IPO株の銘柄分析&予想

「シェアリングテクノロジー」のIPO情報総まとめ!スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、他のライフサービス・WEB集客コンサルティング企業との比較や予想まで解説![2017年9月28日 情報更新]

2017年7月1日公開(2022年3月29日更新)
ザイ・オンライン編集部
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会社名 シェアリングテクノロジー
市場・コード/業種 東証マザーズ、名証セントレックス・3989/情報・通信業
上場日 8月3日
申込期間(BB期間) 7月19日~7月25日
おすすめ証券会社 大和証券SBI証券SMBC日興証券マネックス証券
フィスコ分析による
市場の注目度
★★★最高★5つ
初値(初値騰落率) 2990円(+86.88%)
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】

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【目次】(クリックで該当する情報へ移動します)
▼いつ申し込んで、いつ購入する?(ブックビルディング期間、上場日など)
▼どこの証券会社で申し込める?(幹事証券会社)
▼いくらで買える?(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)
▼発行株数・単元数・公開規模は?

▼どんな会社?
▼業績データ/業績コメント
▼企業の詳細情報/銘柄紹介
▼投資のポイント

 

シェアリングテクノロジーのIPOは、いつ申し込んで、いつ購入する?
(ブックビルディング期間、上場日など)

■スケジュール
仮条件提示 7月14日
ブックビルディング(抽選申込)期間 7月19日~7月25日
公開価格決定 7月26日
購入申込期間 7月27日~8月1日
払込日 8月2日
上場日 8月3日

シェアリングテクノロジーのIPOは、どこの証券会社で申し込める?
(主幹事証券会社・幹事証券会社・委託販売証券会社など)

■取り扱い証券会社(2017年7月20日時点。割当は変更になる場合があります)
証券会社名
(※青文字はクリックで詳細ページへ)
引受シェア 口座開設
大和証券(主幹事証券)
[最短翌日に取引可能]
91.3
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SBI証券
[最短翌日に取引可能]
2.6
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SMBC日興証券
[最短3日後に取引可能]
0.9
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マネックス証券
[最短2日後に取引可能]
0.4
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香川証券 2.6  
いちよし証券 1.3  
みずほ証券 0.9  

シェアリングテクノロジーのIPOは、いくらで買える? 割安/割高?
(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)

■価格情報
想定発行価格(※1) 1560
仮条件
[予想PER(※2)
1560~1600円
34.1倍~35.0倍]
公募価格 1600円
初値 2990円
初値騰落率 +86.88%
予想トレーディングレンジ(※3) 2000円~4000円
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】
※1 有価証券届出書提出時。※2 予想EPS=今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数、から計算したもの。※3 期間は上場後1年を想定。
■類似会社3社の予想PER(2017年7月13日終値の株価と会社側予想から計算)
会社名 ※クリックで最新チャートへ 予想PER
【3社平均】 38.3倍
じげん<3679> 46.6倍(連)
日本PC<6025> 26.5倍(連)
イトクロ<6049> 51.1倍
アクトコール<6064> 29.0倍(連)

 予想EPSから割り出した仮条件の予想PERと、類似会社4社の平均PERと比較すると、本銘柄の公開価格は類似会社より若干割安と判断できる。

シェアリングテクノロジーの発行株数・単元数・公開規模は?

■株数などに関する情報
発行済株式数(上場時) 577万8400株(予定)
公開株式数 公募60万株  売出60万株
(オーバーアロットメントによる売出18万株)
想定公開規模(※1) 21.5億円(OA含む)
※1 有価証券届出書提出時における想定発行価格で計算。

生活に関わるマッチングメディア事業

「シェアリングテクノロジー」の公式サイトより

 ライフサービス領域に関する「バーティカルメディアサイト」及び総合プラットフォームサイト「生活110番」の運営や、WEB集客にかかるコンサルティング業務等のサービスを展開している。サービス提供領域は119のジャンルに及ぶ。

