バブルは若いうちに実感できた方がいい。バブルだとしっかり認識した上で、バブルに乗るのも1つの手
社会人の始めの時期に勉強になったポイントは…
(1)1回体験しましたので、何がバブルかということを感じられるようになりました。こういうことは若いうちに実感できた方がいいです。なぜかというと、資産が増えた段階でバブル崩壊から逃げることに失敗すると、損失額も大きくなってしまうからです。私はバブルにある程度、免疫が付いていましたので、その後、暗号資産(仮想通貨)など投機的な投資対象に入れ込んで、やられるようなことはなくすみました。
(2)といっても、バブルだからまったく投資しないわけでもないです。バブルだと認識した上で投資していれば、認識のないまま投資しているよりも、うまくバブルの波に乗ることができるでしょう。
(3)インターネットのような新しい産業が出てくるとき、最初に出てきた会社が必ずしも長期的に成功するわけでもないと言えます。たとえば、検索エンジンの領域では、先に出てきたヤフーをあとから出てきたグーグルが倒しました。
(4)良い会社は変化に強いです。たとえば、ネットフリックス(ティッカー:NFLX)は最初、郵便でDVDを送っていましたが、ストリーミングができたら、DVDはやめて、改革・変化ができました。マイクロソフト(ティッカー:MSFT)はクラウドビジネスをうまくつかむための変化ができました。
(5)長く続く会社を作らなくても、創業者はうまくピークで株を売却できれば、または増資できれば、自分の資産を守ることができます。これはある意味、株主と利害関係が相反することになるので、気をつける必要があります。
次回は戦略コンサルをしていた時期の話とフィデリティに入社したあとの話をしたいと思います。
●ポール・サイ ストラテジスト。外資系資産運用会社・フィデリティ投信にて株式アナリストとして活躍。上海オフィスの立ち上げ、中国株調査部長、日本株調査部長として株式調査を12年以上携わった後、2017年に独立。40代でFIREし、現在は、不動産投資と米国株式を中心に運用。UCLA機械工学部卒、カーネギーメロン大学MBA修了。台湾系アメリカ人、中国語、英語、日本語堪能。米国株などでの資産運用を助言するメルマガを配信中。
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