iDeCo(個人型確定拠出年金)おすすめ比較&徹底解説[2024年]

今から「iDeCo(イデコ)」を始める人におすすめの“金融機関&投資信託の選び方”を解説! 口座管理手数料無料の口座で、成績&コストが優れた投信を選ぼう

2020年11月4日公開(2022年3月29日更新)
ザイ・オンライン編集部
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「iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)」初心者を悩ます”金融機関選び”のポイントと、運用する”投資信託選び”のポイントを解説!

発売中のダイヤモンド・ザイ12月号は、特集「【iDeCo】投資信託・全270本の完全リスト」を掲載!「iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)」の口座は証券会社や銀行などで開設できるが、金融機関ごとに口座管理手数料が異なり、取り扱う投資信託の種類や本数も変わるため、どこで口座開設をするか慎重に検討する必要がある。この特集では、「iDeCo」の「口座管理手数料が無料」の金融機関12社をピックアップ! さらに、その12社で取り扱う投資信託のラインアップや、各投資信託のパフォーマンスなども網羅しているので、これから「iDeCo」を始めたい人はもちろん、金融機関を乗り換えたい人、運用する商品を変更したい人も必見だ!

今回はこの特集から、「iDeCo」口座を開く際の”金融機関選びのポイント”と、”運用する投資信託選びのポイント”を紹介するので、参考にしてほしい!
【※関連記事はこちら!】
iDeCoを始める前に知っておきたい4つのメリットを紹介! 入金時・運用時・出金時に優遇される「3段階の節税効果」に加え、金融機関や商品を選べるのも魅力

「iDeCo」口座を開設する金融機関を選ぶなら、
口座管理手数料が「無料」のところがベスト!

 「iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)」の加入者数は、2020年8月末時点で約169万人。最近は、毎月数万人ペースで増加中だが、その一方で「どの金融機関を選べばいいかわからない」「運用する投資信託を選べない」などと、二の足を踏んでいる人も多いだろう。

 そこで、ここからは「iDeCo」口座を開く際の”金融機関選びのポイント”と、”投資信託選びのポイント”を紹介する。

 まずは金融機関選びだが、最も注目すべきは手数料だ。「iDeCo」の運用時には、さまざまな手数料がかかる。どこの金融機関を選んでもかかるのが「加入時手数料」(初回のみで、2829円)。さらに、「iDeCo」の運用期間中は、毎月171円かかる。これは、「iDeCo」を主管する国民年金基金連合会と信託銀行に支払う手数料で、加入時手数料と同じく、どこの金融機関で「iDeCo」口座を開いたとしても、必ず同額を負担する(※途中で積立を休止したときは、減額される場合も多い)。

口座管理手数料の差は大きい!

 その171円に上乗せする形で、毎月「口座管理手数料」が発生する場合もある。口座管理手数料は、「iDeCo」口座を開いた金融機関に対して支払うもの。金融機関ごとに金額設定にはバラつきがあり、口座管理手数料が無料の金融機関もあれば、月300円以上かかる金融機関もある。多くの金融機関では、国民年金基金連合会と信託銀行に支払う手数料(月171円)と口座管理手数料を合わせて、毎月490円程度の手数料を徴収している。

 口座管理手数料が無料で、最低限の手数料(月171円)しかかからない金融機関と、口座管理手数料が有料で、月490円程度の負担を強いられる金融機関を比較すると、後者のほうが月に約320円も多く手数料がかかる。この差額は1年間で約4000円、10年間で約4万円にもなるのだ。「iDeCo」はそもそも長期的な資産運用のための制度なので、毎月出ていくコストは安ければ安いほどよい。つまり、口座管理手数料は「無料」の金融機関を選ぶのが正解といえる。

 ダイヤモンド・ザイの誌面では、「iDeCo」口座の口座管理手数料が無料(もしくは、極めて簡単な条件を満たすことで無料)の金融機関を12社紹介している。現時点で、口座管理手数料が有料の金融機関を選んでいる場合は、12社のうちのどれかに乗り換えることを検討してほしい。
【※関連記事はこちら!】
iDeCo(個人型確定拠出型年金)の金融機関を比較! 口座管理手数料や投資信託の取扱数などで比較した、iDeCo口座を開設できる、証券会社・銀行を紹介!

「iDeCo」で運用する投資信託を選ぶ場合、
アクティブ型は「成績」、インデックス型は「信託報酬」に注目

 続いては、「iDeCo」の運用商品の選び方について紹介していく。「iDeCo」の運用対象は、投資信託のほか、元本確保型の商品(定期預金、保険)も選択できる。特に難しいのは、運用する投資信託の選び方だ。

 「iDeCo」で買える投資信託は、大きく2種類に分けられる。独自の運用方針で、日経平均株価やNYダウなどの”指数”を上回る成績を目指す「アクティブ型」と、指数に連動する成績を目指す「インデックス型」だ。

 どちらを選ぶかは、自分自身の投資方針やリスク許容度などによって判断するのが一般的だが、「インデックス型」のほうが、比較的”初心者向き”の商品が多いとされており、迷ったら「インデックス型」から選ぶといいだろう。

 具体的な商品選びの際は、アクティブ型なら「成績」を、インデックス型なら「信託報酬」を重視して商品を絞り込むのが鉄則だ。

アクティブ型は過去の成績をチェック!

