自民大敗、自公過半数割れ──いわゆる「裏金問題」に揺れた日本の衆院選が衝撃的な結果に終わり、まだ次の首班指名選挙も行われていないうちに、さらなるビッグイベントがやってきた。11月5日に行われる米大統領選である。
4年に一度の米大統領選。その結果はアメリカだけでなく、日本を含めた全世界に大きな影響を及ぼす。
本記事では、米大統領選の見通しや、それが株式市場をはじめとした金融市場に与える影響などについて、ザイ・オンライン、ザイFX!に執筆している専門家の見解をまとめてご紹介していきたい。
トランプ氏とハリス氏、どちらが優勢なのか?
共和党のドナルド・トランプ前大統領、民主党のカマラ・ハリス副大統領。両大統領候補はどちらが優勢なのだろうか?
頬に血をにじませながら拳を天高く突き上げ、力強さを見せつけたトランプ氏──7月の暗殺未遂事件直後はもうトランプ氏で決まりのムードだったが、そこでバイデン氏が撤退。バトンタッチされたハリス氏は一気に全米支持率を伸ばし、トランプ氏をリードした。
ただ、直近の全米支持率はハリス氏下降、トランプ氏上昇となって、11月5日の日本時間午前7時台に確認したところ、トランプ氏とハリス氏は48.5%でまったくのタイだった!(世論調査データ収集サイト「リアルクリアポリティクス(RealClearPolitics、RCP)」のデータによる)。
ところが、「全米」の情勢では決まらないのが米大統領選の奇妙なしくみ。詳細な説明は略すが、激戦州と言われる7州でどちらが選挙人を多く獲得できるかが事実上、米大統領選の勝敗を分けるとされている。その激戦7州の状況はいずれも接戦ながら、5州がトランプ氏優勢、2州がハリス氏優勢となっており、トランプ氏が少し優勢のようだ。
トランプ氏がオドロキの大差をつけていた賭けサイト「ポリマーケット」。その数字にはウラがある!?
ただ、2016年の米大統領選でも優勢と言われたヒラリー・クリントン氏が敗れたように、世論調査は信じきれないという声もある。
そこで、頼りにされるのが賭けサイト。そこに反映されているのはさまざまな情報を元にした参加者の集合知であり、リアルな資産を賭けているだけに真実味があると、投資家界隈では特に好んで参照されるようだ。
ところが、ポリマーケット(Polymarket)という、暗号資産を活用した著名な賭けサイトの当選確率を見てみると、様相が異なっている。トランプ氏59.7%、ハリス氏40.5%と結構な差がついているのだ。
このポリマーケットの当選確率の推移は以下のとおりで、10月下旬あたりにはトランプ氏67%、ハリス氏33%ともっと差がついていたこともあり、どこが接戦なんだ?というような状況となっていた。
ただ、この数字にはどうもウラがあるようだ。元フィデリティ投信のポール・サイ氏はテレビ番組出演時に以下のように解説していた。
3000万ドルというのは割と大きな賭けだけれど、イーロン・マスクやお金持ちのトランプ支持者であれば、そこまで大きな金額ではないし、オッズがトランプ寄りだと報道されれば宣伝効果も期待できるため、それを狙っているのではと噂されているとのこと。
[参考記事]
●トランプ勝利、上下院共和党ならさらにインフレに! 賭けサイトは異常な動きでトランプ圧勝に傾く。ハリス勝利なら、上下院ねじれで過激な政策はなさそう(10月25日、ポール・サイ)
賭けサイト「ポリマーケット」でトランプ氏が大差をつけていたのは、特定の投資家が大口の投票を行って数字を歪めていたからのようであり、すべてをこのまま受け取っていいのか?という疑問もあるようなのだ。
トランプ・トレードがすでに始まっていることで、専門家の間ではトランプ氏優勢との見方がかなり多い
では、「トランプ優勢」は怪しい歪められた情報で、実態はあくまで「接戦」なのか?
