IPO株の銘柄分析&予想

「森六ホールディングス」のIPO情報総まとめ!スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、他の化学、樹脂加工製品企業との比較や予想まで解説![2017年12月26日 情報更新]

2017年11月16日公開(2022年3月29日更新)
ザイ・オンライン編集部
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会社名 森六(もりろく)ホールディングス
市場・コード/業種 東証一部・4249/化学
上場日 12月20日
申込期間(BB期間) 12月4日~12月8日
おすすめ証券会社 SMBC日興証券むさし証券SBI証券カブドットコム証券岡三オンライン証券
フィスコ分析による
市場の注目度
★★最高★5つ
初値(初値騰落率) 2975円(+10.19%)
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】

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【目次】(クリックで該当する情報へ移動します)
▼いつ申し込んで、いつ購入する?(ブックビルディング期間、上場日など)
▼どこの証券会社で申し込める?(幹事証券会社)
▼いくらで買える?(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)
▼発行株数・単元数・公開規模は?

▼どんな会社?
▼業績データ/業績コメント
▼企業の詳細情報/銘柄紹介
▼投資のポイント

 

森六ホールディングスのIPOは、いつ申し込んで、いつ購入する?
(ブックビルディング期間、上場日など)

■スケジュール
仮条件提示 12月1日
ブックビルディング(抽選申込)期間 12月4日~12月8日
公開価格決定 12月11日
購入申込期間 12月12日~12月15日
払込日 12月19日
上場日 12月20日

森六ホールディングスのIPOは、どこの証券会社で申し込める?
(主幹事証券会社・幹事証券会社・委託販売証券会社など)

■取り扱い証券会社(2017年12月5日時点。割当は変更になる場合があります)
証券会社名
(※青文字はクリックで詳細ページへ)
引受シェア 口座開設
SMBC日興証券
[最短3日で取引可能]
7.0
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むさし証券 1.7
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SBI証券
[最短翌日に取引可能]
1.0
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カブドットコム証券
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岡三オンライン証券
[最短2日後に取引可能]
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野村證券(主幹事証券) 87.0  
岡三証券 1.7  
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 1.0  
みずほ証券 0.4  

森六ホールディングスのIPOは、いくらで買える? 割安/割高?
(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)

■価格情報
想定発行価格(※1) 2610
仮条件
[予想PER(※2)
2610~2700円
8.9倍~9.2倍]
公募価格 2700円
初値 2975円
初値騰落率 +10.19%
予想トレーディングレンジ(※3) 2000円~4000円
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】
※1 有価証券届出書提出時。※2 予想EPS=今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数、から計算したもの。※3 期間は上場後1年を想定。
■類似会社3社の予想PER(2017年11月29日終値の株価と会社側予想から計算)
会社名 ※クリックで最新チャートへ 予想PER
【3社平均】 11.3倍
共和レザー<3553> 11.5倍(連)
イクヨ<7273> 10.6倍
三光合成<7888> 11.7倍(連)

 予想EPSから割り出した仮条件の予想PERと、類似会社3社の平均PERと比較すると、本銘柄の公開価格は類似会社より割安と判断できる。

森六ホールディングスの発行株数・単元数・公開規模は?

■株数などに関する情報
発行済株式数(上場時) 1696万株(予定)
公開株式数 公募122万8000株  売出217万2000株
(オーバーアロットメントによる売出51万株)
想定公開規模(※1) 102.1億円(OA含む)
※1 有価証券届出書提出時における想定発行価格で計算。

森六ホールディングスは樹脂加工製品などを手掛ける老舗案件

「森六ホールディングス」の公式サイトより

 化学製品全般の販売を行うケミカル事業ならびに自動車四輪部品、二輪部品の製造販売を行う樹脂加工製品事業を手掛けている。ホンダグループ向けが売上の約6割を占めていることから、自動車関連として位置付けられるが、他に電機や半導体などの成長分野を事業領域としている。