 マザーズ上場のインターネット関連案件でも、特にWEBサイト運営やコンサルティング型ビジネスを手掛ける企業は人気化しやすい傾向にある。需給面は良好とはいえないが、上場日前後のIPO件数が少ないことからも、人気のIPOには資金が集まりそうである。

 公開規模については20億円超とマザーズ上場案件としてはやや大きく、ベンチャーキャピタル保有株も49万5900株(上場時発行済株数の8.6%)ほどある。一方で、スケジュール面では、7月から8月にかけてのIPO件数は現時点で6社にとどまることから、資金が集中する可能性が高いだろう。

◆「シェアリングテクノロジー」
 IPOに申し込めるおすすめ証券会社
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シェアリングテクノロジーの業績データ

■業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常利益
(伸び率)
純利益
(伸び率)
2013/9 676
(―)
▲ 13
(―)
▲ 15
(―)
2014/9 587
(-13.2%)
▲ 151
12
2015/9 806
(37.4%)
6
26
107.3%
2016/9 1,141
(41.6%)
55
(719.1%)
21
(-19.5%)
2017/9予 1,357
(18.9%)
366
(555.9%)
264
(1134.1%)
2017/3 2Q 650
(―)
193
(―)
124
(―)
予想EPS(※)
/配当
単独:45.69円/-円
※予想EPSは「今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数」で計算したもの。

シェアリングテクノロジーの業績コメント

 2017年9月期の業績は、売上高が前期比18.9%増の13.5億円、経常利益が同555.9%増の3.6億円と増収増益の見通しとなっている。足元では、バーティカルメディアサイトのコンテンツ強化等による既存事業の強化、及び生活110番のコンテンツ強化等による新たな成長基盤の確立に取り組んできた。

 具体的には、過去の加盟店の実績や成約率、詳細な地域別実績などの様々なデータ解析によって、ユーザーと加盟店との成約率の向上を図ったほか、ユーザビリティ向上の施策としてのスマートフォンアプリのリリース、既存運営中のバーティカルメディアサイトのコンテンツ拡充など、様々な取組みを実施してきた。

 同社はライフサービスに関わる幅広い領域でサービスを展開しており、ユーザーに提供しているサービスジャンルは多岐にわたっているため、同社の業績は特定ジャンルの市場規模に左右されない。

 なお、通期計画に対する第2四半期末時点における進捗率は、売上高6.5億円で47.8%、経常利益1.9億円で52.7%となっている。

シェアリングテクノロジーの詳細情報

■基本情報
所在地 愛知県名古屋市中区丸の内三丁目23番20号
代表者名(生年月日) 代表取締役 引字 圭祐(昭和60年2月13日生)
設立 平成18年11月24日
資本金 1億2124万円(平成29年6月30日現在)
従業員数 82人(平成29年5月31日現在)
事業内容 ライフサービス領域に関する「バーティカルメディアサイト」及び総合プラットフォームサイト「生活110番」の運営、WEB集客にかかるコンサルティング業務等
■売上高構成比率(2016/9期 実績)
品目 金額 比率
WEBマーケティングサービス 949 百万円 83.2%
WEBコンサルティングサービス 192 百万円 16.8%
合計 1,141 百万円 100.0%
■大株主上位10位
順位 株主名 保有株数 保有シェア
1 引字 圭祐 317万2000 61.25%
2 榊原 暢宏 71万4200株 13.79%
2 綿引 一 71万4200株 13.79%
4 MSIVC2012V投資事業有限責任組合 25万株 4.83%
5 アイビス新成長投資事業組合第3号 16万4000 3.17
6 株式会社ベクトル 8万1900株 1.58%
7 SBIベンチャー企業成長支援3号投資事業有限責任組合 2万5900株 0.50%
8 SBIベンチャー企業成長支援4号投資事業有限責任組合 1万8800株 0.36%
9 SBIアドバンスト・テクノロジー1号投資事業有限責任組合 1万4400株 0.28%
10 SBIベンチャー企業成長支援2号投資事業有限責任組合 1万3400株 0.26%
合計   516万8800株 99.81%
■その他情報
手取金の使途 自社取引システムの機能拡充に伴う設備投資資金、ユーザー獲得のための広告宣伝費、事業拡大に伴う人材の採用にかかる採用費及び人件費、並びに金融機関からの借入金及び社債償還のための返済資金に充当する予定
関係会社
VC売却可能分(推定) 1社  25万株(売出し・保有期間などの制限があるもの以外)
直近有償第三者割当 年月日 2016年5月31日
割当先 MSIVC2012V投資事業有限責任組合
発行価格 610円 ※株式分割を考慮済み
◆「シェアリングテクノロジー」
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シェアリングテクノロジーの銘柄紹介