それがそうでもない……のかもしれない。
ザイ・オンライン、ザイFX!に執筆している専門家たちの見解は「トランプ優勢」が多数派を占めている。金融市場ですでに「トランプ・トレード」が始まってしまっているのがその一番の理由のようだ。元JPモルガン証券・太田忠氏の以下の解説はその典型的なもの。
[参考記事]
●ドル円は再び150円突破、円安・株安に揺れる市場。米経済好調&「もしトラ」の思惑もあり、円安進む。総選挙は与党惨敗で政局混乱を招き、株価は低迷か。(10月29日、太田忠)
他の執筆陣も以下のようにトランプ氏優勢との見方がかなり多い。
[参考記事]
●トランプ勝利、上下院共和党ならさらにインフレに! 賭けサイトは異常な動きでトランプ圧勝に傾く。ハリス勝利なら、上下院ねじれで過激な政策はなさそう(10月25日、ポール・サイ)
●米ドル買いがさらに続けば、市場はトランプ氏優勢を考え始めているかも。米経済政策の変更は、数年で為替市場にとんでもない衝撃を与える! 大きな動きに向けて資金温存(10月22日、田向宏行)
●米国大統領選挙迫る! ハリスvsトランプどちらが優勢なのか? マーケットではトランプ氏当選を前提としたトレードがすでに活発化している!?(10月22日、志摩力男)
極めつけは元シティバンクの西原宏一氏。西原氏は日頃からアメリカを含めた世界に広がる豊富な人脈から情報を収集しているが、そのような情報収集の結果、以下のように述べている。
[参考記事]
●米ドルの反落に警戒! トランプ米大統領誕生を織り込んでいく「トランプトレード」で米金利高、米ドル高が進んだが、米大統領選が後5日に迫りポジション調整が入りそう(10月31日、西原宏一)
「まずトランプ氏だろう」──そこまで強いコンセンサスが西原氏の米国の友人の中ではできているというのである。これはかなりリアルな実感を伴った言葉だ。
ただ、小声で一応ちょっとつけ加えておくと、一方に見方が傾きすぎた時、往々にして波乱が起きるということも金融市場が過去に経験してきたことではある。たとえば、2016年のブレグジット(英国のEU離脱)、同年の米大統領選などが思い浮かんでくる。
トランプ・トレードとは米ドル高と米金利上昇を狙うトレード
では、トランプ氏が当選し、米大統領に返り咲いたとして、金融市場ではどのような動きが起こるのだろうか?
先ほど太田忠氏が「トランプ・トレード」はすでに始まっていると指摘していることを引用したが、トランプ・トレードとは米ドル高と米金利上昇を狙うトレードと説明されていた。
[参考記事]
●ドル円は再び150円突破、円安・株安に揺れる市場。米経済好調&「もしトラ」の思惑もあり、円安進む。総選挙は与党惨敗で政局混乱を招き、株価は低迷か。(10月29日、太田忠)
西原宏一氏も「一般的に言われているのが、トランプトレードは米金利高、米ドル高」だと端的に述べている。
[参考記事]
●米ドルの反落に警戒! トランプ米大統領誕生を織り込んでいく「トランプトレード」で米金利高、米ドル高が進んだが、米大統領選が後5日に迫りポジション調整が入りそう(10月31日、西原宏一)
トランプ氏は期間限定のいわゆる「トランプ減税」を恒久化すると言っている。そうなれば、個人の所得税負担などが減った状態がずっと続くことになる。さらに前回のトランプ政権時代に引き下げた法人税をさらに減税するとトランプ氏は主張している。こうなると、景気は良くなり、落ち着いてきたインフレがまた再燃してもおかしくない。
さらにトランプ氏は関税引き上げに意欲満々で、これは議会を通さなくても、大統領令で実行できる。すると、輸入物価が上がり、これもインフレ要因となる。
また、トランプ政権になれば、移民の流入制限も実施されそうだ。これも大統領令で実行できる。そうなると、その分、労働者が減り、これが賃金上昇につながって、やはりインフレ要因となる可能性がある。
そして、インフレになれば、米金利高となり、米ドル高になるだろう、というわけだ。
なお、各専門家の米大統領選と為替相場の見通しについては、ザイFX!の以下の記事でもまとめてご紹介しているので、こちらもご参考に。
[参考記事]
●11月5日米大統領選挙迫る! 支持率拮抗で情勢は混沌! ザイ投資戦略メルマガを配信するFXプロトレーダー3人は選挙の行方と為替相場の動向をどう見ている?(10月29日)
トランプ氏勝利なら、株はどう動く?
