株式レポート

(朝)昨日の米国市場は大きく反発 ベッセント米財務長官発言で米中摩擦緩和への期待高まる - 市況概況

4月23日 7時48分
マネックス証券
facebook-share
twitter-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事

【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 39,186.98  △1,016.57 (4/22)
NASDAQ: 16,300.42  △429.52 (4/22)

1.概況

昨日の米国市場は、主要3指数がそろって大きく反発しました。前日に大きく下げたことから主力株を中心に見直し買いが見られたほか、ベッセント米財務長官が関税を巡る中国との対立は長くは続かず、緩和していく見通しだと述べたことが投資家心理の改善につながり買いが広がりました。

ダウ平均は345ドル高で取引を開始すると、上げ幅を広げて一時は1,101ドル高まで上昇しました。午後にかけて上げ幅を縮める場面も見られましたが、引けにかけては再び買われ、最終的に1,016ドル高の39,186ドルで取引を終え、5日ぶりに大幅反発となりました。

また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は429ポイント高の16,300ポイントで取引を終え、5日ぶりに反発しました。S&P500株価指数も129ポイント高の5,287ポイントで取引を終え、反発しています。

2.経済指標等

4月の米リッチモンド連銀製造業指数はマイナス13.0となり、市場予想(マイナス7.0)と前回結果(マイナス4.0)を下回りました。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、11業種すべてが上昇しました。金融と一般消費財・サービスは3%以上上昇し、コミュニケーション・サービスや公益事業、エネルギー、情報技術、素材、不動産は2%以上上昇、ヘルスケアと資本財・サービス、生活必需品は1%以上上昇しました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄では、30銘柄すべてが上昇しました。なかでも、良好な決算を公表したスリーエム[MMM]が8%以上上昇したほか、トラベラーズ・カンパニーズ[TRV]とアメリカン・エキスプレス[AXP]は4%以上上昇しました。また、ゴールドマン・サックス[GS]やビザ[V]、アマゾン・ドットコム[AMZN]、アップル[AAPL]、マクドナルド[MCD]、セールスフォース[CRM]、シャーウィンウィリアムズ[SHW]が3%以上上昇したほか、その他の多くの銘柄が1~2%以上上昇しています。

ダウ平均構成銘柄以外では、航空機エンジンのGE エアロスペース(ゼネラル・エレクトリック)[GE]が第1四半期決算で市場予想を上回るEPS(1株当たり純利益)を公表したうえ、通期見通しも維持したことで、株価は6.1%上昇しました。また、米国の主要信用会社の一社であるエキファックス[EFX]は、第1四半期決算で増収・増益を達成し、株価は13.8%上昇してS&P500株価指数構成銘柄の値上がり率ランキングでトップとなりました。

一方、防衛・宇宙事業のノースロップ・グラマン[NOC]は第1四半期決算で市場予想を下回る売上高とEPSを公表したうえ、通期ガイダンスにおいてEPSを下方修正したことで、株価は12.7%下落してS&P500株価指数の値下がり率ランキングでワーストとなりました。また、ハリバートン[HAL]は第1四半期決算で減収・営業減益となり、5.6%下落しました。テスラ[TSLA]は通常取引終了後に第1四半期決算を発表し、売上高・EPSともに市場予想を下回ったほか、ガイダンスについては第2四半期の報告で再検討を予定しており、今回は決算報告から成長回帰に関する文言を削除しています。冴えない決算内容ながら、決算発表後の時間外取引では売り買いが交錯した末、執筆時点(日本時間4月23日6:30)では株価が上昇しています。

5.為替・金利等

米長期金利は、前営業日から0.01%低い4.40 %となりました。ドル円は、142円後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

昨日の米国市場で主要3指数がそろって大きく反発した流れを引き継ぎ、本日の日本市場も上昇して始まることが予想されます。日経平均は3万5000円台の回復に向けて、上げ幅を広げる展開が想定されます。