 東証上場長寿ランキングでも上位に入る老舗企業となるが、今期業績は高い伸びが見込まれており、今なお高成長を続けている企業としての評価を受けそうだ。

 12月はIPOラッシュ様相を呈している。足元のIPO銘柄は需給主導で初値を大きく上昇させる展開が散見されるなか、公開規模の大きい同社にとっての需給環境は非常に厳しいと考えられる。

◆「森六ホールディングス」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
SMBC日興証券[最短3日で取引可能]
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森六ホールディングスの業績データ

■業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常利益
(伸び率)
純利益
(伸び率)
2014/3 1,200
(―)
503
(―)
304
(―)
2015/3 1,203
(0.3%)
585
(16.3%)
252
(-17.1%)
2016/3 1,339
(11.3%)
669
(14.4%)
474
(88.1%)
2017/3 1,395
(4.2%)
856
(28.0%)
701
(47.9%)
2018/3予
(―)

(―)

(―)
■連結業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常利益
(伸び率)
純利益
(伸び率)
2016/3 172,224
(―)
6,076
(―)
3,320
(―)
2017/3 170,005
(-1.3%)
5,985
(-1.5%)
1,026
(-69.1%)
2018/3予 176,498
(3.8%)
7,689
(28.5%)
4,994
(386.7%)
2017/9 2Q 87,335
(―)
3,564
(―)
2,571
(―)
予想EPS(※)
/配当
単独:-円 連結:294.46円/80.00円
予想EPSは「今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数」で計算したもの

森六ホールディングスの業績コメント

 2018年3月期の業績は、売上高が前期比3.8%増の1764.9億円、経常利益が同28.5%増の76.8億円と増収増益の見通しとなっている。

 足元では、同社グループの主な事業領域である自動車市場については、米国において自動車販売は減速に転じたものの、中国において小型車の減税措置継続の影響もあり、新車販売台数が好調に推移した。

 また、国内においても個人消費の改善により緩やかに回復し、アジア地域においてはタイ・インドネシアにて、成長基調がみられている。同社グループでは、ケミカル事業・樹脂加工製品事業において、主に国内・中国・タイで自動車用塗料・樹脂成形部品等の自動車関連取引の拡大に努めたほか、顧客ニーズに対応した高付加価値商品を提供するため、国内でのケミカル事業におけるものづくりを推進してきた。

 また、前期に新設したケミカル事業のインドネシア現地法人、押出成形を行う米国現地法人、樹脂加工製品事業のメキシコ工場のスムーズな立ち上げに努めたほか、樹脂加工製品事業においては米国での生産ラインの増設や、中国での新工場建設等、事業基盤の更なる拡充を図ってきた。

 なお、通期計画に対する第2四半期末時点における進捗率は、売上高873.3億円で49.4%、経常利益35.6億円で46.3%となっている。

森六ホールディングスの詳細情報

■基本情報
所在地 東京都港区南青山一丁目1番1号
代表者名(生年月日) 代表取締役社長執行役員 三輪 繁信(昭和23年4月22日生)
設立 大正5年3月10日
資本金 16億4010万円(平成29年11月16日現在)
従業員数 新規上場会社46人 連結会社4311人(平成29年10月31日現在)
事業内容 化学製品全般の販売を行うケミカル事業ならびに自動車四輪部品、二輪部品の製造販売を行う樹脂加工製品事業
■売上高構成比率(2017/3期 実績)
品目 金額 比率
ケミカル事業 65,243 百万円 38.4%
樹脂加工製品事業 104,761 百万円 61.6%
合計 170,005 百万円 100.0%
■大株主上位10位
順位 株主名 保有株数 保有シェア
1 森六従業員持株会 181万5006株 10.70%
2 三井化学(株) 141万6000株 8.35%
3 三井物産(株) 112万8000株 6.65%
4 森 茂 107万6560株 6.35%
5 本田技研工業(株) 79万2000株 4.67
6 (株)三井住友銀行 53万株 3.13%
6 (株)りそな銀行 53万株 3.13%
8 森 俊武 52万6144株 3.10%
9 (株)阿波銀行 52万6000株 3.10%
10 井染 敏子 52万4476株 3.09%
合計   886万4186株 52.27%
■その他情報
手取金の使途 連結子会社である、Moriroku Technology De Mexico S.A. DE C.V.及び森六テクノロジー(株)への投融資、および、当社におけるシステム投資に充当する予定
関係会社 森六ケミカルズ(株) (連結子会社) ケミカル事業
四国化工(株) (連結子会社) ケミカル事業
森六アグリ(株) (連結子会社) ケミカル事業
他、連結子会社25社、持分法適用関連会社1社
VC売却可能分(推定) 株(売出し・保有期間などの制限があるもの以外)
直近有償第三者割当 年月日 -年-月-日
割当先
発行価格
◆「森六ホールディングス」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
SMBC日興証券[最短3日で取引可能]
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森六ホールディングスの銘柄紹介

