【1】今日の株式相場早わかり!
大幅続落、日米長期金利の上昇が相場の重石
日経平均株価は大幅に3日続落! 米国では国債入札で低調な結果が続いたほか、連邦準備理事会(FRB)が公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)を受けて、長期金利が5月上旬以来の高水準を付けた。FRBの利下げ時期が後ずれするとの見方が根強く、持ち高調整の売りが広がった。こうした流れから東京市場でも売り優勢となった。日経平均株価は寄り付き直後に節目の3万8000円を割り込むと、一時3万7617.00円(-939.87円)まで下落。その後は下げ幅を縮める動きも見られたが、国内でも日銀が金融政策の正常化を進めるとの見方から、長期金利が一時1.1%まで上昇したため戻りは鈍く、辛うじて3万8000円を上回って取引を終えた。
なお、今晩の米国では1~3月期の国内総生産(GDP、改定値)が発表される。また、ベスト・バイ、コストコ・ホールセール、ギャップなど小売企業の決算が注目される。
【日経平均】38054.13円↓↓(-502.74円)
【グロース250】602.27→(-1.08)
【NYダウ】38441.54ドル↓↓(-411.32ドル、29日)
【ナスダック】16920.580↓(-99.300、29日)
■日経平均株価チャート/日足・6カ月
【2】今日の注目株!
脳とコンピューターをつなぐ「BMI」開発が加速!
米起業家イーロン・マスク氏が設立し、脳とコンピューターをつなぐブレイン・マシン・インターフェース(BMI)を開発するニューラリンクは1月、独自開発した脳インプラントを人間の患者に初めて施術した。経過は順調のようであり、米食品医薬品局(FDA)は先日、2例目の臨床試験を承認したと報じられた。2例目は6月に行われる見通しだという。年内に10人を予定しているほか、治験希望には1000人以上の四肢まひ患者が登録しているようだ。
BMIは、けがや病気で失われた体の機能を補う技術として、20年以上前から研究されてきた。1999年にラットの脳の電気信号を利用して、ロボットアームをコントロールすることに初めて成功。これまで開発の大きな壁となってきたのは脳波の解読だったが、AI(人工知能)の進化によって世界で技術開発が加速している。まだまだこれからの技術ではあるが、ニューラリンクによる2例目の施術が成功となれば、株式市場でも関連銘柄の物色の手掛かりになる可能性がありそうだ。以下に関連するとみられる銘柄を挙げよう。
上の表に関連銘柄を挙げたが、特に注目されるのは村田製作所だろう。子会社のミライセンスは「3D触力覚技術」を活用したソリューションを提供している。「力覚」「圧覚」「触覚」の3つを組み合わせ、リアルな感触を実現する技術だ。村田製作所のハードウェアとミライセンスのテクノロジーにより、ブレインテック分野での活躍が期待される。また、日立製作所はヒト脳機能を無侵襲に計測する光トポグラフィ技術を世界に先駆けて開発しており、脳科学応用に取り組んでいることから、注目しておきたい。
■村田製作所株価チャート/日足・6カ月
【3】木曜連載「ダイヤモンドZAi最新号の注目記事」
株価上昇も期待できる「オススメの高配当株」!
発売中のダイヤモンド・ザイ7月号は、巻頭特集「最新決算でわかった! 【今買いの株48】」を掲載! この特集では、出揃ったばかりの3月期決算企業の本決算をアナリストが分析。それに基づき、個人投資家に人気の銘柄を「買い」~「売り」の5段階で評価している。さらに、アナリストのオススメ銘柄も紹介しているので、投資の参考になるはずだ。今回は高い利回りだけではなく、値上がり益も狙える「オススメの高配当株」を見てみよう。
【※続きはコチラから】
⇒【日本株】株価上昇に期待できる「高配当株」2銘柄! 配当利回り4%超で株主資本配当率を2期連続で引き上げた「三陽商会」、総還元性向100%の「ワキタ」に注目
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