東京市場まとめ
1.概況
日経平均は200円高の62,618円と、反発して取引を開始しました。前日の米国市場では主要な半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が最高値を更新したことで、日本市場でも値がさの半導体銘柄に買いが入りました。朝方は買いが優勢で、9時58分には800円高の63,218円で、この日の高値をつけました。その後は急速に伸び悩み、一時下げに転じる場面が見られたものの、前場は387円高の62,805円で午前の取引を終えました。
後場は小幅高圏で一進一退に推移しました。決算銘柄が物色され、日経平均は最終的に324円高の62,742円で3営業日ぶりに反発しました。
TOPIXは31ポイント高の3,872ポイントで続伸、新興市場では東証グロース250指数が24ポイント安の818ポイントで5営業日ぶりに反落しました。
2.個別銘柄等
フジクラ(5803)は一時13.7%高の7,770円をつけ、年初来高値を更新しました。前日の米国市場で光ファイバーや液晶向けガラス基板などを手掛けるコーニング[GLW]が11%近く上昇したことで、関連銘柄として国内の電線株に買いが入りました。
JX金属(5016)は16.7%安の4,762円をつけ、4営業日ぶりとなる大幅反落となりました。11日、最大2500億円の自社株TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表したものの、自社株買いに向けて、新株予約権付社債を発行するとも公表したことで、株式需給が緩むとの懸念が売り材料となりました。
マツダ(7261)は一時ストップ高水準となる15.1%高の1,144円まで上昇しました。12日、2027年3月期の当期純利益が前期比2.6倍の900億円を見込むと発表しました。新型の主力車「CX-5」の投入などが順調に伸びると予想し、市場予想を上回るガイダンスが好感されました。
東映アニメーション(4816)5.0%高の2,821円をつけ、続伸となりました。11日、2026年3月期(前期)の当期純利益が前の期比6%増の250億円であったと発表しました。従来予想の191億円(同19%減)から一転増益で着地し、これを好感する買いが入りました。
決済サービスのインフキュリオン(438A)は1.7%高の905円をつけ、3日続伸となりました。11日、2027年3月期(今期)の業績見通しを発表し売上高は前期比18%増の112億円、営業利益は同36%増の6億円を見込むと発表しました。増収増益見通しを好感した買いが株価を押し上げました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は324円高で3営業日ぶりに反発しました。電線株など人工知能(AI)関連が強い構図は変わらないものの、好決算銘柄が物色されている印象です。明日に向けて、引き続き国内の主力株の決算発表に注目が集まります。大引け後には、ダイキン工業(6367)、KDDI(9433)、花王(4452)、SUMCO(3436)、資生堂(4911)の決算発表が予定されています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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