エスティローダーは、1946年に創業された
老舗のスキンケア、メイクアップ、香水、ヘアケア製品メーカー
エスティローダー(ティッカーシンボル:EL)は、1946年にエスティとジョー・ローダーによってニューヨークで創業されたスキンケア、メイクアップ、香水、ヘアケア製品のメーカーです。エスティローダーは、所謂、同族経営の企業で、投票権の86%をローダー一族が支配しています。
エスティローダーの商品別売上高比率は、下のようになっています。
パーソナルケアならびにコスメ市場は、プロクター&ギャンブル(ティッカーシンボル:PG)、ロレアル、ジョンソン&ジョンソン(ティッカーシンボル:JNJ)などのグローバル企業によって寡占されていますが、エスティローダーは他社よりヘアケア商品の依存度が低く、逆にスキンケアとメイクアップの比重が高いという特徴を持っています。
この商品ポートフォリオは、インスタグラム時代に有利に働いています。なぜならスキンケアとメイクアップは、とりわけインフルエンサーと呼ばれるソーシャルメディアで影響力を持つオピニオンリーダーたちによって需要が喚起されやすいからです。
世界のコスメ市場は年率5.5%で成長していますが、エスティローダーは、為替・買収などの特殊要因を除くと年率12%で成長しており、市場全体より高い成長率を見せています。
エスティローダーのブランドは、
すべてのセグメントにバランス良く分布
エスティローダーは、世界150カ国で「ルラボ(LE LABO)」「ドゥ・ラ・メール(LA MER)」「ボビイブラウン(bobbi brown)」「ジョーマローン(Jo Malone)」「エスティローダー(ESTEE LAUDER)」「アヴェダ(Aveda)」「マイケルコース(MICHAELKORS)」「DKNY(DKNY)」「オリジンズ(Origins)」「クリニーク(CLINIQUE)」「マック(MAC)」などのブランドを展開しています。
それぞれのブランドのポジショニングは、下の図のようになっています。

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なお、この図はあくまでもエスティローダーのブランド・ポートフォリオの一部を抜粋したもので、他にも数多くのブランドを展開しています。
注目して欲しいのは、伝統的なものから前衛的なものまで、廉価なものからプレミアム商品まで、すべてのセグメントにバランス良くブランドが分散しており、偏りがないという点です。これはエスティローダーの意図的な戦略です。
欧州や中東・アフリカ地域に強い一方、
アジア太平洋ではテコ入れが必要
エスティローダーの地域別売上高は、次のようになっています。
参考までに、世界の化粧品市場地域別売上シェアを下に示しておきます。
2つの円グラフを比較すると、エスティローダーはアジア太平洋地域に弱く、欧州や中東・アフリカ地域に強いことがわかります。これは問題です。なぜなら、欧州市場は低成長が続いており、逆にアジア太平洋は急成長しているからです。エスティローダーは、今後もっとアジア太平洋に注力する必要があります。
エスティローダーの売上高は順調に成長!
毎年増配しているが、いまだ増配余地も残っている
エスティローダーは、6月が会計年度の〆となっています。エスティローダーの売上高は順調に伸びており、配当も毎年増配されています。
配当性向は35%なので、いまだ増配余地があると思います。
【今週のまとめ】
エスティローダーはインスタグラム時代にマッチした、
消費関連ではとりわけ追い風が吹いている企業のひとつ
エスティローダーは、スキンケアとメイクアップに強く、インスタグラム時代に有利なポジショニングにつけています。ブランド・ポートフォリオには偏りがないのも強みです。
強いて言えば、アジア太平洋地域で弱いのでここをテコ入れする必要がありますが、消費関連ではとりわけフォローの風が吹いている企業のひとつだと思います。

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