日経平均株価の2月末終値は5万8850円。2カ月の上昇率は16.9%!
2026年は午尻下がりではなく、「午尻上がり」の年に―。
1月6日に執筆した今年最初のコラム『2026年のマーケットを展望する』において、私は「辰巳天井、午尻上がり。2026年も日本株の年になる」と宣言した。2月27日の取引が終了し2カ月が経過したが、まさにその通りの展開になっている。2025年大納会の日経平均株価の終値は5万339円。大発会は1493円高の5万1832円でスタートし、2月27日終値は5万8850円となっている。年初来から8511円高、上昇率は16.9%である。
干支の格言は「辰巳天井、午尻下がり」である。辰巳天井で一旦ピークを付けた後はやや軟調となるのが相場アノマリーの示唆するところ。実際、午年は十二支の中で最もパフォーマンスが悪い。1950年からの日経平均の記録を辿ると-5.0%と唯一のマイナスである。だが、私が「2026年は午尻上がりになる」と宣言した根拠は6つある。①インフレ時代が定着、②金融相場が継続、③割安感はまだ強い、④資本効率改善が進む、⑤株主還元が加速、⑥魅力的な利益成長である。2025年まで3年連続で日本株は米国株をアウトパフォームしてきたが、2026年も日本株の年になるシナリオで進んでいる。
日銀人事でサプライズ。利上げに慎重なリフレ派の審議委員2人を提示
2月の最終週で極めて注目すべきマーケットイベントがあった。日銀の新人事だ。政府は日銀の次の審議委員に中大名誉教授の浅田統一郎氏と青山学院大教授の佐藤綾野氏を充てる人事案を国会に提示した。浅田氏は3月31日に任期満了となる野口旭氏の後任、佐藤氏は6月29日に任期満了となる中川順子氏の後任となる。任期は5年間。衆参両院でそれぞれ賛成多数で同意を得られれば、内閣が正式に任命する。審議委員人事は高市早苗首相の就任後で初めてだ。
浅田氏と佐藤氏はともに金融緩和や財政出動に積極的な見解を示してきたため、リフレ派として知られている。2人の人選について、市場では金融緩和志向の強い高市首相の意向が反映されたとの見方が出ている。審議委員は日銀の金融政策決定会合に出席する9人の政策委員のうち、正副総裁の3人を除く6人で構成する。利上げなどの政策変更は9人の多数決で決められる。野口氏が利上げに慎重なリフレ派、中川氏は中立スタンスだ。したがって、今回の人事でリフレ派が増えることになる。
日銀の人事ニュースを受け、日経平均先物は6万円目前まで上昇
このニュースが伝わった2月25日(水)の日経平均は1262円高と急伸して終値は5万8583円と初の5万8000円台に乗せ、夜間取引においてシカゴ・マーカンタイル取引所の日経平均先物はさらに1097円高の5万9680円まで上昇した。6万円目前だ。リフレ派登用は日銀の利上げ観測後退につながるとの思惑が働いた。高市首相が財政・金融政策で早くも全力で前向きに行こうとの姿勢を打ち出したサプライズとして受け止められた。金融緩和や財政出動に積極的になれば、高市首相が目指す経済成長が進みやすくなる。早期の利上げは難しいとの見方が強まり、株式市場へのマネー流入が加速した。
とは言うものの、私自身は植田和男総裁による利上げ戦略は既定路線だと考えている。2025年12月に7会合ぶりとなる0.25%の利上げを行い、政策金利は30年ぶりに0.75%の水準となった。高市首相は利上げに慎重な立場を示しているが、日本の利上げは欧米のような利上げとは全く性質が異なる点に留意すべきだ。今のインフレ時代において単なる数字上の名目金利だけ見ていても何の役にも立たない。物価上昇率を考慮した実質金利を見る必要がある。さすれば先進国の中で突出したマイナス金利となっているのは日本だけだ。欧米諸国はすべてプラス金利である。
実質金利はマイナス2.5%。放置するとインフレを助長し経済にブレーキ
