成長する米国&世界に投資する最強のFIRE計画(プロジェクト)

FP(ファイナンシャル・プランナー)は日米で大きく違う。保険に重点を置いてきた日本のFPから突如、いい投資のアドバイスを受けることは難しい

2023年10月4日公開
ポール・サイ
facebook-share
x-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事

 金融の潮目が変わってきた今、保険・税務に重きを置く日本のファイナンシャル・プランナー(FP)は時代遅れの存在です。

アメリカではファイナンシャル・プランナーへ相談し、金融全般にわたるアドバイスを受けるのは一般的なこと

 私がエクソン(現エクソンモービル)でエンジニアとして働いていた当時、同僚が定期的にファイナンシャル・プランナーに相談していると聞いたことがあります。

 エクソンには多くの社員をクライアントとして持つファイナンシャル・プランナーがいて、社員は一定の勤続年数を経ると、セミナーやパーティーに招待され、そのファイナンシャル・プランナーを紹介されるという流れがありました。

 日本ではサラリーマンがファイナンシャル・プランナーに相談することはあまり聞きませんが、アメリカではよく見られます。たとえば、私の地元ではエドワード・ジョーンズというファイナンシャル・プランナーの会社が人気です。数万ドルの投資資産があれば、同社のクライントになることができます。

 アメリカのファイナンシャル・プランナーは、クライアントの全体的な財務状況、将来の目標、リスク許容度などを詳しく聞き、それに合ったファイナンシャル・プランを作成します。そのプランは、主に投資戦略や資産配分のアドバイスが中心となりますが、株式投資だけでなく、債券投資、不動産の管理(自宅を含む)、ローンに対する考え方、保険、そして金融全般にわたるアドバイスが提供されます。

 アメリカのファイナンシャル・プランナーは報酬として、コミッション(商品販売手数料)を得ることがかつては主流でしたが、最近ではクライアントの利益を最優先する(フィデューシャリー・デューティー)ために、管理資産に対して定額・定率の手数料を取ることが主流となりつつあります。

資産運用・投資にあまり重きを置いていない日本のファイナンシャル・プランナーの実態

 一方、日本のファイナンシャル・プランナーですが、その仕事内容を日本FP協会は次のように定義しています:

「人生の夢や目標を達成するために総合的な資金計画を立て、経済的な側面からその実現をサポートすることを『ファイナンシャル・プランニング』と呼んでいます。家計に関連する金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度など幅広い知識が必要となります。これらの知識を持ち、相談者の夢や目標を達成するために一緒に考え、サポートする専門家が、FP(ファイナンシャル・プランナー)です」
日本FP協会公式サイト日本FP協会公式サイト

 この定義を見ると、アメリカのファイナンシャル・プランナーとの違いはほとんど感じられませんが、日本のFP試験の内容や実務を見ると、資産運用・投資にはあまり重きが置かれず、税制・保険・相続・制度などに焦点が当てられていることがわかります。

 日本のFP試験では、投資に関しては基本的な知識以外はあまり求められていません。

 しかし、終身雇用の崩壊など労働形態は変化しています。また、企業年金は確定給付型から確定拠出型へ移行しつつあり、確定拠出型では自分自身が運用しなくてはいけません。退職までにどう資産を形成していけばいいのか、会社に頼りっぱなしにはできなくなっており、個人が責任を持つ時代になってきています。

 2~3億円の生涯年収と考えれば、厚生年金などの先行きが不透明な中、投資なしでは老後生活をうまく送れるかどうか、危ういと思います。

これまで保険に重点を置いてきたファイナンシャル・プランナーから突如としていい投資のアドバイスを得ることは難しい

 金融がグローバル化している現代では、どこにいてもインターネットさえあれば世界中へ投資が可能です。これにより、誰もが同じスタートラインに立つことが可能となりました。

 デフレの時代には、投資に重きを置く必要はありませんでした。現預金を持つだけで安全でした。

 しかし、今は世界的にインフレ率が高まり、日本もデフレ時代からインフレ時代に転換しつつあります。さらに日本政府の借金も増大する中、現金、特に円だけを資産とすることのリスクは高まり、ファイナンシャル・ゴールを達成できなくなる可能性があるのです。

 これまで保険に重点を置いてきたファイナンシャル・プランナーから突如として投資のいいアドバイスを得ることは難しいでしょう。自己啓発が必須となります。いずれ日本のファイナンシャル・プランナーの協会も進化するでしょうが、その動きは遅そうなので、待っていられないです。

アメリカ人向けのファイナンシャル・プランは日本人にも通用する

 日本に住んでいるからといって、ファイナンシャル・プランがアメリカ人と大きく異なっている必要はないと考えます。大金持ちの場合、相続や税務などが重要になりますが、一般的なサラリーマンにとってはそれほど大きな違いは生じません。

 したがって、アメリカ人向けのファイナンシャル・プランは日本人にも通用するということです。日本のみなさんには、アメリカのファイナンシャル・プラニングの考え方や知識を身につけることをお勧めします。

 日本では自分のファイナンシャル・プランに関するすべてのアドバイスを1人のファイナンシャル・プランナーから得ることは難しいため、自身で学ぶことが重要です。

 必要な知識は、個々の専門家から得るべきです。投資については証券会社の営業マンではなく、投資の専門家、または利害関係の少ない情報源(たとえば書籍や雑誌など)から得るべきでしょう。

