東京市場まとめ
1.概況
日経平均は669円高の54,917円と上昇して寄り付きました。前日の米国市場では、半導体関連銘柄などが堅調で、日本市場も半導体関連株が上昇してのスタートとなりました。早々に節目の55,000円を超えると、その後は横ばい圏の値動きで、前引けは1,139円高の55,387円となりました。
後場も上昇してスタートし、12時58分には1,496円高の55,745円でこの日の高値をつけました。その後は上げ幅を縮小し、伸び悩む展開となりました。15時ごろには節目の55,000円を割り込んだものの、大引けにかけて持ち直し、最終的には776円高の55,025円で続伸となりました。
TOPIXは34ポイント高の3,698ポイント、新興市場では東証グロース250指数が7ポイント高の780ポイントで続伸となりました。
2.個別銘柄等
任天堂(7974)は8.9%高の9,932円をつけ、大幅続伸となりました。5日に発売されたゲーム機「ニンテンドースイッチ2」専用のゲームソフト「ぽこ あ ポケモン」の好調な販売状況を評価するアナリストの見解が伝わったことが、買い材料となりました。
ソフトバンクグループ(9984)は7.0%高の3,888円をつけ、大幅続伸となりました。10日、米オラクル[ORCL]が発表した2025年12月-2026年2月期の決算において、売上高および純利益は市場予想を上回り、同日の時間外取引で8.7%上昇しました。同社は米国における人工知能(AI)インフラ整備計画「スターゲート」において、オラクルと共同参画しており、オラクルの株高が波及しました。
安川電機(6506)は2.8%高の4,649円をつけ、続伸となりました。10日、政府が開催した日本成長戦略会議において、人工知能(AI)、半導体・量子技術、造船などの戦略的17分野の中から、重点的に支援すべき61の製品および技術が選定され、その中で、「フィジカルAI」が取り上げられたことで、関連銘柄として買いを呼びました。
工具通販大手のMonotaRO(3064)は一時9.2%安の1,844円をつけ昨年来安値を更新しました。10日、2月の月次売上高が前年同月比17.3%増の284億円と増加であったものの、新規顧客の獲得数が1月から減少したことが、売り材料となりました。アナリストは、「ヘッドラインで見ると成長率は前年のベースの影響により11月から1月に比べて鈍化しているように見えるが、1日当たりの売上は高水準を維持している」と指摘しています。
金属建材メーカーの三洋工業(5958)は2.9%高の5,250円をつけ、続伸となりました。10日、発行済み株式総数の15.91%に相当する自己株式56万株を消却することを発表しました。大規模な自己株式の消却により、将来の売り出しでの需給悪化懸念が後退したことなどが、好感され買いが優勢となりました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は後場に上げ幅を縮小となったものの、節目の55,000円を上回る55,025円で続伸となりました。米オラクル[ORCL]の好決算がAI関連銘柄への買い材料にもなりました。明日に向けて、米国の経済指標や要人発言が材料となりそうです。経済指標では、2月分の消費者物価指数が発表される予定で、また、ボウマンFRB(米連邦準備制度理事会)副議長の講演予定があります。同氏は直近ではハト派的とされ、追加利下げ関連の発言が注目されます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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