東京市場まとめ
1.概況
日経平均株価は412円高の58,995円で続伸して始まりました。前日の米国市場では主要3指数がいずれも上昇し、さらに朝方発表されたエヌビディア[NVDA]の決算で、業績見通しが市場予想を上回ったことも日本市場の追い風となりました。序盤から日経平均は勢いよく上げ幅を広げ、早々に59,000円台に到達。9時5分には59,332円まで上昇し、取引時間中の最高値を更新しました。その後は連日上昇してきた反動から、その勢いが鈍りました。徐々に上げ幅を縮小し、前場の終値は273円高の58,856円となりました。
後場も利益確定の売りが出て、日経平均の伸びは止まりました。14時16分には一時、前日比5円安の58,577円まで下落し、その後は小幅な値動きが続きました。大引けにかけてやや持ち直し、最終的には170円高の58,753円で3日続伸となり、連日で最高値を更新しました。
TOPIXも37ポイント高の3,880ポイントまで上昇し、3日続伸となりました。新興市場でも東証グロース250指数が13ポイント高の749ポイントに上昇し、続伸となりました。
2.個別銘柄等
野村総合研究所(4307)は9.5%高の4,161円で大幅な続伸となりました。人工知能(AI)が業務を代替することへの懸念から売られていたソフトウエア株の下落傾向に一服感が出て、割安感に注目した買い戻しが増えました。
高島屋(8233)は4.4%安の2,014.5円で5日続落となりました。25日に、アクティビストとして知られる村上世彰氏の長女・野村絢氏らが同社株の保有比率を下げたことがわかり、経営改善への動きが鈍る可能性が意識されて売りが優勢となりました。
伊藤忠食品(2692)は一時5.4%高の13,230円と昨年来高値を更新しました。25日、伊藤忠商事(8001)が子会社である伊藤忠食品の完全子会社化を発表しました。TOB(株式公開買い付け)による全株式取得を目指し、TOB価格が1万3000円に設定されたことから、この価格に引き寄せられる形で買いが入りました。
佐川急便を中心とする運送グループ、SGホールディングス(9143)は3.5%高の1,579円で反発しました。25日に国内証券会社が同社の投資判断を3段階中真ん中の「2(中立)」から最上位の「1(アウトパフォーム)」へと引き上げたことが材料となり、買いが入りました。なお、目標株価は従来の1,900円から1,850円へとやや引き下げられたものの、現在の株価水準を上回っています。
建築・内装工事会社のイチケン(1847)は一時7.8%高の6,510円まで上昇し、昨年来高値を更新しました。25日、長期経営計画に加えて2026年から2028年度の中期経営計画を発表しており、今後の業績拡大を期待した買いが入りました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は一時、節目となる59,000円台を突破し、終値でも最高値を更新しました。序盤は力強い上昇が見られたものの、高値警戒感もあり後場は伸び悩みました。明日に向けては、急速な上昇の反動や月末最終営業日ということから、利益確定の売りが出やすいと予想されます。また、明日は国内で2026年2月の都区部消費者物価指数(CPI)や同年1月の鉱工業生産指数の発表なども予定されています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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