日本の実質金利はマイナス2.5%。インフレ時代にも関わらずデフレ政策をまだ継続しているということであり、この状況を放置するとインフレを助長し経済にとってブレーキとなる。米国のベッセント財務長官は2025年8月に日本の金融政策を「ビハインド・ザ・カーブに陥っている」と発言していたが、実体経済に対して中央銀行が後手に回るのは良くない。長期金利の上昇は「高市政権の積極財政政策が債券売りにつながっている」との説明もなされているが、金融政策がビハインドに陥っていることの弊害は大きい。利上げ再開は、すなわち金融正常化であり、すなわち経済活性化である。仮に今後1.5%程度の政策金利引き上げがあったとしても、日本においては金融引き締めにならず、金融緩和状況のままだ。
日銀が名目上のゼロ金利から脱却し、0.25%、0.50%、0.75%へと政策金利を引き上げてきたが、日本の株式市場にとって追い風となった。金利のある世界の復活で日本経済の活性化につながっているからだ。「金利上昇」=「株価下落」は基本中の基本の方程式だが、日本の場合は「金利上昇」=「株価上昇」である。この点を理解していないと、株式市場のことが分からなくなってしまう。今年前半に日銀は1.0%に利上げすると私は考えているが、日本の株式市場にとってはさらに追い風になるだろう。
勝者のポートフォリオは絶好調。2月末で累計+185%と月間最高値を更新
太田忠投資評価研究所とダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ(DFR)がコラボレーションして投資助言を行う「勝者のポートフォリオ」は年初からのロケットスタートが続いている。まさに私が年初に申し上げた「午尻上がり」だ。2月末時点の年初来パフォーマンスは+19.8%で終了し、TOPIX+15.5%、日経平均+16.9%、グロース+15.2%をアウトパフォーム。累計パフォーマンスは+185.0%となり月間最高値を更新した。当面の目標であった+150%を1月に達成、次のターゲットは+200%の早期達成である。我々は圧倒的な勝ち組投資家であり、今後もマーケットに勝つ采配を続けていく。
「勝者のポートフォリオ」の設定来パフォーマンスの推移と主要指数との比較
私が運用する「勝者のポートフォリオ」連動型個人ファンドも7億351万円(昨年来+3億5328万円、+101%)となり、年初来でもすでに1億5187万円増(+28%)という凄まじさだ。目標の自由億(10億円)はすでに射程圏内に入ってきた。本格的な金融相場を楽しみつつ、資産運用に全力で取り組んでいきたい。
3月18日開催のWebセミナーに参加し、午尻上がりの日本株に投資しよう
「勝者のポートフォリオ」は日本株を中心とした個人投資家向けの投資助言サービスであり、毎週のマーケット解説・投資戦略のメルマガ配信に加え、毎月恒例のWebセミナー開催とスキルアップを目的とするスペシャル講義を提供している。
次回のWebセミナーは3月18日(水)20時より開催する。テーマは決まり次第、皆さまにもお知らせしたい。株式市場は上昇しているのに資産運用がうまくいっていない個人投資家が多いとの印象を受ける。「どうすれば資産運用がうまくいくのか」を知りたい方々は奮ってご参加願いたい。10日間の無料お試し期間を使えば誰でも参加が可能。投資のヒントが満載である。
また、スペシャル講義は投資スキルを身につける場として62本もの講義動画をリリースしている。個人投資家にとって必須のリスク管理、運用力を上げるためのマーケットサイクル投資法、恐怖指数の活用、システマティックリスクの対処法、ヘッジファンドの実態などを詳しく解説。ぜひとも参考にしていただきたい。
●太田 忠 DFR投資助言者。ジャーディン・フレミング証券(現JPモルガン証券)などでおもに中小型株のアナリストとして活躍。国内外で6年間にわたり、ランキングトップを維持した。現在は、中小型株だけではなく、市場全体から割安株を見つけ出す、バリュー株ハンターとしてもDFRへのレポート提供による「勝者のポートフォリオ」メルマガ配信などで活躍。
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