<今回のまとめ>
1.雇用統計は「あっ!」と息を呑む悪い内容だった
2.利上げは遠のいた
3.キャピチュレーション(白旗降参)が出た
4.S&P500指数はダブルボトムを形成
5.アノマリー的には今が一年で最も株を買うのに適している
6.センチメントは陰の極に振れており、相場が反発しやすい
唖然とする悪い雇用統計に
含み損を抱えた投資家が投げ売り
先週金曜日に発表された雇用統計は、「あっ!」と息を呑む悪い内容でした。
まず非農業部門雇用者数は予想20万人に対し14.2万人でした。

そればかりか7月と8月の数字も、合計5万9000人分下方修正されました。

失業率は5.1%でした。

これは事前の予想通りですが、内容を見ると職探しを諦めてしまった人が多かったので、見かけ上、失業率が良かったという事情があります。
注目された平均時給は-0.01ドル(=9月の黄色の部分)でした。8月の平均時給も-0.01ドル下方修正されました。

このように今回の雇用統計はどこから見ても悪かったのです。これで10月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが発表されるリスクは完全に払拭されたと言えます。
この数字が発表されると、これまで含み損を抱えながらもフンギリがつかず、だらだらとポジションを持ち続けていた投資家から投げ売りが出ました。
相場の世界では、このような投げ売りのことをキャピチュレーション(白旗降参)と言います。それは、相場反転のきっかけになることが多いです。
案の定、金曜日の立会ではニューヨーク市場は安寄りした後、バーゲンハンターが殺到しました。

結局、下髭(したひげ)をつけた後、高値引けとなっています。これはマーケットが8月の安値を試し、それを死守することに成功し、ダブルボトムを付けた可能性が高いことを示唆しています。
NY市場は10月から1月の相場が強い
いまが一年で一番の買い時だ
ニューヨーク市場は10月から1月にかけては1年で最も相場が強い時期であることが知られています。

つまり今は一年のうちで最も株を買うのに適した時なのです!
市場参加者は極端な弱気に。
センチメントまでが味方している
おまけにこのところの下げ相場で、市場参加者のセンチメントは極端に弱気に偏っています。下はブルベア指数と呼ばれるものです。

この指標は、いわゆる「逆指標」で、弱気が多ければ多いほど、マーケットは買い場であると解釈できるのです。
以上をまとめると、雇用統計が悪かったので当座の利上げの心配は吹き飛びました。低金利は株式にとって追い風です。キャピチュレーションが出たので、引かれ腰の弱い投資家は全部売り切りました。チャートはダブルボトムを描きつつあります。これから1月にかけて米国株は季節的に最も上昇しやすい時期に入ります。しかもこのところの下げでセンチメントは極端に弱気に振れており、相場は反発しやすくなっているのです。
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