東京市場まとめ
1.概況
インフレ再燃や米政権の関税政策に対する懸念を背景に、先週末の米国市場は主要3指数が揃って下落しました。この流れを引き継ぎ日経平均は680円安の36,440円と下落して寄付きました。朝方から幅広い銘柄に売りが出て、下げ幅は一時1,500円を超え35,600円を割り込む場面が見られました。前場は安値圏での推移となり、1,428円安の35,691円で取引を終えました。
後場も引き続き軟調な展開となりました。13時25分に1,578円安の35,541円をつけ本日の安値を更新しました。アジアの主要株価指数も総じて下落しており、1日を通して米国のスタグフレーション懸念が投資家心理を冷やし、最終的には1,502円安の35,617円と大幅安で取引を終え3日続落となっています。
新興市場では東証グロース250指数が2.6%安で3日続落となりました。
2.個別銘柄等
ルネサスエレクトロニクス(6723)は11.2%安の1,987.5円をつけ3日続落となりました。先週末の米国市場にて、主要な半導体銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が3.0%下落し、日本市場でも半導体関連株への売りが優勢となりました。東京エレクトロン(8035)は6.6%安、アドバンテスト(6857)は7.6%安、ディスコ(6146)8.4%安で取引を終えています。
ニトリホールディングス(9843)は2.3%高の14,830円をつけ3日続伸、逆行高となりました。ドル円相場が円高ドル安に推移し、円高メリットの代表銘柄である同社に買いが入りました。全面安の中で、逃避資金が流入しているとされています。
ソフトバンクグループ(9984)は5.6%安の7,479円をつけ大幅に3日続落となりました。日本経済新聞は、「SBGは全米で人工知能(AI)を備えた工場を集積した産業団地をつくる検討に入った」と報じ、市場では将来の成長貢献に期待する声が聞かれるも、全面安となる中で売りが優勢となりました。
MS&ADインシュアランスグループホールディングス(8725)は8.1%安の3,225円をつけ続落となりました。傘下の三井住友海上が米保険会社のWRバークレーの発行済み株式の15%を38億ドル(約5,700億円)で取得すると発表しました。株主還元の余地が縮小するといった懸念が売り材料となりました。
産業機械メーカーのナブテスコ(6268)は5.3%安の2,310.5円をつけ4日続落となりました。国内証券が、同社の目標株価を従来の2,600円から2,500円に引き下げ、これを材料視した売りが出ました。
VIEW POINT: 明日への視点
米国のスタグフレーション懸念がきっかけとなり、日本市場も大幅安となりました。売りが売りを呼ぶ展開となり、今週4月2日に発表される米国の相互関税の詳細が明らかになるまで買い向かえない状況が続くと考えられます。
明日の注目ポイントは、日本で日銀短観があげられます。日本でもソフトデータの悪化が見込まれる中で、設備投資計画等、ポジティブな材料が示されるかに注目です。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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