東京市場まとめ
1.概況
日経平均は147円安の68,410円と下落して取引を開始しました。中東情勢の緊迫化を受け、原油先物が急伸したことなどからリスク回避の売りが先行しました。その後、日経平均は上昇に転じる場面も見られましたが、韓国市場でAI・半導体関連株が大きく下落したことを受け、その流れが日本市場にも波及し、国内のAI・半導体関連銘柄を中心に売りが優勢となりました。前引けは770円安の67,786円で午前の取引を終えました。
後場も軟調な展開となりました。14時30分には1,904円安の66,653円をつけ、この日の安値を更新しました。その後も安値圏で推移した日経平均は最終的に1,315円安の67,242円で反落となりました。
TOPIXは28ポイント安の4,007ポイント、新興市場では東証グロース250指数が2ポイント安の716ポイントでともに3営業日ぶりに反落しました。
2.個別銘柄等
良品計画(7453)は一時19.0%高の4,311円をつけ、株式分割考慮後の上場来高値を更新しました。10日、2026年8月期(今期)の営業利益が前期比33%増の980億円を見込むと発表しました。海外事業が好調で、従来予想の890億円から上方修正し、市場予想を上回るガイダンスが買いを呼びました。
安川電機(6506)はストップ安水準となる14.3%安の5,972円をつけ、大幅反落となりました。10日、2027年2月期の第1四半期決算は、純利益が前年同期比22%減の54億円であったと発表しました。基幹システムの移行など構造改革費用が利益を圧迫したとされ、市場予想を下回る業績が嫌気され、売りが殺到しました。
キオクシアホールディングス(285A)は12.9%安の67,100円をつけ、大幅続落となりました。13日、韓国株式市場で半導体株の比重が大きい総合株価指数(KOSPI)が大きく下落したことで、同社も連れ安となりました。これまで相場をけん引してきた人工知能(AI)・半導体関連銘柄に対する強気一辺倒の見方に陰りが出始めているなか、短期筋を中心に売りが出た模様です。
求人情報サイト運営のディップ(2379)は2.1%安の1,830円で取引を終えました。10日、2027年2月期の第1四半期決算にて、純利益が前年同期比73%減の6億2300万円であったと発表しました。求人サイト「バイトル」が競争激化から求人獲得において苦戦しているとのことで、大幅減益を嫌気した売りが出ました。
ブシロード(7803)は一時9.7%高の384円をつけ、年初来高値を更新しました。10日、ポケットペアが手掛ける冒険ゲーム「パルワールド」の正式版が発売され、同ゲームを題材にしたトレーディングカードゲームの発売を予定する同社に連想買いが入りました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は1,315円安で3営業日ぶりに反落となりました。中東情勢の悪化に加え、AI・半導体関連銘柄への売りが重荷となりました。明日に向けて、国内ではマネーフォワード(3994)やSansan(4443)といった国内ソフトウェア銘柄や、U-NEXT HOLDINGS(9418)やドトール・日レスホールディングス(3087)などの決算発表が予定されています。中東情勢の不透明感が再燃する中で、企業業績が株価の浮上材料となるか注目です。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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