【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 42,410.10 △1,160.72 (5/12)
NASDAQ: 18,708.34 △779.43 (5/12)
1.概況
昨日の米国市場では、主要3指数がそろって大幅高となりました。米中両政府が12日、互いに課していた追加関税を大幅に引き下げることで合意したと発表し、米中貿易摩擦の緩和を好感した買いが幅広い銘柄に広がりました。一方、トランプ大統領が12日に薬価を引き下げるための大統領令に署名したことを受け、収益悪化懸念から一部の医療関連企業や医療保険会社に売りが見られました。また、これまで相場が不安定な時期に強さを見せていたディフェンシブ銘柄の一角にも売りが出ています。
ダウ平均は649ドル高の41,899ドルで取引を開始しました。その後、上げ幅を拡大し、取引終盤には1,168ドル高の42,418ドルでこの日の高値を付けました。最終的には1,160ドル高の42,410ドルで取引を終え、高値圏での大幅反発となりました。S&P500株価指数も184ポイント(3.3%)高の5,844ポイントで取引を終え、大きく反発しました。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は779ポイント(4.3%)高の18,708ポイントで取引を終え、4日大幅続伸となりました。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は、全11業種のうち10業種が上昇となりました。特に一般消費財・サービスが5%超上昇したほか、情報技術が4%超上昇、コミュニケーション・サービスと資本財・サービスが3%超上昇、エネルギー、ヘルスケア、金融が2%超上昇、素材が1%超上昇しました。一方で、公益事業は1%未満の下落となりました。
4.個別銘柄動向
昨日の米国市場では、ダウ平均構成銘柄は全30銘柄中24銘柄が上昇しました。特にアマゾン・ドットコム[AMZN]が8%超上昇したほか、ナイキ[NKE]は7%超上昇、アップル[AAPL]は6%超上昇、メルク[MRK]、エヌビディア[NVDA]、スリーエム[MMM]、キャタピラー[CAT]、アメリカン・エキスプレス[AXP]は5%超上昇しました。その他の多くの構成銘柄も大きく上昇しています。一方で、6銘柄が下落となり、なかでもコカコーラ[KO]とベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]は1%以上下落しました。また、トランプ大統領が12日に薬価を引き下げるための大統領令に署名したことを受けて、収益下押し懸念からジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]やユナイテッドヘルス・グループ[UNH]も小幅に下落しています。
ダウ平均構成銘柄以外では、エヌアールジー・エナジー[NRG]が26.2%上昇し、S&P500株価指数構成銘柄の値上がり率ランキングでトップとなりました。同社は、同業のLSパワー・エクイティー・アドバイザーズから天然ガス発電資産を、負債を含めて約120億ドルで取得することで合意したことが好感されています。また、本日は半導体株が大きく上昇しており、フィラデルフィア半導体株(SOX)指数は7.0%高となりました。なかでも、マイクロチップ・テクノロジー[MCHP]は10.2%高、ラム・リサーチ[LRCX]は9.1%高、テキサス・インストゥルメンツ[TXN]は8.7%高、アプライド・マテリアルズ[AMAT]は8.0%高、ブロードコム[AVGO]は6.4%高、ASMLホールディング[ASML]は6.2%高、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング[TSM]は5.9%高となりました。
そのほか、メタ・プラットフォームズ[META]は7.9%高、テスラ[TSLA]は6.7%高、インテル[INTC]は3.5%高、アルファベット[GOOGL]は3.7%高となっています。
一方で、管理医療会社のザ・シグナ・グループ[CI]や総合ヘルスケアのシーブイエス・ヘルス[CVS]は、トランプ大統領が薬価引き下げの大統領令に署名したことを受け、収益減速懸念から下落となり、それぞれザ・シグナ・グループは5.3%安、シーブイエス・ヘルスは3.2%安となりました。
5.為替・金利等
米長期金利は、前日から0.09%高い4.47 %で取引を終えました。ドル円は、円安方向に進展し、148円台半ばで推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
昨日の米国市場では、米中両政府が互いに課していた追加関税を大幅に引き下げることで合意したと発表されたことを受け、主要3指数は大幅に上昇しました。この流れを受けて、本日の日本市場も大幅高でのスタートが予想されます。日経平均先物は夜間取引で1,030円高の3万8,730円で取引を終えており、本日の日経平均は節目の3万8,000円を突破して上げ幅を拡大する展開が期待されます。
個別では、昨日の米国市場でフィラデルフィア半導体株(SOX)指数が7%上昇したことを背景に、日本市場でも半導体関連銘柄の上昇が見込まれます。一方、トランプ大統領が薬価引き下げに関する大統領令に署名したことで、一部の製薬関連銘柄などには引き続き売り圧力がかかりそうです。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 岡 功祐)
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