「世帯の年収が700万円という夫婦と子供2人(子は16歳以上が1人、16歳未満が1人)の家族の場合、控除の対象となる寄付金の上限額は3万円。ここから適用下限額である2000円を引いた額、すなわち2万8000円が最大の控除対象額となる」という条件の場合、どのように税金が控除されるのか。
この場合、2万8000円の10%の2800円が「所得税」から控除される。「所得税」は源泉徴収されていることが一般的なので、還付される2800円は現金で受け取れる。
残りの2万5200円(2万8000円-所得税から控除された2800円)は、翌年の「住民税」から差し引かれる形で控除されるので、「住民税」の総額が2万5200円安くなる。つまり、現金で受け取るのではなく、税金を支払う必要がなくなるということだ。ただし、サラリーマンであれば、月々の給料の手取りが増えるので、現金で受け取るのとほぼ同じ効果があると言えるだろう。
「確定申告」をする必要がないサラリーマンやOLの中には、「確定申告」と聞くだけで「面倒くさい」と臆してしまう人もいるかもしれないが、「ふるさと納税」だけを申告するなら会社からもらう「源泉徴収票」と「寄附金受領証明書」だけがあれば記入できる。
「電子申告・納税システム」の「e-tax」を活用すれば、税務署に足を運ぶことなく、パソコン上で簡単に手続きすることも可能で、一度「確定申告」の手順を覚えれば、翌年からは10分もあれば終わる簡単な作業だ。
以上が「ふるさと納税」に申し込み、「お礼の品」を受け取って、実際に得をするまでの一連の流れとなる。これだけで「節税」+「お礼の品」という2つの特典を受け取れるなら、一度試してみる価値はあるのでは?
「1万円の寄付(実質負担2000円)でお米10kg」以上を狙え!?
話題&超豪華な「ふるさと納税」の特典を一部紹介!
さて、では実際にどのような「お礼の品」があるのだろうか。まだ、2014年度の「お礼の品」が正式に決定していない自治体も多いのだが、ここからはいくつか注目の自治体を紹介していこう。
まずは「長野県下伊那郡阿南町」だ。
昨年、阿南町は1万円寄付するごとにお米20kg、3万円寄付すると計60kgを寄付者にプレゼントする「ふるさと納税」を始めて話題になった。
というのも、ふるさと納税でお米を特典としている自治体は全国30カ所以上あるのだが、“1万円の寄付でお米10kg”が相場。つまり、阿南町は「ふるさと納税」の特典として相場の2倍の量のお米を贈ってくれるのだ。それにより、同町には昨年、1億円を超える寄付金が集まり、「お米が足りない」ということで予定より早く募集を打ち切ったほど。
「ザイ・オンライン」編集部では、実際に「ふるさと納税」を初体験して、3万円を寄付して実質2000円負担で60kgのお米をゲットしたY部員の体験レポートを公開して人気を博したのだが、2014年もその特典を継続することを正式に発表……したものの、募集が殺到したようで3月6日にすでに締め切られたのは「前編」で書いたとおり。
しかし、「長野県阿南町」のほか、「岡山県津山市」では「津山産こしひかり15kg」、「埼玉県幸手市」では「特選幸手のコシヒカリ13.5kg」と、相場の“1万円の寄付でお米10kg”よりも多いお米をもらうことができる。また、“1万円の寄付でお米10kg”であれば、さまざまな自治体でもらうことができる。
ほかに人気を集めているのは「北海道上士幌町」。1万円の寄付金で「十勝ハーブ牛ロースステーキセット(2枚400g)」などの特典がもらえることもあり、なんと2013年の「ふるさと納税」では2013年度には2億円以上を集めている人気の自治体だ。
また、「山形県西置賜郡白鷹町」では1万円の寄付金で「米沢牛(2~3人分)」がプレゼントされるなど、地元の高級和牛ブランドを特典としている自治体も多い。
海産物を特典とする自治体も多い。「神奈川県三浦市」では10万円の高額寄付者には「目鉢まぐろブロック(2.5kg)」と高級食材が大ボリュームでもらえるほか、「和歌山県串本町」では1万円の寄付金で「伊勢エビ」、「山口県山口市」では1万円の寄付金で「活き車エビ」など、魚やエビ、カニなどの特典も選び放題だ。
また、食材ばかりでなく、その土地の伝統工芸品や商業施設や宿泊施設の利用券といったものもあり、中には3000円、5000円といった寄付金でも特典を付けている自治体もあるため、ともかくバリエーションは豊富。どんなものがあるか、全国各地の特典をチェックするのは「株主優待」と同じような楽しみがある。
