「勝者のゲーム」と資産運用入門

歴史に残る激動の1年。2024年の日本株を総括する。
日経平均4万円台回復、新NISAによる資産運用元年。
「勝者のポートフォリオ」は年初来+32.8%を達成!太田忠の勝者のポートフォリオ 第169回

2024年12月31日公開(2024年12月31日更新)
太田 忠
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「掉尾の一振」で日本株は急騰。日経平均株価は一時4万円を回復!

 1週間前までは正直期待しなかった「掉尾の一振」。日経平均株価は誰も予想していなかった年末での4万円回復を実現した。「目先の予測は誰もできない」ことを示す好例だと思う。相場の牽引役はヘッジファンドによる先物主導買いだ。それに加えて、個人投資家による12月決算企業の配当取りや2025年の新NISA(少額投資非課税制度)枠の買いが解禁されたことも追い風となった。

 「今年は辰年、私の年」ということで始まった2024年。その年頭に私はこのようなコメントをしたことを覚えておられるだろうか?

 「辰年は干支別のトップパフォーマー(+28.0%)」
「辰年生まれの私は過去30年の資産運用経験で大きな成果を得たが、2024年は非常に期待できる」

 2024年1月4日の大発会こそ米国市場のハイテク株の崩れや能登半島地震による影響で日経平均は770円安で始まったが、12月27日時点で4万281円と7月19日以来5カ月ぶりの4万円台を回復した。2023年末の3万3461円から6817円高、上昇率は20.3%だ。干支のトップパフォーマーたる堂々の昇り龍の存在感を示すパフォーマンスである。

ビッグイベントが目白押し!激動の2024年を振り返る

 2024年は私の37年におよぶ証券人生において、これほどの激動の1年は経験したことがないくらいビッグイベントが目白押しだった。今年の日本株を簡単に振り返ってみたい。

① 日経平均が1989年のバブル最高値を更新                           

 私が社会人になって2年目、1989年の大納会である12月29日に日経平均は最高値3万8915円を付けた。その後リーマン・ショック時には7054円まで下落。そこから這い上がって2024年2月22日に34年ぶりに最高値を塗り替え、私の右肩下がりの証券人生にピリオドを打った。長い長い歳月を経て、ようやくスタートラインに立てたというのが偽らざる実感だ。

 その一方で、「株式市場はバブルだ」という株価上昇をネガティブに吹聴する無責任な評論家やメディアの存在が鼻についた。1989年バブル時の日経平均のPER(株価収益率)は62倍、2024年のPERは15倍。利益成長の裏付けがあっての最高値更新である。その点を投資家として理解しているのか、していないかが問われるイベントとなった。

② 「令和のブラックマンデー」で日経平均4451円安

 1989年のバブル最高値を更新後、日経平均は7月11日に4万2224円まで上昇した。しかし、1カ月も経たない8月5日に史上最大の下げ幅となる4451円安(下落率12.4%、史上2番目)という大暴落を経験した。要因は円キャリートレードの巻き戻しというシステマティックリスク(市場全体のリスク)であり、景気が悪くなったとか、企業業績がダメになったという理由ではなかった。しかしながら、1日でこれほどの急落が起こると、信用取引を行っている個人投資家は追証発生や強制ロスカットで買いポジションを処分しなければならず投げ売り状態に。また、ビギナー投資家たちは恐怖におののいて現物株を一斉に売る行動に出た。

 大きなシステマティックリスク下でどう行動すべきなのか、が問われた。私は泰然自若で買い増しをしてパフォーマンス向上に努め、まさに絶好のバーゲンセールだった。「チャンスはピンチの顔をしてやって来る」が私の口癖だが、まさにそれだ。信用取引やレバレッジ取引という危ない道を歩いている投資家には「ピンチはピンチ」でしかないが、スマート投資家には「ピンチはチャンス」。こういう時のために手元資金を準備しておくことの大切さを再認識させられた。

