・米国株が連日で最高値更新も、日経平均は4万円手前から失速し3日ぶり反落…
・今日は11月高配当株をチェック、株主優待や還元拡充も!
・コラムは9月に最高値をつけたインド株型投資信託
【1】今日の株式
米株は連日最高値も日本株は失速
日経平均株価は3日ぶり反落! 11日の米国市場では主要株価3指数が連日で最高値を更新。ハイテク株の一角に利益確定売りが出たが、トランプ新政権による経済政策への期待から金融や資本財に買いが入った。一方、商務省が台湾積体電路製造(TSMC)に対して中国への先端半導体の出荷停止を命じたことを嫌気し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は-2.54%となった。今日の日経平均株価は米株高や円安を背景に上昇してはじまると、一時は300円超にまで上げ幅を広げた。しかし、今日も4万円近くからは戻り待ちの売りに押され失速。午後には一転して400円近く下落する場面もあった。
米国の対中半導体規制に関する報道は前日の東京時間には伝わっていたが、米SOX指数の下落を受けて今日も半導体株が大きく下落した。コーセーは特別損失の計上を発表し急落。取引終了後に発表された東京エレクトロンの2025年3月期上期(4~9月)営業利益は前年同期比75.8%増と市場予想並みだったが、中間配当の増額や自社株買いも発表している。
【日経平均】39376.09円↓(-157.23円)
【グロース250】631.50→(+0.12)
【NYダウ】44293.13ドル↑(+304.14ドル、11日)
【ナスダック】19298.763→(+11.986、11日)
■日経平均株価チャート/日足・6カ月
【2】今日の注目株!
11月高配当株、ファーストブラザーズやコーセルなど
今日は11月末にかけて配当を実施する高配当株を紹介しよう。表に掲載した銘柄にはPBR1倍割れの企業が多いが、配当方針の変更などで株主還元を拡充したばかりの企業も多く、中長期で注目できそうだ。なお、権利確定日が11月末の権利付き最終売買日は27日(水)、確定日が20日のコーセルは18日(月)となっている。
不動産投資運用のファーストブラザーズは業績変動の影響を受けにくいDOE基準を採用。1月からは従来のDOE2%を目安とした期末配当に加え、直前期の純利益が20億円を超過した場合に超過分の40%相当額を中間配当として還元する方針を追加。業績に応じた株主還元が可能となり、配当利回りは今期から5~6%台へと跳ね上がった。配当は今期計画込みで7期連続増配を見込む。また、株主優待も実施しており、地域の名産品や食品、旅行などに交換できる優待ポイントを提供している。
サーラコーポレーションは2030年時点でROE10%以上を目指すことに伴い、7月に配当方針を変更。年間配当金は前期と同額以上を維持した上で配当性向を30%目処から40%以上に引き上げた。また、同社も食品やグループ店舗で使用可能な金券などに交換可能な株主優待ポイントを提供。10月には優待内容を拡充したばかりでもある。
半導体・電子部品商社の佐鳥電機、電源メーカーのコーセルはともに今期は営業減益ながらも4期連続増配を計画。佐鳥電機は7月に新たな中計を発表し、2026年度にROE9%以上・PBR1.3倍以上の達成を掲げる。コーセルは7月に配当方針を従来の配当性向35%目処からDOE3.5%目処へと変更し、安定的な配当を実現。足元の配当利回りは過去5年平均を大きく上回っており、利回りの平均回帰の傾向を踏まえれば、中長期的な株価上昇も期待できそうだ。
■ファーストブラザーズ株価チャート/日足・6カ月
【3】火曜連載「ザイ編集部発! 週イチ『投資信託ニュース』」
インド株指数が9月に最高値を更新! インド株型投資信託の本数が増加
SENSEX30などをはじめ、インド株のインデックス指数の多くは9月に最高値を更新。それに呼応するように、2024年上半期はインド株型投資信託が存在感を増しました。BNPパリバ・アセットマネジメント藤原延介さんの連載を、ダイジェスト版でお届け!
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投資信託の2024年上半期の資金流入額上位をみると、インド型投資信託がトップ10に1本、トップ30なら4本も、ランクインしています。インド株型投資信託の存在感が高まっていると言えそうです。
インド株型投資信託は2022年夏頃から資金流入に転じました。以後資金フローは2022年10月から24カ月連続のプラスとなっています。2024年8月の株価の乱高下以降、勢いは落ち着いてきているものの、2024年上半期トータルでは高水準の資金流入残高を記録しています。
少し過去に遡りつつ、推移をみていきましょう。日本で初めてインド株型投資信託が誕生したのは2004年9月でした。金融危機前の2007年12月に一度1.4兆円のピークをつけた後失速しますが、2017年頃に再びインド株投資の人気が高まり2018年1月に再び1.4兆円の残高に達しました。
その後合計残高は2023年12月に2兆円を突破。2024年4月に3兆円、9月末時点の残高は3.8兆円と、4兆円の大台に迫っています。このインド株型投信の3.8兆円という残高は、過去のピークの2.7倍程度に達しています。2023年に人口が中国を上回って世界最大となったインド(出所:国連)ですが、日本の投資信託市場でも、その存在感が急速に高まっています。
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2023年には5本、2024年も9月までにすでに5本のインド株型投資信託が新たに設定されました。インド株投資の選択肢が増える中、何を選べばいいか知りたい人は、コラム本編をチェック!
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