 

●ポール・サイ  ストラテジスト。外資系資産運用会社・フィデリティ投信にて株式アナリストとして活躍。上海オフィスの立ち上げ、中国株調査部長、日本株調査部長として株式調査を12年以上携わった後、2017年に独立。40代でFIREし、現在は、不動産投資と米国株式を中心に運用。UCLA機械工学部卒、カーネギーメロン大学MBA修了。台湾系アメリカ人、中国語、英語、日本語堪能。米国株などでの資産運用を助言するメルマガを配信中。

※メルマガ「ポール・サイの米国株&世界の株に投資しよう!」募集中! 米国株&世界の株分析毎週届き、珠玉のポートフォリオ(1年で+50%以上の実績)の提示も! 登録から10日以内の解約無料。


三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の魅力を徹底解説!NISAは全商品が手数料無料!「クレカ積立で最大3%還元!」「普通預金金利が大幅アップ!」などメリット多数!
年200万円利用で高級ホテル宿泊券がもらえる!最強ゴールドカードを検証! ダイヤモンド・ザイのウェブ会員登録はコチラから 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
ゴールド・プリファード・カードの公式サイトはこちら moomoo証券は「米国株」投資におすすめの証券会社! 三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の公式サイトはこちら! 三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の魅力を徹底解説!NISAは全商品が手数料無料!「クレカ積立で最大3%還元!」「普通預金金利が大幅アップ!」などメリット多数! 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 【マイルの貯まりやすさで選ぶ!高還元でマイルが貯まるおすすめクレジットカード!
ゴールド・プリファード・カードの公式サイトはこちら moomoo証券は「米国株」投資におすすめの証券会社! 三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の公式サイトはこちら! 三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の魅力を徹底解説!NISAは全商品が手数料無料!「クレカ積立で最大3%還元!」「普通預金金利が大幅アップ!」などメリット多数! 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 【マイルの貯まりやすさで選ぶ!高還元でマイルが貯まるおすすめクレジットカード!
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

最強の高配当株&
増配株111銘柄
投信格付240本

4月号2月20日発売
定価950円(税込)
◆購入はコチラ!

楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!

[最強の高配当株&増配株111銘柄]
◎巻頭特集
最新決算で判明!トヨタやイオンなど人気20銘柄の買・売診断も!
株価も業績も伸びる2026年大本命株

●増益率や進捗率が高い業績好調株
●指針改訂で経営効率の改善に期待の株
●成長投資が本格化!大化け“高市株”

◎第1特集
オルカン超えの上昇率!
利回り5%超が続々登場!
最強の高配当&増配株111銘柄
●1:高配当株が最強な4つの理由
●2:損したくない人のための高配当株の必勝法
●配当利回り3%超で優待も!
桐谷さん厳選の高配当優待株10
●安心して持てる最強の高配当株鉄板7&買いや強気は48銘柄!人気高配当株トップ70「買」「売」診断!
●「連続増配+優待」「少額の高配当」で手堅く勝つ!初心者に安心の高配当株22
●「減配しない」「金融庁の“喝”」「テーマ」で爆上げを狙う!株価が上がる高配当株42

◎第2特集
投資しないは大損!?
2026年こそ始める!暗号資産入門

●暗号資産を買うべき理由3
●ビットコイン価格がまだ上がる2つのワケ

●ビットコインはどこで買えばいい?
●販売所の取引コストには注意!

◎第3特集
NISAで売れてる投信をズバ斬り!
★★★の数を見るだけでOK!投信格付240本

●金相場を予測!
ドルや株の代替として金への資金流入が続く!

●NISAで買う投信の選び方
●新登場の投信も!インデックス型46
●市場環境が激震!アクティブ型61
●全体的に成績が向上!バランス型24
●本当の利回りが上昇!毎月分配型100

◎別冊付録
申込み忘れを防いで旬の味覚を満喫しよう!
2026年ふるさと納税年間計画

●申込プランを立てて欲しい返礼品を確実にゲット!
●楽ちん定期便ベスト13
●春夏秋冬の食材が集結!単品ベスト26

◎いつもの連載も充実!
●ZAiのザイゼンがチャレンジ!目指せ!お金名人Vol.19
「教育訓練給付金ってなに?」
●17億円トレーダー・ジュンのFX成り上がり戦略Vol.14
「レートの“ワープ”が介入サイン」
●おカネの本音!VOL.44 吉州正行さん
「銀座の煩悩と禅寺の静寂 両極を見てわかったおカネの適量とは?」
●株入門マンガ恋する株式相場!VOL.112
「カネの匂い? 新富裕層の正体」
●マンガどこから来てどこへ行くのか日本国
「ステルス増税とも揶揄される!『独身税』ってなんだ?新制度のリアル」
●ZAiクラブ拡大版!1カ月で1番上がる株を当てろ!
「人気ランキング最下位のティーケーピーが下剋上!」

>>「最新号蔵出し記事」はこちら!


「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!


>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

「キャッシュレス決済」おすすめ比較 太田忠の日本株「中・小型株」アナリスト&ファンドマネジャーとして活躍。「勝つ」ための日本株ポートフォリオの作り方を提案する株式メルマガ&サロン

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報

ザイFX!のお役立ち情報

ダイヤモンドZAiオンラインαのお役立ち情報