東京市場まとめ
1.概況
日経平均は600円高の64,625円と反発して取引を開始しました。前日の米国市場では、半導体関連銘柄を中心に、自律反発の買いが優勢となりフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は5.6%高となりました。日本市場も序盤は買いが優勢となったものの、前場中ごろには一時、下げに転じる場面が見られました。前場は629円高の64,654円で前引けとなりました。
後場は一段と上げ幅を拡大する展開となりました。節目の65,000円を超えると、14時17分には1,460円高の65,485円で、この日の高値をつけました。その後も高値圏で推移した日経平均は最終的に1,392円高の65,416円で4営業日ぶりに反発しました。
TOPIXは43ポイント高の3,896ポイントで同じく4営業日ぶりに反発、新興市場では東証グロース250指数が7ポイント安の740ポイントで続落となりました。
2.個別銘柄等
太陽誘電(6976)は20.0%高の17,975円をつけ、年初来高値を更新しました。8日、外資系証券が同社の目標株価を従来の7,100円から約3倍となる2万1200円へと大幅に引き上げ、これを材料視した買いが入りました。
東京エレクトロン(8035)は8.9%高の59,920円をつけ、3営業日ぶりに反発となりました。前日の米国市場における半導体株高に加え、ここ2日で大きく下げていた反動も同社への買いにつながりました。
エーザイ(4523)は1.7%安の3,743円をつけ、反落となりました。8日、外資系証券が同社の目標株価を従来の5,200円から3,800円に引き下げ、これを嫌気した売りが出ました。なお、投資判断は3段階で真ん中の「イコールウエート」に据え置かれています。
大手クレジットカード会社のオリエントコーポレーション(8585)は2.4%高の848円をつけ、反発となりました。8日、アクティビストとして知られるストラテジックキャピタルが同社株を買い増したことが伝わり、今後の経営改革や株主還元の強化への思惑が買い材料となりました。
商船三井(9104)は1.9%高の5,878円をつけ、反発となりました。8日、国内証券が同社の目標株価を従来の5,900円から6,200円に引き上げ、これを材料視した買いが入りました。アナリストは、「足元の運賃水準は会社想定を上回って推移しているとみられ、2026年4-6月期(決算)では(27年3月期通期)の上方修正期待が持てる」との見方を示しています。
不動産の企画開発などを手掛けるタスキホールディングス(166A)は5.3%高の972円をつけ、大幅反発となりました。8日、東京証券取引所が同社の市場区分を15日付で東証プライム市場に変更すると発表しました。市場変更による投資家層の拡大などといった思惑が買い材料となりました。
VIEW POINT: 明日への視点
前日に2,563円下げた日経平均は、米国の半導体株高や自律反発から1,392円高で反発となりました。前場には、一時下げに転じる場面が見られるなど、急ピッチで上昇してきたことによる過熱感を警戒する動きも見られています。明日に向けて、国内では5月の企業物価指数の発表に注目です。原油高を起点とした、輸入物価ないしは企業物価の上昇が確認されるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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