サラリーマンが知るべきお金の教養

「Money-gementの出来るサラリーマンへ」
サラリーマンが知るべきお金の教養 最終回

2013年9月24日公開(2022年3月29日更新)
えーちゃん&周ちゃん
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これまでの話で、確定拠出年金制度やNISAについて納得した周ちゃんは、いよいよ確定拠出年金の具体的なポートフォリオを組むことに。いよいよ最終回。

 [前回までの記事]
確定拠出年金について考える

 ●第1話 資産運用とアベノミクスについてまずは考えてみた
●第2話 そもそも確定拠出年金ってなに?
●第3話 「日本の年金制度について知らないと!」
●第4話 確定拠出年金は「想定利回り」が大事!
●第5話 税制優遇を利用して資産運用の練習をしよう!

サラリーマンとNISA(日本版少額非課税制度)

●第1話 いちばん分かりやすいサラリーマンのためのNISA講座
●第2話 NISAの口座開設はギリギリまで待て!って本当?
●第3話 NISAの効果的な使い方と改善してほしい点とは?
 

サラリーマンの資産運用を考える?

●第1話 確定拠出年金のポートフォリオはどう作る?
●第2話 長期積み立て投資で着実に資産を増やしていこう!
●第3話 株の売買タイミングより、まずは「アセットアロケーション」が大事!
 


 

俺はまさに自分の仕事を通じて、インドネシアとアメリカはなんか成長を感じる国なんだよね。一つ気になるのは新興国株への投資はリスクを取った長期運用のイメージ通りなんだけど、アメリカみたいな先進国株への投資は変動率が少なくて安パイ狙ってるような感じがするんだけど。

アメリカは経済大国の上に、先進国で唯一人口も増えていく見込みで、産業の新陳代謝も早いし優秀な人材を引き付ける魅力もあって、さらに最近ではシェールガスまで出てきて、確かに安パイと言うか、新興国のような成長性はなくても堅実そうではあるよね。現に、アメリカの株式市場は過去に長いこと安定的に上昇してきてる。
 目先で考えると、QEと呼ばれる量的緩和を背景にマネーフローがリスク資産に集まって株価が上がってる。
 気を付けるべき点は、アメリカは、みんながそれなりに安パイだと思ってるだけに、織り込まれている将来の期待が何かがきっかけでなくなると株価っていうのは下がるからね。
 それと、先進国の株式の方が新興国の株式よりも変動率は少ないけど、円ベースでみると、外国株式のリターンは現地市場でのその通貨でのリターンと為替の変動が混ざり合うから、アメリカ株でも日本株よりは変動率が大きくはなるね。

先進国への投資も日本株より変動率は大きい

なるほど、アメリカへの投資もそれなりにリスクはあるってことね。

 

あとは、分散をどこまで幅広く行った方が良いかだね。
 インドネシアとかアメリカによほどの自信があれば全く問題はないのだけど、特定のどこが成長していくかってピンポイントになればなるほど予測を当てるのはやはり難しくなるよね。だからまずは、広い視点から、インデックスに投資することを基本に考えれば良いと思うよ

インデックスってなに?

 

インデックスっていうのは、日本ならTOPIXや日経平均、アメリカならS&P500やダウとか、金融市場の動きを代表するような総合的な指標のことだね。
 インデックスがパッケージにされて買えるETFとか投資信託とか、そういうものが今はたくさんあるから、まずは、そこから選んでいけば良いということ。もちろん、日本だけじゃなく、アメリカ、インドネシアといった特定の国や地域の株式市場全体をまとめたものもあるよ。
 例えば、先進国なら、日本を除く先進国全体をパッケージにしたMSCIコクサイという指標があるし、新興国ならMSCIエマージングとか色々ある。そういう指標に連動するETFや投資信託なんかで、「先進国」とか「新興国」とかにまとめて投資することが出来る。
 自分で証券会社で運用するなら特定の国や海外の個別企業も選択肢になるけど、確定拠出年金では「先進国」「新興国」の全体に投資する商品ラインナップは用意されていると思うけど、個別の海外の国単位のインデックスは用意されていないのが実情だね。

ふむふむ、どっかの国を指定しなくても、何か国かまとまったグループ全体のパフォーマンスに対して投資していけばいいってことか。確かにその方が読みやすい気がする。

それぞれの国の上場企業全体の業績はその国の内需の合計の影響を受けるから、株式インデックスの長期的なリターン要因はインフレ率とGDPだという報告がある。
 マネックス証券の松本大社長は、GDPは「その国で創造された付加価値の総額」で、付加価値創造の主な担い手は企業だから、上場企業の時価総額の合計額は、GDPの2倍以上に上っていくことも、2分の1以下に下がっていくことも考えにくく、両者は徐々に接近していく関係にあるでしょう、と著書の中で言ってるね。(*)

(*)『「お金の流れ」はこう変わった! 松本大著 ダイヤモンド社刊 より

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