元手300万円から2年で”億り人”になった個人投資家の投資手法を大公開！
発売中のダイヤモンド・ザイ7月号の大特集は「11人が成功の秘訣を大公開！【1億円】をつくるワザ」！「1億円」というと夢のように聞こえるかもしれないが、実はそんなことはない。忙しい人でも、元手が少ない人でも、あるいは特別な知識がない人でも、資産1億円を達成することはできる！ この特集では、もともと普通の人だった”億り人”11人が登場。資産1億円につながった投資手法を惜しげもなく公開しているので、投資の参考になるはずだ。
今回はこの特集から、300万円の元手を2年で1億円にした個人投資家・ゆずさんの実例を紹介！
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ゲーム株への集中投資により、短期間で資産増に成功！
趣味で培った知識を活かしつつ決算も読み込み、銘柄を厳選！
ゆずさんは、ゲーム好きの専業投資家。300万円の元手で株式投資を始め、わずか2年で1億円を達成。投資歴10年となった現在は、数億円まで資産を増やしている達人だ。
ゆずさんが短期間で1億円を達成できた最大の勝因は、投資対象を趣味のゲーム株に絞ったことだ。「昔からゲームが好きで、初めて買った株はスクウェア・エニックス・HD（9684）。数％の利益を得られました」（ゆずさん）
もっとも、ずっと順風満帆だったわけではない。一度だけ魔がさして、ゲーム株の中でもよく知らない、値上がり率ランキング上位の銘柄に手を出し、失敗した経験も。このときは1日で15％の下落を経験した。
「銘柄のことをよく調べなかったのが原因だ、と反省。以降は本格的に、人気タイトルなどの前提知識がある株に的を絞りました」（ゆずさん）
好きだからこそ詳しい分野を攻め、成功したというワケだ。「ゲーム株に限らず、自分の趣味や仕事に通じる業種で勝負するのがいいと思います。それなら、とっつきにくい決算短信なども、理解しやすいはずです」（ゆずさん）
また、初期は基本的に投資資金を1銘柄に集中させる“全力主義”を貫いたのも、ゆずさんの勝因の一つだ。「それでも、最初に証券口座に入れた300万円から、元手は増やしていません。生活費と投資資金は完全に切り離していました」（ゆずさん）
資金を集中させると、分散投資よりもリスクが各段に上がる。そのため、銘柄を選ぶにあたって、ゆずさんは決算説明資料などを読み込んでいる。
「決算説明資料には、どのゲームがヒットし、いくら利益に貢献する見込みなのか簡潔にまとまっていました。まるで、株価上昇のヒントを掴む“宝庫”だと気づきました」（ゆずさん）
ガンホーとMIXIの株価が買値の数倍になり、1億円達成！
有望なゲームがあったら、リリースの3～6カ月前には仕込む！
ゆずさんが投資を始めた2013年から2014年にかけては、スマホゲームのヒットにより業績が急拡大する企業が多かった。そこに目を付け、決算で好調ぶりを確認しながら『パズル＆ドラゴンズ』のガンホー・オンライン・エンターテイメント（3765）、『モンスターストライク』のMIXI（2121）を購入。どちらも、株価が買値の数倍になったところで売ることに成功し、2014年には資産1億円に到達した。
「ただ、最近は値動きのスピード感が増しているため、ゲームの好調・不調を決算で確認していると出遅れがち。決算説明資料には、ゲームのリリース予定や開発段階についても書かれています。有望なものは早めに目を付けておき、リリースの3～6カ月前に買うとよいでしょう」（ゆずさん）
売りの目安は一番株価が高くなりやすいリリース時点だ。ただ、まれにそこから株価が数倍になる場合も。「リリース後の上昇余力は、スマホゲームの売上ランキングで確認。十分な売上で上位に入っていたら、ホールドしてさらに高値を狙います」（ゆずさん）
なお、急成長するゲーム株の見つけ方は、ゆずさんの完全独学だという。
「このスタイルを築くまで、取引の振り返りをひたすら続けてきました。スマホのメモ帳には、買った時・売った時の理由だけでなく、株を手放した後の値動きも記しています。チャートの形も忘れないよう、画像を貼り付けて管理。投資本や人から学ぶより、自分で経験を積みながら投資スタイルを確立した方が、成功の芽が出やすいと思います」（ゆずさん）
資産が数億円となった今、1銘柄への集中投資はしていないが、ゆずさんは変わらず売買の振り返りを習慣としている。
「スマホゲームは2010年代に比べて競争が激化していますが、世界のゲーム市場はまだまだ拡大中。eスポーツやゲーム実況（※ゲームをプレイする様子を動画配信すること）により、プレーヤーだけでなく、視聴者も楽しむ文化が浸透しつつあります。さらにゲーム市場の人口が増えていくキッカケになるでしょう。2021年の市場規模は20兆円超でしたが、2030年には60兆円を超えるとの予測（※GlobalDataの世界ゲーム市場に関する調査結果より）も出ており、これからに期待できます」
なお、2030年に向けては、メタバースの盛り上がりにも注目していきたい、とのことだ。
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