東京市場まとめ
1.概況
日経平均は239円安の67,002円と下落して取引を開始しました。前日の米国市場では、ホルムズ海峡をめぐる航行リスクへの警戒から原油価格が上昇したほか、人工知能(AI)・半導体関連銘柄が軟調に推移したことを受け、日本市場でもリスク回避姿勢が意識され、序盤は売りが優勢となりました。その後、一時は上昇に転じる場面もありましたが買いは続かず、前引けは564円安の66,678円となりました。
後場は安値圏でもみ合う展開で始まりましたが、13時過ぎから買い戻しが強まり、日経平均はプラス圏へ浮上しました。その後も上げ幅を拡大し、最終的には500円高の67,743円で反発して取引を終えました。
TOPIXは31ポイント高の4,038ポイント、新興市場では東証グロース250指数が4ポイント高の721ポイントでともに反発しました。
2.個別銘柄等
安川電機(6506)は9.0%安の5,436円をつけ、大幅続落となりました。前日はストップ安水準まで下落しており、本日14日も前日の流れを引き継いだ売りが出ました。売り材料には、外資系証券が同社の目標株価を従来の9,200円から9,000円に引き下げたといったニュースがあげられます。
オリエンタルランド(4661)は3.6%高の2,745円をつけ、9日続伸となりました。13日、日本経済新聞は「オリエンタルランド(OLC)は東京ディズニーランド(TDL)と東京ディズニーシー(TDS)で10月から、チケットの上限価格を引き上げる」と報じました。値上げによる採算改善の期待感が買い材料となりました。
エーザイ(4523)は3.1%高の4,376円をつけ、反発となりました。14日、米バイオジェン[BIIB]と共同開発するアルツハイマー病治療薬「レカネマブ(製品名レケンビ)」の皮下注射タイプについて、米食品医薬品局(FDA)から治療初期に使う承認を取得したと発表しました。この承認により、8月下旬から米国にて販売を開始するとし、業績貢献への期待感が買い材料となりました。
寿司チェーンを展開する銚子丸(3075)は一時2.6%高の1,710円をつけ、年初来高値を更新しました。13日、2027年2月期の第1四半期決算にて、営業利益は前年同期比47%増の7億8700万円であったと発表しました。四半期純利益は同95.6%増となり、大幅な増収増益を好感した買いが入りました。
Sansan(4443)は9.1%高の1,850円をつけ、大幅反発となりました。13日、2027年5月期(今期)の当期純利益が前期比24-51%増の83億-102億円を見込むと発表しました。請求書管理サービス「Bill One(ビルワン)」の業績成長が続くとされ、堅調な業績見込みを評価した買いが入りました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は500円高で反発となりました。短期的な自律反発を見込んだ買いが入ったようです。明日に向けて、米国ではウォーシュFRB(米連邦準備制度理事会)議長が下院金融委員会で証言する予定とされているほか、6月のCPI(消費者物価指数)の発表が予定されています。また、ゴールドマン・サックス[GS]をはじめとする米銀大手5行が決算を発表する予定で、業績見通しに加え、各CEOによる米国経済の見通しなどに注目が集まります。また、明日の14時ごろには半導体製造装置のASMLホールディング[ASML]の決算発表も予定されています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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