 同社グループは、寛文3年(1663年)の創業以来、主たる業務であるケミカル事業と樹脂加工製品事業で事業基盤を構築してきた。また、同社及び同社の関係会社は、同社(森六ホールディングス㈱)、国内外の連結子会社28社及び持分法適用関連会社1社により構成されており、化学分野における「商社」機能と、自動車部品の「メーカー」機能を併せ持つことを特徴としている。

 ケミカル事業では、森六ケミカルズ㈱を中心に、無機・有機薬品の基礎化学品から医農薬中間体、農薬・肥料、プラスチック、さらにはフィルム・シートの樹脂加工製品等、化学製品全般を取り扱っている。また、四国化工㈱による高機能多層フィルムや、五興化成工業㈱によるケミカル合成等、「ものづくり」も展開している。

 また、樹脂加工製品事業では、森六テクノロジー㈱を中心に、主に自動車四輪部品の開発から生産・販売まで一貫して行い、高品質・高性能な製品づくりが可能な生産拠点をグローバルに展開することで、強固な生産・開発体制を構築している。また、㈱ユーコウではエンジン気化器向け等、エンジニアリングプラスチックを用いた精密樹脂部品の製造・販売を行っている。

 同社グループは各事業のシナジーを発揮し、化学品に対する知識や、グローバルな販売網を活かし、ケミカル事業から樹脂加工製品事業へ原材料供給やノウハウを共有するとともに、樹脂加工製品事業の製造ノウハウ・独自技術で顧客とともに高い価値を共創している。

(1)ケミカル事業

 同事業は国内外連結子会社15社及び持分法適用会社1社で構成されており、森六ケミカルズ㈱を中核として、電機・電子材料、自動車材料、コーティング、ファインケミカル、生活材料及び樹脂加工製品分野において、化学品・合成樹脂製品の販売・製造ならびに輸出入を行っている。同事業は同社グループの祖業であり、創業から350年以上に亘って蓄積された化学品に対する知識、自ら樹脂加工を手掛けていることによる製造現場の理解、グローバルな販売網を特色としている。

(2)樹脂加工製品事業

 同事業は国内外連結子会社13社で構成されており、森六テクノロジー㈱を中核として、主に自動車四輪部品(内装樹脂部品、外装樹脂部品等)の製造・販売を行っている。同事業では、自動車四輪部品が軽量化に向けて鉄から樹脂への材料置換が進む中、大型樹脂部品の製造ノウハウや加飾技術を強みと考えており、日本・北米・中国・アジア四極のグローバルな生産・開発体制を特色としている。

 現在、自動車業界では環境に対する配慮から燃費向上とCO2排出量削減が大きな課題となっており、ハイブリッド自動車や電気自動車等、次世代自動車へシフトする動きがグローバルで展開されている。これに伴い、自動車メーカー各社は車両の「軽量化」に取り組んでおり、同社の樹脂部品はその実現に貢献できる。

森六ホールディングスの投資のポイント

 東証上場長寿ランキングでも上位に入る老舗企業となるが、今期業績は高い伸びが見込まれており、今なお高成長を続けている企業として評価を受けそうだ。ホンダ<7267>グループ向けが売上の約6割を占めることから自動車関連として位置付けられるが、他に電機や半導体など成長分野を事業領域にしていることも国内外の投資家の関心を高めるだろう。

