東京市場まとめ
1.概況
前日の米国市場にて主要3指数が揃って下落した流れを引き継ぎ、日経平均は168円安の34,111円で寄付きました。トランプ米大統領がFRB(米連邦準備制度理事会)に対して、政策金利の引き下げを再び求めたことで米国信認が揺らぐとの警戒感がリスクオフにつながり、日本市場も売りが優勢となりました。9時44分には170円安の34,109円をつけ本日の安値を更新しました。その後は持ち直し、24円安の34,255円で前引けとなりました。
後場は安値圏でのスタートとなるも次第に持ち直す展開となりました。中ごろには34,250円近辺まで上昇し下げ幅を縮めるも、ドル円相場が一時140円を割り込み7ヶ月ぶりに139円台まで上昇したことで、後半からは再び軟調な推移となりました。最終的には、59円安の34,220円で大引けとなりました。
新興市場では東証グロース250指数が1.3%安と続落で取引を終えました。
2.個別銘柄等
日野自動車(7205)は5.8%高の453.3円をつけ4日続伸となりました。日本経済新聞は、「トヨタ(7203)傘下の日野自動車と独ダイムラートラック傘下の三菱ふそうトラック・バスが、経営統合で最終合意する方向で調整に入った」と報じました。同社は認証不正の影響から2025年3月期に大幅な赤字を見込む等、業績が低迷する中で、経営効率改善の期待から買いが入りました。
ダイフク(6383)は0.3%高の3,487円をつけ反発となりました。国内証券が、目標株価を従来の3,400円から足元の水準を上回る4,200円に引き上げ、これを材料視した買いが入りました。アナリストは先端半導体向けで高いプレゼンス(存在感)があると評価しています。
中古車買取・販売大手のガリバーを運営するIDOM(7599)は4.8%高の1,054円をつけ反発となりました。外資系証券が同社の目標株価を従来の2,100円から2,200円に引き上げ、今後の業績や株価に強気な見方を示し、これを材料視した買いが優勢となりました。
就業管理システムのアマノ(6436)は4.5%高の3,989円をつけ反発となりました。21日、2025年3月期の通期業績を上方修正し、当期純利益は従来から33億円上方修正する178億円としました。あわせて期末配当も従来から30円の引き上げとなる125円とし、堅調な業績や増配を評価した買いが入りました。
スペースデブリ(宇宙ゴミ)の除去や人工衛星の寿命延長のサービス等を開発するアストロスケールホールディングス(186A)は9.5%安の692円をつけ3日続落となりました。2025年4月期の通期業績を下方修正し、最終損益は225億円の赤字と従来の185億円の赤字から赤字幅が拡大する見通しとなりました。売上収益等も下方修正され、事業の収益化が遠のいたとの見方から売りが出ました。
VIEW POINT: 明日への視点
ドル円相場が139円台まで円高が進行し、日経平均は続落となる一方でTOPIXは反発となりました。明日の材料は、米ジェファーソンFRB(米連邦準備制度理事会)副議長の講演を始めとし、フィラデルフィア連銀総裁やミネアポリス連銀総裁に発言の場があり、早急な利下げを要求したトランプ米大統領の発言を受けて、FRBや連銀高官がどういった反応を示すかに注目です。また、テスラ[TSLA]やベライゾン[VZ]、GEエレクトリック[GE]といった注目企業の決算発表も予定されています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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