東京市場まとめ
1.概況
日経平均は958円高の65,176円と大幅続伸で取引を開始しました。前日の米株式市場では米国とイランの戦闘終結への期待から半導体関連株などが上昇したほか、トランプ米大統領がイランとの戦闘終結に向けた最終合意が近いとの見方を示したことで、日本市場も買いが優勢でのスタートとなりました。序盤から上げ幅を拡大した日経平均は9時35分に2,848円高の67,065円で、この日の高値をつけました。その後は上げ幅を縮小し、前引けは2,225円高の66,442円となりました。
後場は横ばい圏の動きから、徐々に上げ幅を縮小しました。今晩の米国市場で予定されているスペースX[SPCX]のIPOの影響を見極めたいといった思惑もあり、上値の重い展開となった日経平均は最終的に1,802円高の66,020円で大引けとなりました。
TOPIXは51ポイント高の3,881ポイントで3営業日ぶりに反発、新興市場では東証グロース250指数が1ポイント高の724ポイントで続伸となりました。
2.個別銘柄等
キオクシアホールディングス(285A)は7.6%高の81,200円をつけ、大幅続伸となりました。時価総額は44兆円台に乗り、東証プライム市場で首位になりました。11日の米国市場では、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が7.9%高となり、またメモリーを共同で開発している米サンディスク[SNDK]が14.5%高となったことも買い材料となりました。
イビデン(4062)は4.9%高の19,105円をつけ、大幅続伸となりました。前日の米国市場では、同社の主要顧客であるインテル[INTC]の株価が9.2%高と急騰したことを背景に、インテルの業績成長の恩恵を受ける銘柄として連想買いが入りました。
転職サイトのビスリーチなどを手掛けるビジョナル(4194)は8.3%安の7,391円をつけ、4営業日ぶりとなる大幅反落となりました。11日、2026年7月期の第3四半期決算にて、営業利益が前年同期比12%増の196億円であったと発表しました。販管費などの増加を受け、営業利益率は前年同期の29.7%から26.8%に低下したことや、業績が市場予想を下回ったことが売り材料視されました。
三井金属(5706)は17.6%高の43,900円をつけ、大幅続伸となりました。5月11日、韓国の素材メーカーでありロッテエナジーマテリアルズが人工知能(AI)サーバー向け銅箔の生産能力を2027年に2025年比で約4倍に拡大する計画を発表しました。競争激化懸念から株価は軟調な推移となっていたものの、6月11日に「事実と異なる内容が散見されている」と否定する声明を発表したことで、先行きへの懸念が後退し買い安心感が広がりました。
貸会議室大手のTKP(3479)は14.3%高の1,721円をつけ、大幅反発となりました。11日、発行済み株式数(自社株を除く)の5.23%にあたる200万株、金額にして最大35億円を上限とする自社株買いを発表しました。この発表による株主還元策の強化を期待した買いが優勢となりました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は中東情勢の好転期待から、大幅高となりました。来週に向けて、注目材料にはイーロン・マスク氏率いる米スペースX[SPCX]の大型IPOがあげられます。公開価格は135ドルとされている同企業の取引開始後の値動きに注目です。そのほかには、米ミシガン大学消費者信頼感指数の6月分速報値が発表される予定です。また、来週は日米で中銀会合が予定されています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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