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【1】今日の株式相場早わかり!
エヌビディア失速、FRB議長講演を控え金利上昇も
日経平均株価は5日ぶり大幅反落! 24日の米国市場では主要株価指数がそろって反落した。前の日に好決算を受けて時間外取引で急伸した半導体のエヌビディアが、この日の通常取引になると失速。また、失業保険申請の減少や連邦準備理事会(FRB)高官による追加利上げの可能性を示唆する発言で、長期金利が再上昇した。米経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」でのパウエルFRB議長の講演を前に警戒感が広がり、ハイテク株を中心に売りがかさんだ。今日の東京市場でもエヌビディアの決算を受けて前日買われたアドバンテストや東京エレクトロンが急反落し、日経平均株価を大きく押し下げた。
注目のパウエルFRB議長の講演は日本時間で今日午後11時過ぎ。景気を熱したり冷ましたりしない「中立金利」に言及するかが焦点とされる。講演内容とともに、米国株を中心とする金融市場の反応も注視したい。
【日経平均】31624.28円↓↓(-662.93円)
【マザーズ指数】745.04↑(+2.04)
【NYダウ】 34099.42ドル↓↓(-373.56ドル、24日)
【ナスダック】13463.972↓↓(-257.061、24日)
■日経平均株価チャート/日足・6カ月
【2】今日の注目株!
優待変更を点検、株式分割で利用しやすく!
8月も株主優待の新設・拡充の動きを確認しておこう。来年スタートする新NISA(少額投資非課税制度)をにらみ、長期保有株主向けの優遇策を導入したり、株式分割による投資金額引き下げで優待を利用しやすくしたりといったケースが多いようだ。制度変更をしっかり把握し、上手な優待活用を目指したい。
話題となったのはJR東海。22日に長期保有株主向けの新たな優待制度を導入すると発表。通常の優待に加え、100株以上を継続して3年以上保有している株主には優待割引券を追加で1枚発行する。なお、9月末を基準日として1株につき5株の割合で株式分割を実施し、通常の優待は500株以上からとなる。
一方、分割後100株保有でも優待の対象とする動きが多く見られる。マツキヨココカラ&カンパニーは9月末を基準日として1株につき3株の割合で株式分割を実施する。しかし、分割後も現行の対象・内容の変更を行わず維持。投資金額が3分の1に引き下がるにもかかわらず、今までと同じ内容の優待を受け取れるわけだ。マブチモーターは分割後100株以上200株未満の区分を追加(1年以上保有が条件)。菓子の製造・販売でリオープン(経済再開)関連銘柄として注目される寿スピリッツは、分割後に保有株数の区分を廃止し、100株以上で3000円相当のグループ製品を贈呈する。少額投資で利用しやすくなった。
昨年12月に上場したサンクゼールは優待を新設。「久世福商店」「サンクゼール」ブランドで展開する同社の食品は人気が高まっている。最後に、これら銘柄は波乱相場となった今日も底堅い印象。長期視点の取引参加者が増え、株価変動をある程度抑制している可能性もありそうだ。
■マツキヨココカラ&カンパニー株価チャート/日足・6カ月
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【3】金曜連載「ザイアナリスト小林大純『ホットなテーマ!』」
ラグビーW杯・ゲームショウ・中国連休…関連銘柄は?
来週金曜から9月になるのを前に、予定されているイベントと関連銘柄を確認しておこう。
まず、9月8日から10月28日までフランスで「ラグビーワールドカップ2023」が開催される。日本代表の初戦は9月10日のチリ戦。「カンタベリー」ブランドで日本代表のジャージを手掛けるゴールドウインや、スポーツ観戦が楽しめる英国風パブであるハブは関連銘柄の定番。日本代表の活躍とともに、これら銘柄の物色人気が高まることを期待したい。
9月21~24日には「東京ゲームショウ2023」が開催される。すでに特設サイトをオープンしている大手ゲーム会社では、バンダイナムコホールディングスが『鉄拳8』『アイドルマスター シャイニーカラーズ Song for Prism』など、カプコンが『バイオハザード RE:4 VRモード』『ストリートファイター6』などを出展することが明らかになっている。7月14日号で述べたように、今年後半は有力タイトルの発売が相次ぐことから、ゲーム株には注目しておきたい。
最後に、中国は9月29日から10月6日にかけて中秋節・国慶節の連休となる。中国経済の減速懸念が強まる一方、この8月に団体旅行が解禁されたことを受けて、訪日客の更なる増加への期待も根強い。もちろん航空・鉄道・宿泊各社にも注目だが、ここでは高額消費の恩恵に期待してコメ兵ホールディングスや三越伊勢丹ホールディングス、医薬品・化粧品の人気に期待してマツキヨココカラ&カンパニーをピックアップした。
小林大純
ダイヤモンド・ザイ アナリスト
早稲田大学法学部卒、早稲田大学大学院ファイナンス研究科(現経営管理研究科)修了(MBA)。金融情報サービス会社のフィスコなどを経て現職。日本株アナリストとして各種メディアで活動中。
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