では、トランプ氏勝利なら、株はどう動くのだろうか? 米国株はどう動くのか?
法人税が減税されれば、ダイレクトに株価にはプラスと思えるが…。
太田忠氏は大統領選と同時に行われる上下院選挙がカギを握ると述べつつ、トランプ氏勝利の場合の株式市場の動きを以下のように予想している。
[参考記事]
●米大統領選挙後の想定されるマーケットシナリオは? トランプ&共和上下院勝利だと市場に強力な追い風。一方、ハリス勝利&上下院がねじれのままだと無風。(11月5日、太田忠)
「トリプルレッド」、「レッドスウィープ」などと呼ばれる、共和党が大統領選・上院選・下院選のすべてで勝利する形になれば、かなりの株高が期待できそうだ。
また、今回の衆院選に出馬して、当選したばかりの今井雅人氏はトランプ氏が当選した場合、「減税期待から株価は上昇することが予想されます」と述べている。
[参考記事]
●米ドル/円は当面147円台から149円台を想定しレンジトレードでしのぐ! 米大統領選挙が次の山場だがトランプが当選した場合のマーケットの動きに注意!(10月11日、今井雅人)
そして、元ゴールマン・サックスの志摩力男氏は米金利高、米ドル高、米国株高以外のことも含めた総合的なトランプ・トレードを以下のようにまとめている。
輸入物価が高くなることで、インフレ率が上昇し、米金利は上昇することになります。減税も景気を刺激するため、米金利は上昇、米ドル高となります。
【トランプトレード】
・米ドル高・株高
・米金利上昇・仮想通貨(暗号資産)上昇(トランプ氏は支持派になった)
・メキシコペソ売り(高関税が課されるはず)
・人民元売り(将来的に)
・米ドル/円売り
[参考記事]
●米国大統領選挙迫る! ハリスvsトランプどちらが優勢なのか? マーケットではトランプ氏当選を前提としたトレードがすでに活発化している!?(10月22日、志摩力男)
トランプ氏は自分で自分を「タリフマン(関税男)」と呼んでおり、相当関税が好きそうだ。そして、関税を上げれば、輸入物価上昇を通じて米国内の物価は押し上げられ、それは米金利高につながって、最終的には米ドル高につながっていくと見込まれる。
ところが、トランプ氏は米ドル高を好んでいるわけでもないようだ。米ドル高になりすぎると、アメリカの製品が売れにくくなるため、過去には米ドル高牽制発言を行ったりしている。
いったいどっちなんだよ!?と言いたくなる感じだが、先ほど挙げた志摩氏の「トランプ・トレード」リストにも「米ドル高・株高」と「米ドル/円売り」が共存しており、その複雑で微妙な状況がうかがえる。
ハリス氏勝利となった時、金融市場の反応は?
ここまで「トランプ氏が大統領になったら」という前提で、専門家たちが金融市場の反応をどう予想しているのか、ご紹介してきたが、「トランプ大統領誕生」と完全に決め打ちできるほど、ハリス氏は大差をつけられているわけではない感じもする。
ハリス大統領誕生の可能性もあるわけである。その時、金融市場の反応はどうなりそうなのか?
