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(朝)先週末の米国市場は反発 日本市場は米雇用統計など重要経済指標を前に様子見の展開か - 市況概況

12月2日 8時2分
マネックス証券
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【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 44,910.65  △188.59 (11/29)
NASDAQ: 19,218.17  △157.69 (11/29)

1.概況

先週末の米国市場は、主要3指数が揃って反発となりました。37ドル高で取引を開始したダウ平均は、感謝祭の翌日のブラックフライデーや年末商戦に向けた期待を背景に小売セクターを中心に買われ、上げ幅を広げる展開となりました。また、長期金利の低下が好感され、半導体関連株などのハイテク株も強く相場を押し上げ、上げ幅は一時349ドルまで拡大しました。

引けにかけては上げ幅を縮めていき、結局188ドル高の44,910ドルで取引を終え、史上最高値を更新しました。また、S&P500株価指数も、33ポイント高の6,032ポイントで取引を終え、史上最高値を更新しています。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は157ポイント高の19,218ポイントで取引を終えました。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち9業種が上昇しました。なかでも、一般消費財・サービスと情報技術は1%以上上昇しています。一方で、不動産と公益事業の2業種が1%未満の小幅安となりました。

4.個別銘柄動向

米国市場では、ダウ平均構成銘柄は30銘柄中19銘柄が上昇となりました。なかでも、エヌビディア[NVDA]が2%以上上昇したほか、ボーイング[BA]が2%近く上昇、ハネウェル・インターナショナル[HON]やアマゾン・ドットコム[AMZN]、アップル[AAPL]、アムジェン[AMGN]が1%以上上昇しました。

一方で、11銘柄が下げ、メルク[MRK]が1%以上下落したほか、コカコーラ[KO]やジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]、トラベラーズ・カンパニーズ[TRV]などが1%未満の下げとなりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、テスラ[TSLA]が3.7%上昇、パランティア・テクノロジーズ[PLTR]が1.6%上昇となりました。半導体製造装置株の上昇も目立ち、ラムリサーチ[LRCX]は3.2%上昇、アプライド・マテリアルズ[AMAT]は2.0%上昇しています。また、感謝祭翌日のブラックフライデーの値引きや、年末商戦に向けて消費者の動向に注目が集まる中、小売のターゲット[TGT]は1.7%上昇、百貨店のメーシーズ[M]は1.8%上昇しました。

一方で、スーパー・マイクロ・コンピューター[SMCI]は、ナスダック証券取引所での上場廃止懸念が続く中で、6.9%下落となりました。また、バイオ医薬品のアプライド・セラピューティクス[APLT]は、新薬の申請を米食品医療品局が却下したことを受けて、76.3%下落となりました。

5.為替・金利等

長期金利は0.09%低い4.17%となりました。ドル円は、植田日銀総裁の円安是正発言を受け、日銀の12月の追加利上げ観測が高まり円高方向に進展し、149円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は、先週末の米国株高が追い風となる一方で、今週金曜日に公表される米雇用統計のほか、各種重要経済指標や要人発言を控えている中で、様子見の展開が予想されます。こうしたなか、日経平均は大台の3万8000円を維持し下値を固められるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 岡 功祐)

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