 しかし、公開規模が100億円超の大型案件となるうえ、12月のIPOラッシュ時の上場であるため、初値は抑えられる可能性が高いと考えられる。今年のIPOでも公開規模が100億円を超えた4社は全て公開価格を下回る初値形成となった。3月上場で公開規模が98.1億円だったビーグリー<3981>は公開価格比+0.1%、84.4億円だった10月上場のCasa<7196>も同+2.7%の初値にとどまった。57.2億円だった9月上場のPKSHA Technology<3993>は同+128.3%と突出した高い初値を付けたが、これは人工知能(AI)関連として高評価を受けた結果であり、今回はそこまでの人気を期待することは難しいだろう。

 前期実績で売上高の38.4%を占めるケミカル事業は、電機・電子材料、自動車材料、コーティング、ファインケミカル、生活材料及び樹脂加工製品分野において、化学品・合成樹脂製品の販売・製造並びに輸出入を行っている。

 また同61.6%を占める樹脂加工製品事業は、主に自動車四輪部品(内装樹脂部品、外装樹脂部品等)の製造・販売を行っている。

 日本・北米・中国・アジア四極のグローバルな生産・開発体制を特色としており、売上高の11.9%がHonda Manufacturing of Alabama、同10.7%がHonda of America Mfg向けとなるほかは、ホンダグループ向けが占める。

 業績面について、2018年3月期売上高は前期比3.8%増の1764.9億円、経常利益が同28.5%増の76.8億円と増収増益の見通しとなっている。中国で新車販売台数が好調に推移し、アジア地域の成長基調がみられるなか、ケミカル事業・樹脂加工製品事業において、主に国内・中国・タイで自動車用塗料・樹脂成形部品等の自動車関連取引の拡大に努めた。なお、通期計画に対する第2四半期末時点における進捗率は、売上高873.3億円で49.4%、経常利益35.6億円で46.3%となっている。

 想定仮条件水準の今期予想PERは9倍前後であり、類似企業の共和レザー<3553>などとの比較ではやや割安感も意識される。

 12/20はオプトラン<6235>との同時上場による初値買い資金分散の影響を受ける可能性があるうえ、12月はIPOラッシュ様相を呈している。足元のIPO銘柄は需給主導で初値を大きく上昇させる展開が散見されるなか、公開規模の大きい同社にとっての需給環境は非常に厳しいと考えられる。

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[データ提供・銘柄分析]フィスコ 

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主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
19社
52社
24社
47社
26社
80社
10%:1人1票の平等抽選
最大5%:「ステージ別抽選」
※1
345万
【ポイント】
大手証券の中でもIPOに力を入れており、例年、主幹事数・取り扱い銘柄数ともに全証券会社中でトップクラス! また、国内五大証券会社のひとつだけあり「日本郵政グループ3社」や「JR九州」「ソフトバンク」などの超大型IPOでは、主幹事証券の1社として名を連ねることも多い。10%分の同率抽選では、1人1単元しか申し込めないので資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。さらに、2019年2月からは、預かり資産などによって当選確率が変わる「ステージ別抽選」がスタート。平等抽選に外れた人を対象にした追加抽選で、最高ランクの「プラチナ」だと1人25票が割り当てられて当選確率が大幅にアップする。
※1 預かり資産残高などによって決まる「ステージ」ごとに、別途抽選票数が割り当てられる。
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◆SBI証券
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
21社
91社
13社
89社
21社
122社
60%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分
10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分
1245万
【ポイント】
ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2023年は全96社中91社と約95%のIPO銘柄を取り扱った。つまり、SBI証券の口座さえ持っていれば、ほとんどのIPO銘柄に申し込めると考えていいだろう。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。また、スマートフォン専用サイトでIPOの申し込みや情報確認ができるのも便利。
※SBIネオトレード証券、FOLIOの口座数を含んだSBIグループ全体の口座数。
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