ハリス大統領となった場合の専門家たちの見立ては、総じて穏やかなものとなっている。
太田忠氏はハリス氏が大統領選に勝利した場合でも、上下院とも民主党が制するシナリオは考えづらいとし、その場合の株式市場の反応を以下のように見通している。
[参考記事]
●米大統領選挙後の想定されるマーケットシナリオは? トランプ&共和上下院勝利だと市場に強力な追い風。一方、ハリス勝利&上下院がねじれのままだと無風。(11月5日、太田忠)
ハリス氏は現バイデン政権の副大統領であり、もしハリス政権ができれば、基本的に新政権はバイデン政権の延長線上にあるものとイメージされそうだ。その線に沿って、太田氏もハリス氏勝利の場合、株式市場への影響はほとんどないと予想している。
ポール・サイ氏はハリス氏勝利の場合、過激な政策にはならず、市場の大きな下落もなさそうと考えているようだ。以下はポール氏のテレビ出演時のコメントをまとめたものである。
ハリスが勝ったら、内閣に共和党の人を入れると発言していることを考えると、過激な政策にはならず、市場の大きな下落もなさそうだけれど、今の状況が続きそうとポールさんは考えている。
[参考記事]
●トランプ勝利、上下院共和党ならさらにインフレに! 賭けサイトは異常な動きでトランプ圧勝に傾く。ハリス勝利なら、上下院ねじれで過激な政策はなさそう(10月25日、ポール・サイ)
そして、今井雅人氏はハリス氏勝利のケースでの市場の反応を以下のように予想している。結局、ハリス氏勝利の場合、株価はあまり反応しないか、少し下落するとの予想が多いようだ。
大企業、富裕層への増税を打ち出しているので、少し株安に振れるかもしれませんが、それも軽微に終わるでしょう。
[参考記事]
●米ドル/円は当面147円台から149円台を想定しレンジトレードでしのぐ! 米大統領選挙が次の山場だがトランプが当選した場合のマーケットの動きに注意!(10月11日、今井雅人)
「ハリス氏が大統領選に勝利」という情報が流れた場合、より重要なのはハリス氏本人ではなく、トランプ氏の動きか?
ここまで「ハリス氏が大統領選に勝利した場合、市場は平穏無事」との見方が多いことを紹介してきた。「ハリス氏の政策」という観点から考えていけば、それが専門家の一致した見方なのだろう。
しかし、もしも開票後に「ハリス氏が大統領選に勝利」という情報が流れた場合、より重要なのはハリス氏本人ではなく、別の人物の動きかもしれない。
それは他ならぬトランプ氏である。
トランプ氏は2020年の米大統領選後に選挙で不正が行われたと主張。自身の敗北を認めなかった。
そして、2021年1月には「大統領選挙の結果に異議を唱える集会」が開かれ、トランプ氏が演説。その中でトランプ氏は「選挙が盗まれた」と繰り返し主張し、集会参加者に対して、議会に向かって行進するよう強く呼びかけた。
その後、起こったことはトランプ氏の支持者による連邦議会議事堂の襲撃である。この騒動では4人以上の死者まで出た。
「攻撃・攻撃・攻撃、否定・否定・否定、勝利をつかみ、決して敗北を認めるな」というトランプ氏のスタイル
2020年の米大統領選後の出来事を含め、トランプ氏には過激な言動が目立つ。トランプ氏はなぜここまで過激な言動をとってきたのか?
我々はトランプ氏の過激な言動に結構長い間触れてきて、ある種、慣れてきてしまったところもあるが、改めて考えてみると、「なぜ?」との疑問もわいてくる。
「なぜ?」との疑問を氷解させてくれるのは、どうやらトランプ氏の基本スタイルにあるようだ。それは…
「攻撃・攻撃・攻撃、否定・否定・否定、勝利をつかみ、決して敗北を認めるな」
というものである。こう指摘するのはポール・サイ氏だ。
米シアトル在住のポール氏は最近、アメリカで公開された映画『アプレンティス』(The Apprentice)を見たという。この映画には、若かった頃のトランプ氏と悪名高き弁護士、ロイ・コーン氏の関係が描かれている。
そして、「攻撃・攻撃・攻撃、否定・否定・否定、勝利をつかみ、決して敗北を認めるな」というトランプ氏のスタイルは、ロイ・コーン氏から伝授されたものだというのである。
トランプ氏が大統領選に敗北した場合のシナリオについて、ポール氏は次のように書いている。
たとえば、仮に大統領選に敗北したとしても、トランプは敗北を断じて認めないでしょう。負けそうになったり、攻められたりしたら、守りに入るより、その倍の力で攻めます。
大統領選の結果がどうであれ、11月から1月にかけて、アメリカの政治状況には相当な波乱がありそうなことは間違いありません。
