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(朝)米国市場は主要3指数が上昇 地政学リスクの低下で投資家心理が上向く - 市況概況

6月15日 8時8分
マネックス証券
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【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 51,202.26  △353.51 (6/12)
NASDAQ: 25,888.84  △79.18 (6/12)

1.概況

12日の米国市場では、ダウ平均とS&P500株価指数、ナスダック総合株価指数、がそろって上昇しました。米国とイランの和平合意が近づいているとの期待からリスクオン地合いとなりました。イランのアラグチ外相が米国との戦闘終結に向けた覚書について「これまでになく成立に近づいている」との認識を示し、投資家心理の改善につながった面がありました。

ダウ平均は高く寄り付いた後、前日終値(50,848ドル)をやや下回る50,827ドル付近まで押し戻されましたが、同水準付近では底堅さをみせました。NY市場半ばにかけては上昇する流れとなり、この日の高値となる51,409ドルを付けました。その後、上げ幅を削られる場面もみられたものの、明確な方向感の形成には至らず、後半はもみ合い推移となりました。結局、ダウ平均は353ドル高の51,202ドルで取引を終えました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は79ポイント高の25,888ポイント、S&P500株価指数は37ポイント高の7,431ポイントでともに上昇しました。

2.経済指標等

6月の米ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)は48.9と市場予想(46.0)を上振れ、前月(44.8)から改善しました。

3.業種別動向

12日の米国市場でS&P500の業種別株価指数は10業種が上昇、1業種が下落となりました。上昇した業種は、素材が1.8%高、金融は1.4%高、公益事業が1.1%高と続きました。一方、ヘルスケアは0.2%安と小幅に下落しました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中21銘柄が上昇しました。株式の引受手数料収入の拡大などを背景に、アナリストが目標株価を引き上げたゴールドマン・サックス[GS]が2.6%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。ベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]は2.5%高、ジェイピー・モルガン・チェース[JPM]が2.3%高と続きました。一方、9銘柄が下落し、ナイキ[NKE]が2.2%安、アップル[AAPL]は1.5%安、メルク[MRK]が1.4%安と下落しました。

ダウ平均構成銘柄以外では、動画ストリーミングプラットフォームを提供するロク[ROKU]が20.1%高となりました。足元で少なくとも1社のメディア企業と売却交渉を行っている、との報道を受け、同社の株価は急騰しました。また、この日に上場したスペースX(スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ・コーポレーション)[SPCX]は終値が公開価格比19.2%高となりました。一方、ソフトウエアメーカーのアドビ[ADBE]は6.8%安となりました。最高財務責任者(CFO)が半導体メーカーのマーベル・テクノロジー[MRVL]に移籍するとの報道を材料視する向きがありました。

5.為替・金利等

長期金利は、前日比0.02%高い4.48%となりました。15日朝のドル円は159円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

12日の米国市場で主要指数が上昇して終えたことから、本日の東京市場も買い先行の展開となりそうです。東京時間15日の早朝には、米国とイランが戦闘終結で合意に達したと報じられています。トランプ米大統領は「ホルムズ海峡の通行料なしの開放と、米海軍による封鎖の即時解除を承認する」と発表したとされています。こうしたなか、地政学リスクの低下や原油価格の下落を背景に目先の株式相場には押し上げ圧力がかかりやすいものとみられます。

今週は16日に日銀金融政策決定会合の結果公表、日本時間18日の早朝にFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果公表を控えており、先々の金融政策に関して何らかの手掛かりが示されるか注目されます。

(マネックス証券 シニアアナリスト 齊藤 聡)

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