最下層からの成り上がり投資術!

なんでも上がりやすい相場で儲けるには
ホットな銘柄をテクニカルでクールに料理する

【第42回】 2013年1月28日公開(2022年3月29日更新)
藤井 英敏
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 28日前場の東京株式市場で日経平均は、11000円を一時上回りました。ザラ場中に11000円を上回るのは2010年4月30日以来、約2年9カ月ぶりのことです。

日経平均の日足チャート(2年)。緑が5日、赤が25日、青が75日の移動平均線(出所:株マップ)

 円相場が一時1ドル=91円台前半と2年7カ月ぶり、対ユーロでは1ユーロ=122円台後半と1年9カ月ぶりの安い水準を付ける場面があり、これが好感されました。

 また、25日のNYダウは、前日比70.65ドル高の13895.98ドルと、07年10月31日以来、ほぼ5年3カ月ぶりの高値を付けました。これも追い風になりました。

世界各国からの円安けん制は当分ない

 足元の円安は、日本側の要因としては、12年の日本の貿易赤字が過去最大となったことで円の先安観が強まったことや、甘利経済再生担当相がダボス会議で安倍政権の財政・金融政策(アベノミクス)の詳細を明らかにした結果でしょう。

 甘利氏は26日、ダボス会議で、アベノミクスについて、円相場の押し下げを目的としており中銀の独立性を損なっているとの見方を否定しました。甘利氏は為替相場を決定するのは市場と強調し、政府と日銀が異例の政策で合意したのは、デフレと経済縮小という長期に及ぶサイクルを打開することが必要なためと説明しました。

 この甘利氏の主張に対して、出席した国際機関首脳らは理解を示したそうです。よって、足元の円安に関して、海外要人からの「ノイズ(円安牽制・通貨切り下げ競争懸念)」は目先おさまるでしょう。

欧州金融危機の後退も円安を演出

 一方、欧米側の要因は、欧米の景気回復期待の高まりと、欧州の金融危機懸念の後退ですね。1月のユーロ圏の購買担当者指数(PMI)速報値で、総合指数は前月比1.0ポイント上昇の48.2と「50」を下回る状態が続いているものの、10カ月ぶりの水準まで回復しました。

 さらに、1月の米製造業のPMI速報値は、前月比2.1ポイント上昇の56.1と「50」を上回る状況が続き、11年3月以来、1年10カ月ぶりの水準まで回復したのです。

 また、ECBによる期間3年の流動性供給オペ(LTRO)の初回返済予定額が市場予想を上回る1372億ユーロに達したことを受け、欧州金融危機への懸念が後退しました。これらが、対円でのドル高・ユーロ高に寄与しています。

日経平均はボックス相場を抜け出し上昇へ

 ところで、日経平均は1月25日まで、1月15日の10952.31円を1番天井、21日の10941.45円を2番天井、17日の10432.97円をネックラインとする「2点天井」を形成中でした。

 仮に、ネックラインを割れると、ネックラインから1番天井までの値幅519.34円(=10952.31円~10432.97円)をネックラインから差し引いた9913.63円(=10432.97円~519.34円)までの調整を、テクニカル的には覚悟しなくてはいけませんでした。しかし、24日に10441.11円まで下落したものの、ネックラインは死守しました。

 逆に28日、10952.31円を上抜きました。このため、先ほどの519.34円を1番天井に足した11471.65円(=10952.31円+519.34円)が視野に入ったとみています。つまり、日経平均については、25日までの10432.97円~10952.31円の「ボックス相場」は終了し、上昇トレンドが発生したとの認識です。

 当面の日経平均は25日移動平均ベースのボリンジャーバンドの+1σ(25日現在、10785.54円)と+2σ(同11128.67円)との間での「バンドウォーク」をするというのがメインシナリオです。

日経平均株価(2012年10月24日~13年1月28日前場・日足 チャート:アイチャート)チャート提供:インベストラスト

 +1σを割り込むようなら、25日移動平均線(同10439.21円)付近までの調整は覚悟するべきです。言い換えれば、+1σ割れは、先述の上昇トレンド発生の否定であり、「ボックス相場」逆戻りのサインともみています。

 もちろん足元の相場は過熱状態であり、ボラティリティーも高いので、25日移動平均線までの調整の可能性は決して低くはありません。しかしながら、よほどの円高や米国株の急落がない限り、「バンドウォーク」する可能性の方が高いとみています。

出遅れ株を物色しやすいしたくなるが……

 こういうなんでも上がり易い相場ですが、成り上がりたいのなら短期的に怖い場面を待って買いを入れないといけません。

 ザックリいえば、買うべきタイミングは前日比5%超下落しているような場面です。逆に5%超の上昇場面は、「ジャンピング・キャッチ」を避けるべく、“見送るが「吉」”のことが多いと思います。

 ただし、当然のことながら、成り上がりたいあなたの投資対象は足元で株価が急騰し、商いが膨れている人気銘柄でないといけません。

 確かに相場が過熱してくると、普通の投資家は出遅れ銘柄を選好する傾向がありますが、基本的にそのような投資はリスクを嫌うお金持ちに任せておきましょう。あなたが成り上がりたいのなら今のような相場ではリスクが好きで好きでしょうがない、つまり、リスクを愛するぐらいでないといけません。

愛すべき銘柄を「押し目買い・噴き値売り」する

 具体的にはヤフー掲示板の投稿数(デイリー)の上位50銘柄程度が投資適格銘柄であり、とりわけ、トップ10にランキングされている銘柄こそ、あなたが、要チェックするべき銘柄群であり、愛するべき銘柄群ということになります。

 成り上がりたいのなら、これらの愛すべき銘柄の急落を待ち伏せし、「押し目買い・噴き値売り」を繰り返す戦略が有効でしょう。

 なお、なんでもかんでも前日比5%超下落したから買いではありません。例えば、5日移動平均線、25日移動平均線、日足ベースの一目均衡表の転換線、基準線、25日移動平均ベースのボリンジャーバンド+1σ、+2σなどなど、テクニカル上、止まるであろう、チャート上の節目付近での待ち伏せ買いをするべきです。

 そして同時にエントリーする前に、ロスカット基準も自分なりに決めておくことも重要です。

 とにかく、ホットな銘柄をテクニカルでクールに料理することです。あなたが成り上がりたいのなら是非、それを実践するべきだと思います。

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