 同社は、「求める人と提供する人を結びつけるマッチングサービスを高度なテクノロジーで成熟・進化させ、世の中に貢献して参ります。」を企業理念に掲げ、ライフサービス領域に関する「バーティカルメディアサイト」の運営を通じて、暮らしの中での"お困りごと"を抱えるユーザーと、生活に密着したサービスを提供する専門業者とのマッチングを中心としたWEB事業を展開し、ライフサービスに関わる幅広い領域でサービスを展開している。

(1)WEBマーケティングサービス

 WEBマーケティングサービスでは、暮らしの中での"お困りごと"を抱えるユーザーと、生活に密着したサービスを提供する専門業者(以下、「加盟店」という)とをマッチングさせるサービスを提供している。ユーザーは、同社が運営するライフサービス領域に関する「バーティカルメディアサイト(注)」を閲覧し、提供を受けたいサービスについて同社へ問合せ及び見積依頼を行う。

 ユーザーからの問合せには、自社で運営している24時間365日年中無休のコールセンターにて、専任のスタッフが受付対応を行っており、問合せ等を受けた同社コールセンタースタッフが希望サービス、対応地域、希望訪問時間等のユーザーのニーズをヒアリングする。ヒアリングしたユーザー情報に基づき、同社はユーザー自身のニーズに適したサービス提供を行うことのできる加盟店を提携する全国各地の加盟店の中から抽出し、加盟店にユーザーの紹介を行っている。

 同社からのユーザー紹介を受けた加盟店は、同社へ問合せ等を行ったユーザーに対して直接連絡を行う。その結果、ユーザーと加盟店との間で契約が成約し、ユーザーに対して加盟店よりサービス提供が行われた場合には、同社は加盟店から報酬(手数料)を受け取る。

(注)バーティカルメディアサイトとは、ある特定のテーマに関連する様々な情報が提供されており、そのテーマに興味を持つユーザーが望む情報に効率的に辿り着くことが出来るように構成されており、ユーザーメリットの高いサイトとなっている。また、ターゲットユーザーが明確に絞り込まれるため、運営会社側にとっては、ユーザーニーズに沿ったコンテンツ配信が容易であり、広告媒体としてもターゲットユーザーにリーチしやすいといったメリットがある。

 同社は、生活に関するお困りごとの解決を手助けするためのライフサービス領域に関するバーティカルメディアサイトを193サイト運営しており、サービス提供領域は119のジャンルに及んでいる(2017年5月31日時点)。また総加盟店数は、2017年5月31日時点において、2,238加盟店となっている。

(2)WEBコンサルティングサービス

 「WEBマーケティングサービス」により蓄積された知見・ノウハウを活用し、同社が依頼主の所有するインターネットサイトのうち、依頼主から指定されたインターネットサイトに対して様々なWEBコンサルティング施策を実施することで、依頼主の所有するインターネットサイトの検索エンジン順位を向上させ、インターネットユーザー見込顧客の集客増加を図っている。同社は、コンサルティング業務の対価手数料として、月額固定料金を収受している。

