◆今日の内容を10秒でチェック!
・日経平均は続伸、終値で6万3000円台…原油・金利高も
・決算でダイキン・マクドナルド急伸、パナHD売り先行も…
・一転して初値伸ばす銘柄も…直近IPO銘柄に物色の矛先
【1】今日の株式相場&話題株 早わかり!
続伸、終値で初の6万3000円台…原油・金利高も
【今日の相場】
日経平均株価は続伸! 終値で初めて6万3000円台に乗せた。12日の米国市場ではNYダウが続伸する一方、ナスダック総合指数は3日ぶりに反落。4月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比+3.8%と予想以上に伸びた。また、米イランの対立でホルムズ海峡の封鎖が長期化するとの見方から、NY原油先物相場が3日続伸。インフレ(物価高)への懸念で金利が上昇すると、半導体関連株を中心に売りが広がった。今日の日経平均株価はこうした流れを引き継ぎ、取引開始直後に一時6万2318.87円(-423.70円)まで下落。ただ、朝方の売りが一巡すると強含みとなった。なお、日本の長期金利は一時2.6%とおよそ29年ぶりの高水準になった。
日本株への根強い期待がうかがえる相場展開だったが、原油価格や国内外の金利の上昇は気になるところ…X(旧ツイッター)の音声チャット「スペース」の配信では相場見通しや焦点、投資戦略について解説したので、改めて参考にしてほしい。なお、14~15日には米中首脳会談が予定されているので注目しておこう。
【※Xスペース配信(5月11日)はコチラから】⇒https://x.com/ZAiClub/status/2053686357080621221
【日経平均】63272.11円↑(+529.54円)
【グロース250】827.65↑↑(+9.01)
【NYダウ】49760.56ドル→(+56.09ドル、12日)
【ナスダック】26088.203↓(-185.923、12日)
■日経平均株価チャート/日足・6カ月
【今日の話題株】
◆パナソニックホールディングス(6752)
3275円(-130円)
12日の取引終了後に2026年3月期決算を発表し、営業利益が前の期比44.6%減の2364億円となった。構造改革費用の計上などが利益を押し下げた。一方、2027年3月期の営業利益は2.3倍の5500億円になる見通しだが、市場予想にやや届かずに売りが先行した。ただ、データセンター向け蓄電システムなどのAI(人工知能)インフラ関連事業の伸びに期待する向きもあるようだ。
◆ダイキン工業(6367)
2万5780円(+1670円)
年初来高値を更新。2026年3月期決算を発表し、営業利益が前の期比3.3%増の4149億円となった。2027年3月期の営業利益は5.1%増の4360億円になる見通し。2029年3月期の目標として営業利益率10%、ROE(自己資本利益率)12%を目指し、稼ぐ力を再強化する。また、3500億円の自社株買いを実施するなど、収益性や資本効率の向上に取り組む姿勢を示したことが好感された。
◆日本マクドナルドホールディングス(2702)
8590円(+900円)
上場来高値を更新。2026年12月期の第1四半期(1~3月)決算を発表し、営業利益が前年同期比39.3%増の166億円となった。既存店売上高が7.3%増と42四半期連続で増収を達成し、客数も4.8%増と堅調に推移。中東情勢の悪化による先行き不透明感から通期予想(営業利益で前期比2.3%増の545億円)は据え置いたが、期待以上に順調な出足と受け止められた。
【2】水曜コーナー「ザイアナリスト小林大純『IPO株ココだけの話』」
一転して初値伸ばす銘柄も…直近IPO銘柄に物色?
今日は前回(4月8日号)以降の4月のIPO(新規株式公開)結果を確認しておこう。ゴールデンウィークを挟んだことなどから、やや間が空いてしまったことをお詫びしたい。
前回以降は5社が上場したが、いずれも公開価格を上回る初値を付けた。2月13日のTOブックスから4月2日のビタブリッドジャパンまで7社連続で公開価格割れとなったことは前回述べたが、その後一転して初値を大きく伸ばす銘柄が散見されるようになった。4月9日のソフトテックスは公開価格比+64.9%という初値を付け、21日のバトンズにいたっては約2.5倍だ。
4月には日経平均株価が大幅上昇して6万円の大台に乗せる場面があり、投資家心理が上向いたようだ。その一方で中東情勢をめぐる不透明感がくすぶり、公開価格が保守的に設定されたとの見方があった。これらに加え、公募・売出規模の小さい(=公開株の換金売りが出にくい)IPOが多く、株式需給が引き締まりやすかったことも初値高騰につながったと考えられる。22日のSQUEEZEは公募・売出規模が35億円超あったが、バトンズやソフトテックスは5億円あまりだった。
さて、前日時点で今後のIPO予定はいまだ発表されていない。このため、直近IPO銘柄に物色の矛先が向きやすいと考えられるので、2026年上場組の現在の株価を見てみよう。初値比で+78.2%と大幅に値上がりしているのは、3月27日に上場したセイワホールディングスだ。同社については3月11日号で取り上げたが、やはり中小製造業の事業承継への期待が高いようだ。4月17日に2026年5月期の第3四半期(2025年6月~2026年2月)決算を発表しており、営業利益が前年同期比74.6%増の13億円となった。このセイワHDにSQUEEZEやバトンズが続く格好となっている。
もっとも、初値比プラスは14銘柄のうち6銘柄にとどまり、大幅安になっている銘柄も少なくない点には注意したい。年初からしばらくは初値の不調が続いたが、見直しの糸口をつかめていない銘柄が多いよう。逆に4月上場組の一角は値動きの良さが買いを誘っている面もあるだろう。ただ、株価が高騰したために指標面で過熱感が強い銘柄も散見される。成長性と株価の上昇余地をよく精査して選別投資したい。注目の4月IPO株については、5月21日発売のダイヤモンド・ザイ7月号の筆者連載を参考にしてほしい。
(ザイIPO株アナリスト 小林大純)

小林大純
ダイヤモンド・ザイ アナリスト
早稲田大学法学部卒、早稲田大学大学院ファイナンス研究科(現経営管理研究科)修了(MBA)。金融情報サービス会社などを経て現職。日本株アナリストとして各種メディアで活動中。
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