本日も決算発表が多く控えており、国内ではファナック(6954)、シマノ(7309)、日本航空電子工業(6807)、米国ではボーイング[BA]、サービスナウ[NOW]、テキサス・インストゥルメンツ[TXN]などの発表が予定されています。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 岡 功祐)

■ご留意いただきたい事項
マネックス証券(以下当社)は、本レポートの内容につきその正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。当社が有価証券の価格の上昇又は下落について断定的判断を提供することはありません。
本レポートに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、当社の意見や予測をあらわすものではありません。また、提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更又は削除されることがございます。
当画面でご案内している内容は、当社でお取扱している商品・サービス等に関連する場合がありますが、投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的として作成したものではございません。
当社は本レポートの内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。
本レポートの内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。当社でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動・金利の変動・為替の変動等により、投資元本を割り込み、損失が生じるおそれがあります。また、発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、投資元本を割り込み、損失が生じるおそれがあります。信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。
なお、各商品毎の手数料等およびリスクなどの重要事項については、マネックス証券のウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」(※)をよくお読みいただき、銘柄の選択、投資の最終決定は、ご自身のご判断で行ってください。
((※)https://info.monex.co.jp/policy/risk/index.html)

■利益相反に関する開示事項
当社は、契約に基づき、オリジナルレポートの提供を継続的に行うことに対する対価を契約先金融機関より包括的に得ておりますが、本レポートに対して個別に対価を得ているものではありません。レポート対象企業の選定は当社が独自の判断に基づき行っているものであり、契約先金融機関を含む第三者からの指定は一切受けておりません。レポート執筆者、並びに当社と本レポートの対象会社との間には、利益相反の関係はありません。

(マネックス証券)

※証券や銀行の口座開設、クレジットカードの入会などを申し込む際には必ず各社のサイトをご確認ください。なお、当サイトはアフィリエイト広告を採用しており、掲載各社のサービスに申し込むとアフィリエイトプログラムによる収益を得る場合があります。

 ◆1月~12月までのお得な株主優待の内容はココでチェック!

※株主優待を新設・変更した銘柄の最新情報は
 株主優待【新設・変更・廃止】最新ニュース[2024年]でチェック!

◆マネックス証券⇒詳細情報ページへ
売買手数料(1約定ごと、税込) 投資信託 外国株
10万円 20万円 50万円
99円 115円 275円 1764本 米国、中国
【マネックス証券のおすすめポイント】
大手ネット証券として昔から愛用者が多い。おすすめポイントのひとつは外国株の銘柄数の多さで、4850銘柄以上の米国株や約2650銘柄の中国株を売買できるのも魅力的だ。日本株に関しては、取引や銘柄分析に役立つツールが揃っているのがメリット。中でも、多彩な注文方法や板発注が可能な「マネックストレーダー」や、重要な業績を過去10期以上に渡ってグラフ表示できる「マネックス銘柄スカウター」はぜひ利用したい。「ワン株」という株を1株から売買できるサービスもあるので、株初心者はそこから始めてみてもいいだろう。「dカード」や「マネックスカード」で投資信託を積み立てると最大1.1%のポイント還元。さらに、投資信託の保有金額に対し、最大0.26%分(年率)のマネックスポイントが付与されるのもお得だ。
【関連記事】
◆NISAのクレジットカード積立は「dカード積立」がおすすめ! ポイント還元率は業界トップクラスの1.1%で、「dカード GOLD」ならお得な付帯サービスも満載
◆【マネックス証券の特徴とおすすめポイントを解説】「単元未満株」の売買手数料の安さ&取扱銘柄の多さに加え、「米国株・中国株」の充実度も業界最強レベル!
◆マネックス証券のNISA口座は手数料が一番お得! 国内株は無料、外国株も買付は実質無料。外国株やIPOの銘柄数も多いので、投資初心者にはおすすめ!
【証券会社おすすめ比較】マネックス証券の公式サイトはこちら
証券会社(ネット証券)比較!売買手数料で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!取引ツールで比較ページへ
 つみたてNISA(積立NISA)おすすめ比較&徹底解説ページへ
証券会社(ネット証券)比較!人気の証券会社で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!株アプリで比較ページへ
 iDeCo(個人型確定拠出年金)おすすめ比較&徹底解説!詳しくはこちら!
ネット証券会社(証券会社)比較!最短で口座開設できる証券会社で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!外国株で比較ページへ
桐谷さんの株主優待銘柄ページへ
証券会社(ネット証券)比較IPO(新規上場)比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!キャンペーンで比較ページへ
証券会社(ネット証券)比較!総合比較ページへ
今日の注目株&相場見通し!!
【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2023年版】2人の専門家がおすすめの「最優秀カード」が決定!2021年の最強クレジットカード(全8部門)を公開! 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 【マイルの貯まりやすさで選ぶ!高還元でマイルが貯まるおすすめクレジットカード!
楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 【マイルの貯まりやすさで選ぶ!高還元でマイルが貯まるおすすめクレジットカード!
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