ちなみに、寄付する側ばかりにメリットがあるようにも思えるが、もちろん寄付を受けた自治体のメリットも大きい。単純に収入増となるのはもちろんだが、自治体自体や特産品のPRにもなるからだ。そのため、多くの自治体が「こんなにも豪華なモノを!?」と驚くほどの特典を付けてくれているのである。
今後、「ザイ・オンライン」では、「お米」「牛肉」「フルーツ」など、ジャンル別にお得な特典を用意している自治体を紹介する記事も公開していく予定なので注目しておいていただきたい。
寄付する側、寄付される側、両者が得をする「ふるさと納税」。消費税が増税となる2014年こそ「ふるさと納税」を活用しよう!
(取材・文/昌谷大介[A4studio])
※証券や銀行の口座開設、クレジットカードの入会などを申し込む際には必ず各社のサイトをご確認ください。なお、当サイトはアフィリエイト広告を採用しており、掲載各社のサービスに申し込むとアフィリエイトプログラムによる収益を得る場合があります。 |
【2024年4月1日時点・最新情報】
|
||||
還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆楽天カード |
||||
1.0~3.0% | 永年無料 | VISA JCB Master AMEXを |
楽天Edy (楽天Edyへの チャージ分は 還元率0.5%) |
|
【楽天カードのおすすめポイント】 楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルを利用している人はもちろん、楽天ユーザー以外にもおすすめの「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格。通常還元率は1.0%だが、楽天市場や楽天ブックスでは最低でも還元率が3.0%以上に! また、「楽天ポイントカード」や電子マネーの「楽天Edy」との併用で、楽天グループ以外でも還元率は1.5~2.0%以上になる! ゴールドカードの「楽天プレミアムカード」も格安の年会費で「プライオリティ・パス」がゲットできてコスパ最強! |
||||
【関連記事】 ◆【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2023年版】「おすすめクレジットカード」を2人の専門家が選出!全8部門の“2023年の最優秀カード”を詳しく解説!(最優秀メインカード部門) ◆「楽天カード」よりも「楽天プレミアムカード」のほうが得をする“損益分岐点”が判明! 楽天市場で年36万円を利用しない限り、年会費無料の「楽天カード」で十分! ◆「楽天カード」にメリット追加で還元率もアップ!さらに「楽天カード」と「楽天モバイル」の兼用でスマホ代の節約+楽天ポイントがザクザク貯まる! |
||||
◆三井住友カード(NL) |
||||
1.0~3.0% | 永年無料 | VISA Master |
iD | |
【三井住友カード(NL)のおすすめポイント】 2021年2月に申し込み受付が始まった「三井住友カード」の新しいクレジットカードで、券面にカード番号が記載されていない「ナンバーレス(NL)」なのが特徴(カード番号はアプリで確認可能)。通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、マクドナルドで「Visaのタッチ決済」または「Mastercardコンタクトレス」で支払うと、還元率5%に大幅アップ(※)するので、コンビニやマクドナルドを日常的に利用する人におすすめ! さらに、獲得できる「Vポイント」は、dポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、Tポイント、ANAマイルなどに交換できるほか、「1ポイント=1円」としてカード利用額に充当できるなど、ポイントの汎用性が高いのも魅力! (※ 一部店舗では還元率5.0%とならない場合あり。また、一部店舗では「Visaのタッチ決済」および「Mastercardコンタクトレス」が利用不可。) |
||||
【関連記事】 ◆「三井住友カード(NL)」は年会費無料+高還元+最短翌日発行の“三拍子”が揃ったおすすめカード!「コンビニ3社&マックで最大5%還元」の特典は利用価値あり! ◆「三井住友カード(NL)」は、年会費無料&コンビニ3社で最大還元率5%のお得なクレジットカード! カード情報を記載していないので、セキュリティも抜群! |
||||
◆Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード |
||||
1.875% (※1) |
4万9500円 | AMEX | - | |
【Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードのおすすめポイント】 2022年2月24日に誕生した「スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード(SPGアメックス)」の後継カード。SPGアメックスと同じく、通常100円につき3ポイントが貯まり、「6万ポイント⇒2万5000マイル」の高い交換レート(=還元率1.875%!)でANAやJALなどの航空会社40社以上のマイルに移行可能! しかも、ポイントの有効期限は「最後にポイントが増減した日から2年間」なので“実質”無期限でマイルを貯められるのも大きなメリット。また、世界的ホテルグループ「マリオット・インターナショナル」との提携カードなので、カードを保有するだけで上級会員資格「ゴールドエリート」が手に入り、客室のアップグレードや14時までのレイトチェックアウトなどの特典が利用できる。さらに、年間150万円以上を利用したうえでカードを更新すると、シェラトンやウェスティンなどの同グループのホテルに2名まで無料で1泊できる「無料宿泊特典」(※2)がもらえるほか、年間400万円以上を利用するとワンランク上の会員資格「プラチナエリート」が手に入り、最大でスイートまでの客室アップグレード、朝食無料サービスなどの豪華特典が利用可能に! 家族カード1枚は年会費が無料(2枚目以降は年会費2万4750円・税込)になり、夫婦や家族でポイントが貯めやすくなっている。 (※1 6万ポイントを一度にマイルに移行した場合。1マイル=1.5円換算。※2 交換レートで5万ポイントまでのホテルに宿泊可能。追加で最大1万5000ポイントを支払って、6万5000ポイントまでのホテルに宿泊することも可能) |
||||
【関連記事】 ◆「Marriott Bonvoyアメックス」のメリットを解説!「SPGアメックス」の後継の「プレミアム」なら、年400万円の利用で「プラチナエリート」資格を獲得できる! ◆【アメリカン・エキスプレス・カードを一覧で比較】アメックスが発行する15枚のカードの年会費や特典、還元率を比較して、自分にピッタリの1枚を探そう!(Marriott Bonvoy アメックス・プレミアム編) |
||||
還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆JCB CARD W(ダブル) |
||||
1.0~3.0% | 永年無料 | JCB | QUICPay | |
【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】 39歳以下の人だけが申し込める、年会費無料の高還元クレジットカード!(40歳以降も継続して保有可能)通常還元率は1%、「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」のAmazonやセブン-イレブンなどでは還元率2%、「ポイントップ登録(無料)」をすれば「スターバックスカード」へのチャージで還元率5.5%に! |
||||
【関連記事】 ◆「JCB CARD W」は「楽天カード」などとほぼ同じ、年会費無料+還元率1~3%のJCBの入門用カード!Amazonやスタバをよく利用する20~30代は注目! ◆「JCB CARD W」は、年会費無料で還元率1%以上のお得な高還元クレジットカード!「JCB CARD W」のメリット・デメリットを他のカードと比較して検証! ◆JCB CARD W(ダブル)のメリットを解説!「年会費無料」「常に還元率1.0%以上」「ポイントの使い勝手が良い」と三拍子そろった高還元クレジットカード! |
||||
◆セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digital |
||||
0.5~3.0% | 初年度無料 次年度以降も 条件次第で無料(※) |
AMEX | Suica | |
【セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digitalのおすすめポイント】 通常還元率は0.5%だが、QUICPay決済を利用した場合は還元率3%に大幅アップ! セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンといったコンビニはもちろん、マツモトキヨシやツルハグループなどのドラッグストア、ビックカメラやヨドバシカメラといった家電量販店など、QUICPayを利用できる店舗ではいつでもどこでも還元率3%になるので非常にお得! 貯まるポイントは、有効期限のない「永久不滅ポイント」なので、ポイントの失効を気にする必要がないのもメリット! (※ 2年目以降1100円。ただし、年一回でもクレジットカードの利用があれば次年度以降も無料。) |
||||
【関連記事】 ◆【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2021年版】「おすすめクレジットカード」を2人の専門家が選出! 全8部門の“2021年の最優秀カード”を詳しく解説!(ニューカマー部門) ◆「セゾンパール・アメックス・カード Digital」は、QUICPayで3%還元と超お得! 最短5分で発行できる「SAISON CARD Digital」の申し込み方法も解説! |
||||
◆三井住友カード ゴールド(NL) |
||||
0.5~5.0% |
5500円 (ただし、年100万円以上の 利用で次年度から永年無料) |
VISA Master |
iD | |
【三井住友カード ゴールド(NL)のおすすめポイント】 2021年7月1日に発行が始まった、券面にカード番号が記載されていない“ナンバーレス(NL)”のゴールドカード。年会費5500円(税込)だが、年間100万円を利用すると(※1)、次年度から年会費が“永年無料”になるうえに、1万ポイントが「継続特典」としてもらえるのが大きな魅力! さらに、通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、マクドナルドで「Visaのタッチ決済」または「Mastercardコンタクトレス」で支払うと還元率5%に大幅アップ(※2)するなど、ポイントも貯まりやすくてお得! ※1 SBI証券での積立投資など、一部の支払いは集計の対象外。※2 一部店舗では還元率5.0%とならない場合あり。また、一部店舗では「Visaのタッチ決済」および「Mastercardコンタクトレス」が利用不可。 |
||||
【関連記事】 ◆「三井住友カード ゴールド(NL)」は、年100万円以上を使うと年会費が“永年無料”に! コンビニで5%還元、空港ラウンジや旅行保険などの特典も付帯してお得! ◆三井住友カードが「1ポイント=1円」で請求額に充当できる「<新>キャッシュバック」を開始! 高還元な「プラチナプリファード」の魅力がますますアップ! |
||||
◆au PAY カード |
||||
1.0~2.0% |
初年度無料 次年度以降も 条件次第で無料(※) |
VISA Master |
- | |
【au PAY カードのおすすめポイント】 通常還元率1.0%でPontaポイントが貯まり、マツモトキヨシやかっぱ寿司などの「au PAY ポイントアップ店」では還元率1.5~2.0%以上に達する、auユーザー以外も得するクレジットカード! さらに、スマホ決済の「au PAY」へのチャージでも1.0%分のポイントが貯まり、「au PAY(コード払い)」の利用時に0.5%分のポイントが貯まるので、合計還元率1.5%でPontaポイントを2重取りできる! しかも、初年度は年会費無料、2年目以降は年会費1375円(税込)だが、年に1回でもカード決済、もしくは携帯電話などのauのサービスを利用していれば次年度以降の年会費も無料に! (※ 2年目以降1375円。ただし、年一回でも利用した場合、もしくは「au ID」に「au PAY カード」を紐付けて、携帯電話などのauサービスを利用している場合は次年度無料) |
||||
【関連記事】 ◆【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2022年版】「おすすめクレジットカード」を2人の専門家が選出!全8部門の“2022年の最優秀カード”を詳しく解説!(スマホ決済+クレジットカード部門) ◆「au PAY カード」が“ローソンで一番得するクレジットカード”に進化! 年会費“実質”無料、通常還元率1%、ローソンで最大12%還元、auユーザー以外もお得に! ◆Pontaポイントが貯まりやすいクレジットカードは?「ローソンPontaプラス」や「au PAYカード」「リクルートカード」など4枚の年会費や還元率を比較して検証! |
||||