[参考記事]
●若きトランプに悪名高き弁護士ロイ・コーンはどう影響を与えたか? 映画『アプレンティス』を見れば予測不能と言われるトランプの行動が予測できるように…(10月16日、ポール・サイ)
トランプ氏のスタイルの起源が描かれている映画『アプレンティス』。ポール・サイ氏の記事にはその興味深い内容が紹介されているので、ぜひご参考に。
米大統領選後に混乱があり、株価が大きく下落すれば、それは買いのチャンス
相場の世界には「材料出尽くし」という言葉がある。
トランプ氏優勢と見て、金融市場ではトランプ・トレードがすでに始まっていることはすでに触れたが、大統領選の結果が判明してくれば、あるいはそれより前に、トランプ・トレードはいったん終わってしまうかもしれない。
以下のとおり、西原宏一氏もその点に警戒感を示している。
つまり、米大統領選前後でいったん米金利と米ドルは反落するのではないかと考えています。
[参考記事]
●米ドルの反落に警戒! トランプ米大統領誕生を織り込んでいく「トランプトレード」で米金利高、米ドル高が進んだが、米大統領選が後5日に迫りポジション調整が入りそう(10月31日、西原宏一)
短期トレーダーは、「トランプ・トレードのいったん終了」に十分注意した方がいいかもしれない。すでに週明け11月4日あたりから、そのような動きが出ているような雰囲気もある。
そして、アメリカを中心とした金融市場も、アメリカの政治状況も、米大統領選前後に混乱する可能性はありそうだ。
「大統領選の結果がどうであれ、11月から1月にかけて、アメリカの政治状況には相当な波乱がありそう」とポール・サイ氏が述べていることはすでに引用した。
ただ、株式の中長期投資家であるポール氏は、以下のようにも述べており、そのような混乱状況は買いのチャンスと見ているようだ。
(中略)
なので、大統領選の選挙結果によって、もしも大きな株価下落があれば、買いのチャンスと注目すべきです。
[参考記事]
●若きトランプに悪名高き弁護士ロイ・コーンはどう影響を与えたか? 映画『アプレンティス』を見れば予測不能と言われるトランプの行動が予測できるように…(10月16日、ポール・サイ)
ちなみに2022年8月にポール・サイ氏がメルマガ配信を開始してから、メルマガで配信されているモデル・ポートフォリオは193.1%ものリターンを記録している(為替込み、11月4日現在)。メルマガ会員になれば、メルマガが配信されることはもちろん、会員専用サイトでモデル・ポートフォリオの現在の構成銘柄や最新のパフォーマンスのグラフなども見ることができる。
ポール氏メルマガ配信開始から直近まで、同期間のS&P500連動ETFのリターンは56.0%であり、上のグラフのとおり、ポール氏はS&P500に大差をつけている(黄色いラインがポール氏のモデル・ポートフォリオ、赤いラインがS&P500連動ETFのパフォーマンス)。
ポール氏は「チャンスは悲観視されているところにこそある」と常日頃から言っている。今回の米大統領選後にそのようなチャンスは訪れるのだろうか。
以下の記事などでは、ポール・サイ氏の投資パフォーマンス、投資法などについて詳しく紹介しているので、こちらもご参考に。
[参考記事]
●米国株なら何でも儲かると聞き2022年の下落で損した投資家必見!S&P500に28%もの差をつけたポール・サイ氏のポートフォリオ、好成績のヒミツとは?(2023年2月23日)
●1年間で米国株でS&P500に50%超の大差圧勝!エヌビディア株を底値近くで買っていた投資家が語る「悪いニュースはいいニュース」ってどういうこと?(2023年9月13日)
●2023年、60%近いリターンを叩き出したポール・サイ氏が語る2024年相場見通し。ポートフォリオに必ず米国株を入れるべき理由とは?(2023年12月27日)
(文/フリーライター・井口稔)
●ポール・サイ ストラテジスト。外資系資産運用会社・フィデリティ投信にて株式アナリストとして活躍。上海オフィスの立ち上げ、中国株調査部長、日本株調査部長として株式調査を12年以上携わった後、2017年に独立。40代でFIREし、現在は、不動産投資と米国株式を中心に運用。UCLA機械工学部卒、カーネギーメロン大学MBA修了。台湾系アメリカ人、中国語、英語、日本語堪能。米国株などでの資産運用を助言するメルマガを配信中。
※メルマガ「ポール・サイの米国株&世界の株に投資しよう!」募集中! 米国株&世界の株の分析が毎週届き、珠玉のポートフォリオの提示も! 登録から10日以内の解約無料。