【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 37,645.59 ▼320.01 (4/8)
NASDAQ: 15,267.91 ▼335.35 (4/8)
1.概況
昨日の米国市場は、主要3指数がそろって下落となりました。寄付き直後は、米韓首脳会談で関税について協議が行われ、トランプ大統領が「素晴らしい会談だった」と述べたほか、ベッセント米財務長官も、約70の国・地域から関税引き下げの交渉を持ちかけられていると明かし、交渉を進める姿勢を示したことから、市場は大幅高となりました。
しかし、長期金利の上昇を受けて次第に上げ幅を縮小。さらに、相互関税が予定通り9日に発動されるのを踏まえ、貿易摩擦の深刻化や経済への影響が引き続き懸念され、ハイテク株を中心に売りが優勢となりました。
ダウ平均は861ドル高で取引を開始すると、一時1,461ドル高の39,426ドルまで上げ幅を広げました。しかし、その後は上げ幅を縮めていくと、マイナスに転じ、最終的に320ドル安の37,645ドルで取引を終え、4日続落となりました。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は、335ポイント安の15,267ポイント、S&P500株価指数は79ポイント安の4,982ポイントで取引を終えています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、11業種すべてが下落となりました。なかでも、素材が3%近く下落したほか、一般消費財・サービスやエネルギー、不動産、情報技術が2%以上下落しました。また、生活必需品やコミュニケーション・サービス、ヘルスケアも1%以上下落しています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄では、30銘柄のうち5銘柄が上昇となり、特にユナイテッドヘルス・グループ[UNH]は、メディケア・メディケイド・サービスセンター(CMS)がメディケア・アドバンテージ・プランへの支払いの増額を発表したことが好感され、5%以上上昇となりました。そのほか、トラベラーズ・カンパニーズ[TRV]とジェイピー・モルガン・チェース[JPM]が1%以上上昇しました。一方で、25銘柄が下落となり、特にアップル[AAPL]とナイキ[NKE]は4%超下落しました。また、アムジェン[AMGN]が3%以上下落したほか、シャーウィンウィリアムズ[SHW]やメルク[MRK]、アマゾン・ドットコム[AMZN]など9銘柄が2%以上下落しています。
ダウ平均構成銘柄以外では、上述のCMSによるメディケア・アドバンテージ・プランへの支払い増額の発表を受け、医療保険株が上昇しました。ヒューマナ[HUM]は10.7%高となり、S&P500構成銘柄の値上がり率でトップとなりました。また、シーブイエス・ヘルス[CVS]も6%近く上昇しています。
一方、世界最大級のリチウム製造会社であるアルビマール[ALB]は、売上の30%以上をアジアに依存しているとされており、中国への関税措置への警戒感から12.6%下落し、S&P500構成銘柄の中で値下がり率トップとなりました。また、家電小売のベスト・バイ[BBY]は、アナリストによる目標株価の引き下げを受けて8.3%下落しました。そのほか、ハイテク株を中心に大きく売られた銘柄が目立ち、オン・セミコンダクター・コーポレーション[ON]は8.9%安、インテル[INTC]は7.4%安、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ[AMD]は6.5%安、テスラ[TSLA]は4.9%安、クアルコム[QCOM]は3.9%安となりました。
5.為替・金利等
米長期金利は前日から0.11%高い4.29%となりました。ドル円は、146円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は、9日から予定通り発動される相互関税への警戒感が高まる中、昨日の米国市場でハイテク株を中心に主要3指数がそろって下落となった流れを引継ぎ、下落してのスタートが予想されます。こうしたなか、日経平均先物は夜間取引で960円安の3万2140円で取引を終えており、日経平均も寄付きから3万3000円を割り込み大きく下げる展開が想定されます。
なお、本日はエービーシー・マート(2670)やセブン&アイ・ホールディングス(3382)、サイゼリヤ(7581)などの主要小売企業の決算が控えています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 岡 功祐)
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