 アクティブ型の投資信託の場合、過去の成績(できれば「1年」と「3年」など、複数の期間)を見て、市場平均よりも成績が良いものを選びたい。もちろん、過去の成績が良いからといって、今後も良いとは限らないが、ファンドマネジャーの運用が上手か下手かを見分ける参考にはなる。また、投資対象が同じで、よく似た商品同士を比較するのも有効だ。

 一方、インデックス型の投資信託に関しては、原則的に成績は指数に連動するので、成績よりも「信託報酬(保有時に毎日発生する手数料)」の安さにこだわりたい。同じ指数に連動するインデックス型の投資信託なら、コストを除く運用成績は基本的に同じになる。であれば、当然コストは低いほど良い、ということになる。「iDeCo」の口座を開設した金融機関で、同一の指数と連動するインデックス型の投資信託が複数用意されている場合は、必ず信託報酬が低いほうを選ぼう。

 なお、どんなタイプの投資信託でも、成績は日々変わるし、長期間の運用の過程では、コストや運用体制も変わる。定期的にチェックし、成績が振るわないものがあれば、乗り換えを検討することも大切だ。
【※関連記事はこちら!】
「つみたてNISA」や「iDeCo」を50代で始めるのは遅すぎる?“老後資金”を運用するのにおすすめの2つの投資信託と妥当な積立金額などをお金のプロが解説!

口座管理手数料が無料の金融機関12社で扱う全投資信託を網羅!
ラインアップ充実のSBI証券の投資信託も成績順に紹介

 現在、日本では数千種類もの投資信託が取引されているが、「iDeCo」で積立できる投資信託の種類は、その中のごく一部に限られている。金融機関ごとに取り扱い本数は異なり、多いところでも30~40本、少ないところだと10本にも満たない投資信託の中から選ぶ形だ。

 ダイヤモンド・ザイ12月号には、口座管理手数料が無料の金融機関12社が取り扱う、すべての投資信託(アクティブ型・インデックス型を合わせて全270本)を掲載。近年の成績や信託報酬、商品の特性などをまとめているので、比較しながら運用する商品を検討できる。ここでは、SBI証券の「iDeCo」口座で積立できる投資信託の一覧から、ほんの一部だけ紹介する(※アクティブ型投資信託の順位は3年間の運用成績が高い順)。

 SBI証券の「iDeCo」は、「オリジナルプラン」と「セレクトプラン」の2種類があり、どちらか一つを選択する。「オリジナルプラン」は2005年からあるプランで、コストや運用実績から選ばれた全37本の投資信託から、運用する商品を選べる。「セレクトプラン」は2018年11月から導入されたもので、「オリジナルプラン」よりも低コストと多様性にこだわった投資信託(全36本)から選べる。

◆SBI証券⇒詳細はこちら(公式サイトへ)
プラン名 口座管理料(月額) 手数料 投資信託
加入・企業型から移換時 他の運営機関から変更時
セレクトプラン 0円 0円 0円 36本
オリジナルプラン 0円 0円 0円 37本*
どの金融機関でiDeCo口座を開設した場合でも、別途、国民年金基金連合会へ支払う加入時手数料2829円、国民年金基金連合会と信託銀行へ支払う手数料合計171円(毎月)かかる。受取時は給付手数料440円(1回毎)を信託銀行に支払う。還付時には、国民年金基金連合会と信託銀行への還付時手数料として合計1488円(1回毎)がかかる。運営機関変更時の手数料は「他の金融機関から」変更の場合で、「他の金融機関に」変更する場合は4400円がかかる(すべて税込)。
*「オリジナルプラン」の投資信託は除外対象ではない商品の本数。除外対象を含む投資信託は63本。
SBI証券のiDeCo公式サイトはこちら
SBI証券のiDeCo(個人型確定拠出年金)のおすすめポイント
投資信託のラインナップが豊富な2つのコースから選択!
 2018年11月に新プランが設定され、従来の「オリジナルプラン」と、新しい「セレクトプラン」の2つのコースから選択する形になった。どちらのコースも、投資信託のラインナップは業界最多クラスで、魅力的な品揃えだ。
●口座管理料はどちらのコースでも無料!
「オリジナルプラン」、「セレクトプラン」のどちらのコースでも、iDeCo口座の残高を問わず、口座管理料が誰でも0円。加入時手数料も無料。
SBI証券のiDeCoで取り扱う、信託報酬が低いおすすめ投資信託
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) 信託報酬:0.154%(セレクトプラン)
SBI・全世界株式インデックス・ファンド[雪だるま(全世界株式)] 信託報酬:0.1102%(セレクトプラン)
DCインデックスバランス(株式80) 信託報酬:0.22%(オリジナルプラン)

