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地方創生に携わる”進化系外食企業”「バルニバービ」の強さの秘密とは？
発売中のダイヤモンド・ザイ7月号は、特集「大逆襲の31銘柄がドドーッと登場！ アガル【外食株】」を掲載！ この特集では、コロナ禍を経て、勝ち・負けが鮮明になっている外食業界に注目。コロナ前の業績を軽々と超えて、成長が加速する注目企業や、人気チェーン店の目下の戦略を紹介するほか、株主優待名人・桐谷さんイチオシの外食優待株や、「牛丼」「ラーメン」「ファストフード」「カフェ」の4部門で、株主優待＋配当利回りが高いおトクな銘柄なども取り上げているので、投資の参考になるはずだ。
今回はこの特集から、いま注目の外食企業「バルニバービ（3418）」の社長インタビューと企業分析を公開！
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カフェやレストランを運営する「バルニバービ」は、
淡路島などの地方創生プロジェクトにも参画して注目される存在！
ダイヤモンド・ザイ7月号の特集「大逆襲の31銘柄がドドーッと登場！ アガル【外食株】」では、外食業界に詳しい大和証券の五十嵐竣さん、いちよし経済研究所の鮫島誠一郎さん、SBI証券の田中俊さんに、注目の外食企業を聞いている。今回は、その中で名前が挙がったバルニバービ（3418）の社長インタビューをお届けしよう。
バルニバービは大阪に本社を置く外食企業だが、近年は事業の幅を広げている。以下は、兵庫県・淡路島の西海岸、全長400メートルにも及ぶ一帯の写真。ホテルや飲食店が立ち並んでいるが、これらはすべてバルニバービが開発を手掛けたものだ。
これだけ大規模な開発を手掛けたとなると、もはや外食企業というよりは、不動産ディベロッパーといっても過言ではない。
バルニバービは、もともと都市部を中心にレストランを展開してきた。そのレストラン業も一風変わっており、駅から徒歩15分などの立地の悪い物件を、リノベーションして運営してきた。
「駅前など人流が多く、需要があるからお店をつくるのとは逆の発想。魅力的なお店をつくれば人を集められる」と、バルニバービの安藤文豪社長は独特のスタイルを貫く理由を語る。
社内に企画やデザイナー、一級建築士など専門人材を40人ほど擁しており、これまでに手掛けた物件は180ほど。近年は、三井不動産などの大手ディベロッパーからも、その集客力が一目置かれ、都心の大型商業ビルに集客テナントとして出店することも増えた。
そこから、さらに進化を遂げたのが、前述の淡路島の例のような地方創生プロジェクトなのだ。
開発によって土地価格が値上がりすることで、莫大な収益に！
アナリストも「新しい外食の生き残り方」と高く評価！
バルニバービが開発した淡路島西海岸エリアは、以前は何もない野っ原だった。ここにまず3階建て300席のカフェレストランをオープン。人流の変化が確認できたところで、次は徒歩5分強の場所にホテルを開業した。
その後も、淡路島の特色を前面に出した施設を次々と開発。地元の漁業者と組んだ回転すしや、バーベキューが楽しめるピクニックガーデンなど、十数棟が立ち並ぶ一大観光エリアへと変貌を遂げた。
飲食店のみならず、宿泊やレジャー施設も組み合わせた開発によって「エリア内への滞在時間を延ばすことができている」（安藤社長）という。
この地方創生事業に関連して、株式市場がとりわけ注目しているのが「バルニバービが土地を買収していること。一連の開発で、取得価格よりも数倍に値上がりしているはずです」（SBI証券の田中俊さん）。
バルニバービの中期経営計画では、この地方創生での不動産売却が収益の柱に位置付けられ、「取得価格の10倍での売却」を目標にしていることが明示されている。
淡路島では、飲食店から始まり、少しずつ街に必要な要素を模索しながら開発したため、これまでに4年の歳月を要した。
続いて今年5月1日には、SBIホールディングス、島根銀行などと組み、島根県の出雲市にレストランとホテルを開業している。こうした実績により、バルニバービには地方自治体からの問い合わせや誘致が多く寄せられていることから、この先10年で最低10カ所は開発することを目指すという。
田中さんは「国内人口の減少とコスト上昇で、外食は従来型のビジネスのままでは厳しい。新しい外食の生き残り方」と評価。これからのバルニバービの動向に注目だ。
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