考えなくても、給料日に先取り貯金ができるので便利です。

 給与振込口座がある銀行で積立してもいいですが、私のおすすめは「住信SBIネット銀行」と「ソニー銀行」です。この2つの銀行には、名称こそ違いますが、似たサービスがあります。あらかじめ指定しておくと、毎月決まった日に、定額を所定の銀行から「住信SBIネット銀行」、あるいは「ソニー銀行」の円普通預金口座へと自動的に手数料無料で入金してくれる、というサービスです。

「住信SBIネット銀行」のサービスの仕組み図。資金移動日は5日か27日に限定される。

 「住信SBIネット銀行」のサービス名は「定額自動入金サービス」です。

 住信SBIネット銀行
コンビニATM出金手数料 振込手数料
セブン-
イレブン
ローソン ファミリー
マート

(E-net)
ミニストップ
(イオン銀行)
月2回~15回無料(※)、以降は100円  同行あて:無料
 他行あて:
月1回~15回無料
  (※)、以降は142円
【住信SBIネット銀行のメリット】コンビニATM出金手数料と他行あての振込手数料がそれぞれ最大15回まで無料(ランク4の場合)。さらに、「SBI証券」の証券口座と連動する「SBIハイブリッド預金」をつくれば、普通預金金利を大幅に引き上げ!
※「スマートプログラム」のランクによって、無料出金回数および無料振込回数は異なります。
住信SBIネット銀行の公式サイトはこちら

 一方、「ソニー銀行」のサービス名は「おまかせ入金サービス」です。

 ソニー銀行
コンビニATM出金手数料(税抜) 振込手数料
(税抜)
セブン-
イレブン
ローソン ファミリーマート
(E-net)
ミニストップ
(イオン銀行)
24時間365日
何回でも無料
月4回まで無料
5回目以降は100円
24時間365日
何回でも無料
 同行あて:無料
 他行あて:月1回無料
 2回目以降200円
【ソニー銀行のメリット】全国約7万5000台のATMが利用可能! 中でも、セブン-イレブン、ミニストップ(イオン銀行)のATMなら、24時間365日、何回でも手数料無料で利用可能。毎月決まった金額を、他行から手数料無料で入金できる「おまかせ入金サービス」も便利。
ソニー銀行の公式サイトはこちら

 これらのサービスに登録しておけば、仮にメガバンクにある口座に給与が振り込まれたとしても、自動的にその一部が無料で「住信SBIネット銀行」や「ソニー銀行」の口座に移されて、毎月積立ができるのです。

 なお、同種のサービスは「大和ネクスト銀行」や「auじぶん銀行」でも実施されています。「大和ネクスト銀行」のサービス名は「資金お取り寄せサービス」、「auじぶん銀行」のサービス名は「定額自動入金サービス」で、内容は「住信SBIネット銀行」の「定額自動入金サービス」や「ソニー銀行」の「おまかせ入金サービス」とほぼ同じです。

 auじぶん銀行
コンビニATM出金手数料 振込手数料
セブン-
イレブン
ローソン ファミリーマート
(E-net)
ミニストップ
(イオン銀行)
月3回まで無料
4回目以降は100円
(税抜)
※auユーザーなら月何回でも無料!
同行及び三菱UFJ銀行あて:無料
他行あて:161~257円
(税抜)
※auユーザーなら他行あてが月5回まで無料!
【auじぶん銀行のメリット】au(KDDI)と三菱UFJ銀行が共同でつくったネット銀行。通常、セブン、ローソンなどのコンビニATMは月3回まで無料で、三菱UFJ銀行への振込も無料だが、auユーザーならATM利用料がいつでも何回でも無料、他行あて振込手数料も月5回まで無料!
auじぶん銀行の公式サイトはこちら
 大和ネクスト銀行
コンビニATM出金手数料(税抜) 振込手数料
(税抜)
セブン-
イレブン
ローソン ファミリー
マート

(E-net)
ミニストップ
(イオン銀行)
0~100円
(※1)
100円
(※1)
 同行あて:無料
 他行あて:自分名義の口座あては無料
(※2)。他人名義の口座あては月3回無料、4回目以降200円
【大和ネクスト銀行のメリット】大和証券の口座と連動させることで、大和証券のダイワ・カードを使って全国のATMで入出金可能になる、など利便性がアップ! 自分名義の口座なら他行あて振込手数料が何回でも無料、他行の他人名義あての振り込みも月3回まで無料!
 ※ 口座開設には、大和証券の口座が必要。※1 大和証券のダイワ・カードを利用。※2 楽天銀行と新生銀行を除く。楽天銀行、新生銀行の自分名義口座は、他人名義口座と同じ扱いになります。
大和ネクスト銀行の公式サイトはこちら

 ただし、「大和ネクスト銀行」の口座を開設するためには、すでに「大和証券」の口座を開設しているか、「大和証券」の口座もセットで申し込む必要があるので、万人向けではないかもしれません。

住信SBIネット銀行」「ソニー銀行」「大和ネクスト銀行」「auじぶん銀行」のどれを選ぶにしろ、自動的に給与振込口座から別の銀行に移動できる仕組みを一度作ってしまえば、とても貯金がしやすくなります。貯金用の口座を作り、振り込まれた給与の一部を給与振込口座から引き出して、自分で貯金用口座に移しているという人も多いと思いますが、そんな手間は省けるからです。

 もっとも、今はメガバンクもネット銀行も金利水準があまり変わらないので、ネット銀行で貯めればお得とも言いきれませんが、ひとつネット銀行にも口座を持っておきたい、という人にはおすすめです。

 次ページからは、買い物のコツなどを含む残り4つのルールを紹介します。