 ここではアクティブ型の投資信託2本だけを紹介したが、誌面ではすべての投資信託を取り上げているので、商品選びの参考になるはずだ。もちろん、SBI証券以外にも、主要なネット証券など、口座管理手数料が無料の金融機関11社の情報も掲載しているので、「iDeCo」に興味がある人は、ぜひ参考にしてほしい。
【※関連記事はこちら!】
【SBI証券のiDeCo、手数料・メリットは?】投信のラインナップが豊富な2つのコースから選択!
口座管理料は、どちらのコースも誰でもずっと無料!

相場の変化に強い”最強”の投資対象を探すなら、
ダイヤモンド・ザイ12月号をチェック!

ダイヤモンド・ザイ12月号

 今回は、発売中のダイヤモンド・ザイ12月号の特集「【iDeCo】投資信託・全270本の完全リスト」から、「iDeCo」口座を開くときの金融機関選び方と、「iDeCo」での積立に適した投資信託の選び方を紹介した。

 なお、ダイヤモンド・ザイ12月号の大特集は、「どんな相場でも生き抜ける!【安定投資】入門」! コロナ・ショック後、世界的に株価の上昇基調が続いていたが、ここ最近の株式市場には、さまざまな”変化の兆し”が見られる。相場の流れが変わり、これまで絶好調だった成長株が急に失速する恐れもあるため、ここらで”安定投資”に切り替えるのも一案だ。そこで、この特集では「安定」をキーワードに、注目すべき投資対象を紹介。「10年間もずっと増収増益の株」や「”ド安定”高配当株」「連続増配株」、株主優待名人・桐谷広人さんが推奨する「株主優待株」などを取り上げており、いずれも”安定投資”に最適だ!

 ほかにも「バブル警報発令中!【日本株】買うべきか引くべきか」「【地方移住&2拠点生活】のリアルレポート」「コロナ禍で注目度が急上昇!【ESG投資】で儲かる株は⁉」など、注目の特集が満載!

 また、別冊付録は「老後のお金、ちゃんと増えてる?【iDeCo】再点検!」! iDeCoの運用状況をチェックするにあたって注意すべきことや、リバランスの仕方などを取り上げているので、iDeCoで運用している人は参考にしてみよう。

※証券や銀行の口座開設、クレジットカードの入会などを申し込む際には必ず各社のサイトをご確認ください。なお、当サイトはアフィリエイト広告を採用しており、掲載各社のサービスに申し込むとアフィリエイトプログラムによる収益を得る場合があります。
「iDeCo」を始めるなら、おすすめ金融機関はココ!ザイ・オンライン編集部おすすめの証券会社はこちら!
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どの金融機関でiDeCo口座を開設した場合でも、別途、国民年金基金連合会へ支払う加入時手数料2829円、国民年金基金連合会と信託銀行へ支払う手数料合計171円(毎月)かかる。受取時は給付手数料440円(1回毎)を信託銀行に支払う。還付時には、国民年金基金連合会と信託銀行への還付時手数料として合計1488円(1回毎)がかかる。運営機関変更時の手数料は「他の金融機関から」変更の場合で、「他の金融機関に」変更する場合は4400円の手数料が発生する場合がある。下記の金額は掛金を拠出する場合(すべて税込)。
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口座管理料は残高を問わず誰でもずっと無料。投資信託は2020年10月に11本から39本へと一気に拡充され、業界最多水準となった。具体的には、低コストで人気のインデックスファンドシリーズ「eMAXIS Slim」がずらりと並ぶほか、ターゲットイヤー型と呼ばれる「三菱UFJターゲット・イヤー・ファンド」、「セレブライフ・ストーリー」などの商品が新たに加わった。低コスト投信を厳選した上で、投資対象が広がった形だ。楽天・全世界株式インデックスファンド楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)楽天・全米株式インデックスファンド楽天・バンガード・ファンド(全米株式)も取り扱う。投資信託の保有でポイントが貯まる「最大1%貯まる投信残高ポイントサービス」に、イデコで所有している投資信託もカウントされることに。ポイント還元を受けながらお得に投資を継続できる。
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2019年4月27日(土)より「カブコムのiDeCo」取扱い開始。KDDIアセットマネジメントが運営管理機関となりサービスが提供される。スマートフォンから操作できるiDeCo専用アプリにより、節税効果のシミュレーションや申し込み、運用商品の選択などが直感的に行える。取扱商品は、信託報酬が業界最低水準となるインデックス投資信託を中心に、株式、債券、不動産(REIT)の投信や定期預金など幅広く27本。若いうちはリスク資産に投資し、老後は安定運用を目指す「ターゲットイヤーファンド」も選択が可能だ。
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