③ 新NISAスタートで本格的な資産運用元年が始まる

 従来のNISAは投資期限が決められ、資産形成をするには投資枠が小さく、しかも運用資金のロールオーバーなどが煩雑で硬直的な仕組みだったのに対し、2024年から始まった新NISAは画期的で「生涯無期限で、1800万円の投資元本を、非課税で運用できる」制度である。従来は窮屈な選択制だったのに対し、新NISAでは投資信託に投資する「つみたて投資枠」と主に個別銘柄に投資する「成長投資枠」をダブルで活用することができる。とにかく、1人あたり1800万円、夫婦なら3600万円まで投資することができて、キャピタルゲイン(値上がり益)もインカムゲイン(配当)も生涯非課税で運用できるので、「老後に2000万円資金が足りない!」という問題を解決するための強力なツールとなる。

 実際、我が家でも夫婦二人で年初から取り組み、投資枠上限360万円×2人分の計720万円を目一杯使って、現在の評価額は1007万円となっている。運用益は287万円(+40%)。2025年のプランも早速始動した。新NISAの保有は国民のまだ4人に1人。もっともっと活用して欲しい。

④ 日銀が17年ぶりに利上げを実施

 日銀は3月の金融政策決定会合でマイナス金利解除を決定し(政策金利は-0.1%から0%へ)、さらに7月には0.25%の利上げをおこなった。日本はデフレ時代からは完全に脱却し、インフレ時代に入った。「金利ある世界」は日本経済にとって非常に重要な意味を持ち、ようやく正常な経済に戻ったことを意味する。今後のさらなる利上げでより経済実態に合った金融政策を期待したい。

⑤ ドル円が160円台、37年ぶりの円安水準に

 最後は為替市場である。2024年初頭のマーケットコンセンサスは「日米金利差縮小によって円高が現在の141円から130円まで進む」というものだったが、完全に外れた。米連邦準備理事会(FRB)の利下げは遅れ、日銀は緩和的金融政策を続けると強調し続けたことで日米金利差は一向に縮まらず、毎度の植田和男総裁の発言を狙い撃ちした投機的な動きが目立った。

 以上が5つのビッグイベントである。この原稿を執筆しているのが12月27日(金)。今年も残すところ12月30日(月)の大納会1日だけとなった。来年に向けての準備を着々と進めており、2025年は本格的な金融相場を期待して一段と飛躍したい。

 今年も1年間ご愛読ありがとうございました。良い年をお迎えください。

「勝者のポートフォリオ」パフォーマンスは年初来32.8%、累計69.7%

 さて、太田忠投資評価研究所とダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ(DFR)がコラボレーションして投資助言を行っている「勝者のポートフォリオ」。累計パフォーマンスは過去最高値を更新して+69.7%となった。年初来でも+32.8%とパフォーマンスを積み上げることができた。

「勝者のポートフォリオ」のパフォーマンスと主要株式指数の推移

 私が会員の皆さまにデモンストレーションとして運用している「勝者のポートフォリオ」連動型個人ファンドの運用額は3億5210万円となり、年初来で9950万円の増加(+39%)となった。「勝者のポートフォリオ」では運用の指南だけではなく、2大特典として毎月のWebセミナー開催とスペシャル講義を提供している。

 次回のWebセミナーは2025年1月9日(木)20時より開催する予定だ。テーマは『2025年のマーケット展望と投資戦略』。新年を迎えてタイムリーなセミナーになると思う。10日間の無料お試し期間を使えば誰でも参加が可能だ。

 そして、最新のスペシャル講義では『新NISA 2年目の投資戦略』を取り上げた。「1年目を総括する」「2年目は何を買うか?」の2本立てだ。すでに講義動画はもの凄い勢いで視聴しており、2025年に向けての会員たちは準備を始めている。

●太田 忠 DFR投資助言者。ジャーディン・フレミング証券(現JPモルガン証券)などでおもに中小型株のアナリストとして活躍。国内外で6年間にわたり、ランキングトップを維持した。現在は、中小型株だけではなく、市場全体から割安株を見つけ出す、バリュー株ハンターとしてもDFRへのレポート提供によるメルマガ配信などで活躍。

 

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