東京市場まとめ
1.概況
前日の米国ハイテク株高の流れを引き継ぎ、日経平均は253円高の39,942円と続伸して寄付きました。寄付き直後には282円高の39,971円をつけて本日の高値を更新しましたが、その後は伸び悩み、1時間足らずで下げに転じました。その後は前日終値を挟んで一進一退の推移となりましたが、中ごろには下げ幅を拡大し、115円安の39,573円をつけて本日の安値を更新しました。前引けにかけて持ち直し、11円安の39,677円で午前の取引を終えました。
後場はドル円の下落を背景に再び上昇に転じ、堅調に推移しました。日経平均は39,700円台から39,800円台前半で小動きとなり、最終的に132円高の39,821円で取引を終えました。
新興市場では東証グロース250指数が4日続伸し、1.2%高となりました。
2.個別銘柄等
富士通(6702)は3.3%安の3,287円をつけて3日続落となりました。英国の郵便局で起きた冤罪事件に関する法定調査委員会は、8日に公表した報告書で、原因となった会計システムを納入した同社などに対し、被害者への迅速な救済を勧告しました。これを受け、同社の賠償負担への懸念から売りが優勢となりました。
吉野家ホールディングス(9861)は6.5%高の3,261円をつけ、3日ぶりに大幅反発となりました。8日に発表した2026年2月期第1四半期決算で、主力の牛丼店「吉野家」で値上げに踏み切るなど、コスト高への対応を進めた結果、純利益は前年同期比9.0%増の7.4億円となり、増益決算を好感した買いが入りました。
パナソニック ホールディングス(6752)は0.2%安の1,459.5円をつけ、7日続落となりました。日本経済新聞は、同社が業務用大型プロジェクター事業をオリックス(8591)に売却する計画が白紙になったと8日に報じました。当初は1,185億円での売却を予定していましたが条件が折り合わなかったとみられ、構造改革の遅れが嫌気されて売りが出ました。
フジ・メディア・ホールディングス(4676)は1.3%高の3,428円をつけ、5日ぶりに反発となりました。アクティビストとして知られる村上世彰氏が関わる投資会社が同社株を買い増したことが明らかになり、保有比率は1日時点で村上氏の長女である野村絢氏の保有分と合わせて15.06%に達し、同社への影響力の高まりを意識した買いが入りました。
建築物の耐震強度などを検査するERIホールディングス(6083)はストップ高水準となる21.6%高の2,810円をつけ、4日続伸となる大幅高で取引を終えました。8日に発表した2026年5月期(今期)の当期純利益は通期見通しで前期比31.4%増の17億円、年間配当は1株あたり70円と、前期実績の60円から10円の増配を見込むと発表し、これを好感した買いが殺到しました。
VIEW POINT: 明日への視点
円安進行を支えに、日経平均は132円高で取引を終えました。明日の材料としては、今晩公表される6月17~18日開催分のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨が挙げられます。ただ、足元では利下げ期待は後退しており、今回もFOMCメンバーの慎重姿勢が示される公算が高く、株式市場への直接の影響は限定的にとどまると考えられます。
一方で、ここ数日は円安が株式市場の材料となっている印象であり、議事要旨の内容がハト派寄りと受け止められた場合は、円高・ドル安に振れる可能性もあるため、この点には注意が必要です。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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