東京市場まとめ
1.概況
先週末の米国市場はハイテク株を中心に売りが出たことから、週明けの日経平均は355円安の42,362円をつけ続落で寄付きました。中国のアリババ集団がAI向け半導体を開発したと伝わり、米中間でのAI半導体開発競争の激化懸念が生じたことで、米ハイテク株への売り材料となりました。序盤は一進一退での推移となるも、アドバンテスト(6857)などが下げを主導し、中ごろから下げ幅を拡大した日経平均は868円安の41,849円で前引けとなりました。
後場は下げ幅を拡大して始まり、12時31分に883円安の41,835円をつけ本日の安値を更新しました。その後は持ち直し、下げ幅を縮小する展開となりました。内需株を中心に買われたことで、後場中ごろには節目の42,000円台まで戻すと、後半も下げ幅を縮小し、最終的に529円安の42,188円で大引けとなりました。
新興市場では東証グロース250指数が反落、0.3%安となりました。
2.個別銘柄等
アドバンテスト(6857)は7.9%安の10,750円をつけ6日ぶりに反落となりました。先週末の米国市場にて中国製のAI半導体が将来的にエヌビディア[NVDA]製の半導体に競合するとの見方からエヌビディアが大幅安となり、日本市場でも波及的に半導体関連銘柄に売りが出ました。ディスコ(6146)は7.7%安、東京エレクトロン(8035)は1.8%安となりました。
エーザイ(4523)は3.5%高の4,699円をつけ、5日ぶりに反発となりました。エーザイと米バイオジェン[BIIB]は先月30日、アルツハイマー病治療薬「レカネマブ」について、自宅で投与できる皮下注射タイプの承認を米食品医薬品局(FDA)から取得したと発表し、米国・日本で順じ展開するとのことで、業績貢献に期待した買いが入りました。
オリエンタルランド(4661)は2.8%高の3,616円をつけ反発となりました。主力のハイテク株が軟調に推移するなか、内需株への資金シフトが起きており、同社株などへの買いが目立ちました。同社を巡っては日本経済新聞が約2割を保有する京成電鉄(9009)の天野社長へのインタビュー記事を掲載しており、同氏は「OLCは価値のある会社だし成長もしている。我々の事業とのシナジーも一定程度ある。株主としても事業シナジーの面でもリターンを求めていくので株保有の意義はある」と発言しています。
ネットワークサービスを展開するインターネットイニシアティブ(3774)は7.2%高の2,979.5円をつけ3日ぶりに反発となりました。日本経済新聞は8月31日、ゆうちょ銀行が2026年度から貯金者向けに、同社のグループ会社であるディーカレットDCPが発行するデジタル通貨「DCJPY」を導入すると報じ、これによる業績拡大の思惑から買いが入りました。
IT人材派遣サービスを展開するBTM(5247)はストップ高水準となる17.6%高の1,002円をつけ大幅続伸となりました。先週末29日の取引終了後、さくらインターネット(3778)と、派遣人材の教育支援などを受ける「セールスパートナー契約」を締結したと発表し、これを材料視した買いが集まりました。
VIEW POINT: 明日への視点
本日の日経平均は、ハイテク株が軟調な推移となったことで続落となりました。下値では押し目買いも見られ、相場全体の地合いは悪くない印象です。本日夜間の米国市場はレーバーデーのため休場となります。
明日の材料は日銀、氷見野副総裁の道東地域金融経済懇談会における挨拶が予定されており、日銀の金融政策運営についての発言がある場合には、株式市場への影響も懸念されます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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