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テクノロジー株の調整は、追加投資のチャンス!
AIへの重すぎる投資は長期的に正しい投資。短期の
見方で株が売られれば、ピックアップできる

2024年8月2日公開
ポール・サイ
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テクノロジー株の調整は追加投資のチャンス! バイデン撤退、ハリス立候補で大統領選の行方はどうなる?

 2024年7月30日(火)、米国・シアトルからメルマガ&オンラインサロン「ポール・サイの米国株&世界の株に投資しよう!」で情報配信をしている元フィデリティ投信トップアナリストのポール・サイさんが、ストックボイス社が手掛ける経済・マーケット番組「WORLD MARKETZ」(TOKYO MX 月~金 22時~23時)に生出演した

ポール・サイさんプロフィール

 前回の放送は、トランプ(以下、氏は省略)の暗殺未遂事件を受けて、トランプが大統領選で勝つ可能性がほぼ100%となり、マーケットがトランプ大統領を織り込み始めたという内容だった。
【※関連記事はこちら!】
トランプ銃撃事件は分裂続きのアメリカを団結に向かわせた! アメリカが大好きなトランプは、社長やビジネスの考えはあっても独裁者にはならない

 今回の放送では、バイデン大統領が大統領選から撤退し、ハリスが立候補したことで、大統領選の行方に変化があったことをポールさんが解説。足もとでテクノロジー株の調整が進んでいるものの、長期的には追加投資のチャンスとなるようなので、さっそくチェックしていこう。

バイデン大統領が大統領選から撤退し、ハリスが立候補。トランプが少し有利な状況に

 番組は、バイデン大統領が大統領選から撤退したことに対するポールさんの見方を、アシスタントの木村カレンさんが質問するところから始まった。

 バイデン大統領が撤退したことは、民主党とアメリカの民主主義にとっていいことだったとポールさん。

 その後、ハリスが立候補して、大統領選まで100日未満という短い間に、民主党全体が団結できたこともいい展開だったようだ。

 バイデンからハリスに変わったことで、年齢でなく政策に焦点が当たるようになり、トランプがむしろ年寄りと見られてしまうのは少し不利だそう。

 ハリス自身の実績や、目玉となる政策はないけれど、今回は中絶の権利が大きなテーマポイントになるとのこと。

 バイデン撤退前はトランプがほぼ100%勝つ見込みだったものが、現在は僅差の選挙になって、選挙人制度のおかげでトランプが少し有利だとポールさんは見ている。

 すると、番組MCの渡部一実さんが「ハリスとバイデンのどちらが大統領になっても、金融市場がひっくり返ることはなさそうですね」とコメント。

 ポールさんも、個別銘柄やセクターで勝ち負けは少しあるけれど、大統領選の結果で、投資戦略の方向を全体的に変える必要はないと語った。

 どちらかというと、投資の方向を全体的に変える可能性があるのは、テールリスクなのだそう。例えば、トランプは銃撃があと100ミリずれていたら暗殺されており、それが原因でアメリカで大きな暴動や内戦になってしまったら、アメリカの株や資産にとってマイナスになる可能性があるようだ。

 もっとも、ポールさんの見方は逆で、アメリカで暴動や内戦になった場合、アメリカに内向きになって資金が戻り、アメリカ以外の国の外交や地政学的なリスクが出てくるかもしれないとのこと。

 ただ、そういったリスクは本当に小さく、存在を認識しつつも、投資戦略を変える必要はないとのことだった。

テクノロジーのファンダメンタルズに特に変わりはない。調整があればいい銘柄をピックアップできる!