シェアリングテクノロジーの投資のポイント

 マザーズ上場のインターネット関連案件でも、特にWEBサイト運営やコンサルティング型ビジネスを手掛ける企業は人気化しやすい傾向にある。公開規模がマザーズ上場案件としてはやや大きく、ベンチャーキャピタル保有株も多い。しかし、3/24上場で公開規模が23.8億円あったオロ<3983>は公開価格比+129.5%という高い初値を付けたことに加え、6月にはベンチャーキャピタル保有株の多さがネックとみられていたFringe81<6550>GameWith<6552>が軒並み公開価格の2倍を超える初値を付けている。上場日前後のIPO件数が少ないことからも、人気のIPOには資金が集まりそうである。

 同社は、ライフサービス領域に関する「バーティカルメディアサイト」の運営を通じて、暮らしのなかでの「お困りごと」を抱えるユーザーと、生活に密着したサービスを提供する専門業者とのマッチングを中心としたWEB事業を展開し、ライフサービスに関わる幅広い領域でサービスを展開している。

 売上高の大半を占めるWEBマーケティングサービスでは、「カギ110番」「雨漏り修理110番」「シロアリ110番」などのサイトの閲覧者から提供を受けたいサービスについて問い合わせ及び見積依頼を受ける。ユーザー自身のニーズに適したサービス提供を行うことができる加盟店を提携する全国各地の加盟店のなかから抽出し、加盟店にユーザーの紹介を行っており、サービス提供領域は119のジャンルに及ぶ。

 2017年9月期の業績は、売上高が前期比18.9%増の13.5億円、経常利益が同555.9%増の3.6億円と増収増益の見通しとなっている。足元では、バーティカルメディアサイトのコンテンツ強化等による既存事業の強化や、「生活110番」のコンテンツ強化等による新たな成長基盤の確立に取り組んできた。なお、通期計画に対する第2四半期末時点における進捗率は、売上高6.5億円で47.8%、経常利益1.9億円で52.7%となっている。

 想定仮条件水準の今期予想PERは32~36倍程度となり、類似企業のじげん<3679>などと比較してやや割安感がある。

 公開規模が20億円超とマザーズ上場案件としてはやや大きく、ベンチャーキャピタル保有株も49万5900株(上場時発行済株数の8.6%)ほどあるため、需給面は良好とは言いづらい。一方で、スケジュール面では、7月から8月にかけてのIPO件数は現時点で6社にとどまることから、人気のIPOには資金が集中する可能性が高い。

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主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
19社
52社
24社
47社
26社
80社
10%:1人1票の平等抽選
最大5%:「ステージ別抽選」
※1
345万
【ポイント】
大手証券の中でもIPOに力を入れており、例年、主幹事数・取り扱い銘柄数ともに全証券会社中でトップクラス! また、国内五大証券会社のひとつだけあり「日本郵政グループ3社」や「JR九州」「ソフトバンク」などの超大型IPOでは、主幹事証券の1社として名を連ねることも多い。10%分の同率抽選では、1人1単元しか申し込めないので資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。さらに、2019年2月からは、預かり資産などによって当選確率が変わる「ステージ別抽選」がスタート。平等抽選に外れた人を対象にした追加抽選で、最高ランクの「プラチナ」だと1人25票が割り当てられて当選確率が大幅にアップする。
※1 預かり資産残高などによって決まる「ステージ」ごとに、別途抽選票数が割り当てられる。
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◆SBI証券
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
21社
91社
13社
89社
21社
122社
60%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分
10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分
1245万
【ポイント】
ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2023年は全96社中91社と約95%のIPO銘柄を取り扱った。つまり、SBI証券の口座さえ持っていれば、ほとんどのIPO銘柄に申し込めると考えていいだろう。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。また、スマートフォン専用サイトでIPOの申し込みや情報確認ができるのも便利。
※SBIネオトレード証券、FOLIOの口座数を含んだSBIグループ全体の口座数。
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