大企業で1億円
NISA投信グランプリ
チャート入門

6月号4月21日発売
定価950円(税込)
◆購入はコチラ!

楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!

[大企業で10倍株!]
◎第1特集
ソニーやサンリオ、JALなど92銘柄
大企業で10倍株!

●日本が誇る大爆騰株!最強10倍株
●夢を買う!次世代テーマ10倍株
●現実的に狙う!手堅い実力10倍株

●若手アナリスト&編集部員が発掘!
株価10倍になるZ世代株
●株価がすべて200円未満!激安10倍株
●オリエンタルランドや東京エレクトロンは?低迷大型株を売り買い診断

◎第2特集
第3回ダイヤモンド・ザイNISA投信2025
グランプリ宣言!
ザイは毎年、個人投資家目線でNISAで買いの投信を表彰します!

●日本株総合部門
●日本中小型株部門
●米国株部門
●世界株部門
●新興国株部門
●リート部門
●フレッシャー賞
●ダメなモンはダメと言います!期待ハズレな残念投信3本を今年も発表!

◎第3特集
値上げに勝つ!インフレ時代の最強節約術77
●コメの値上がりが家計を直撃!食費のワザ
●省エネで家計を守る!光熱費のワザ

●惰性で払っている固定費を点検!生活費のワザ
●もらえる制度はフル活用!医療&教育費のワザ
●資産40億円の億り人マサニーさんの節約術

【別冊付録】
3回集中講座の第1回!
買い時・売り時がQ&Aでわかる!チャート入門
「チャートのつくりとトレンドの読み方」

◎連載リニューアル!
●プロがこの先1カ月の日本株のポイントを解説&ガチ予測!
●3カ月先を読む「日本株」と「為替」の透視図

◎いつもの連載も充実
●ZAiのザイゼンがチャレンジ!目指せ!お金名人Vol.09
●17億円トレーダー・ジュンのFX成り上がり戦略Vol.04
●10倍株を探せ!IPO株研究所2025年3月編
●おカネの本音!VOL.34 オモロー山下さん
●株入門マンガ恋する株式相場!VOL.102
●マンガどこから来てどこへ行くのか日本国
●人気毎月分配型100本の「分配金」速報データ


>>「最新号蔵出し記事」はこちら!


「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!


>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

【法人カード・オブ・ザ・イヤー2023】 クレジットカードの専門家が選んだ 2023年おすすめ「法人カード」を発表! 「キャッシュレス決済」おすすめ比較 太田忠の日本株「中・小型株」アナリスト&ファンドマネジャーとして活躍。「勝つ」ための日本株ポートフォリオの作り方を提案する株式メルマガ&サロン

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報

ザイFX!のお役立ち情報

ダイヤモンドZAiオンラインαのお役立ち情報