 続いては、足もとのテクノロジー株が調整ムードになっている話題に。

 「テクノロジー株は上がってきたから、調整するのは当たり前という見方でいいのか」との渡部さんの質問に、「調整はむしろあってほしいことだ」とポールさん。

 というのも、テクノロジーのファンダメンタルズは特に変わりがないため、調整があればいい銘柄をピックアップできるからだ。

 PERをXLKというテクノロジーETFで見ると、31倍から28倍くらいに調整されて、アルファベットも24倍から20倍になっているけれど、調整してまた上がるという往復の中の動きであり、問題はないそう。

 アルファベットの決算を見ると、そこまで数字が悪くないにもかかわらず、マーケットが気にしていたのは、AIに対する投資が重すぎること。

 ただ、AIに投資することは長期的には妥当な動きで、マーケットは短期的な見方で売ったようだ。

アルファベット 日足 (出所:TradingView)

 メタも同じことを経験していて、ザッカーバーグがVRやAIに投資したことを、マーケットは気に食わなかったそう。

 正しい投資をしているにもかかわらず、それを理由にマーケットが株を売るのであれば、むしろ追加投資のチャンスだということだった。

 ここで渡部さんが、テスラの自動車の販売が振るわないことについてポールさんに意見を求めた。

 ポールさんはまず、テスラはテクノロジー業界を代表しているわけではなく、テスラの動きが変わったからといって、テクノロジー業界全体の方向性が変わったわけではないところに気を付けてほしいと話した。

 そのうえで、テスラの決算は予想を下回ったほか、少し前に値下げして、中古車の値段も下がっているため、ファンダメンタルズは△とのこと。

テスラ 日足 (出所:TradingView)

 ポールさんはテスラユーザーで、2018年からモデルXを運転しているのだが、その時はまだできたばかりのモデルで、クオリティに問題があったそう。

 電気自動車には走行距離、充電、価格の問題があって、普及するのにハードルが残っているし、最近はテスラの自動運転がカメラだけに頼っていて問題があるのではという話も出るなど、テスラ自体がなくなるわけではないものの、見通しが前ほど明るくなくなったようだ。

 そして、テスラはAI革命の恩恵を間接的には受けているものの、直接は受けていないとのことだった。

米ドル/円は160円から速いスピードで下げたが、大きな円高になりづらいと考えられる理由とは?

 最後は為替の話題に。

 今回の放送時点(※)で、米ドル/円は154円程度で米ドル安が落ち着いているけれど、この動きをポールさんがどう見ているのか、渡部さんが質問した。

(※8月1日(木)時点で米ドル/円は一時148円台まで下落した)

米ドル/円 日足 (出所:TradingView)

 9月に米利下げがあるのではという観測が出て、米ドル/円は160円から速いスピードで154円まで下げたけれど、全体的なトレンドが変わったわけではなく、大きな円高は考えづらいとポールさんは考えている。

 なぜかというと、日本は政策的に金利を抑えて円安にすることで、インフレにして、借金の負担を減らしたいのだそう。ポールさん曰く、日本のエリート層はインフレが日本をよくするために一番いい薬だと考えているようだ。

 米ドル/円がいきなり120円台とか100円台になると、日本は大きな不況に陥るため、エリート層はそれを望んでいないとのことだった。

 番組の締めは、ポールさんがオリンピックを見ているかという話題に。

 ポールさんが気になる競技はないけれど、日本が金メダルでトップになっていることに注目。日本は国土がアメリカや中国と比べてすごく狭いし、人口も中国の10分の1、アメリカの3分の1なのに、金メダルがトップになっていることがすごいと話していた。 

 ここまで、7月30日(火)放送の「WORLD MARKETZ」に出演した、ポールさんのマーケット解説を中心にお届けした。

 冒頭でも紹介したとおり、ポールさんはメルマガ&オンラインサロン「ポール・サイの米国株&世界の株に投資しよう!」で情報配信をしている。登録後10日間は無料だ。米国株投資をしてみたい、すでにしているけどもっと現地からの情報が欲しい、ポールさんが推奨する個別銘柄やポートフォリオ(直近2年で100%近い上昇)を見てみたいという人は、こちらをぜひ登録してみてほしい。


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