いよいよ年末が近づいてきましたが、帰省や旅行、スキーなど冬のレジャーに出かけるにあたって、気がかりなのが「交通費」です。特に家族で新幹線や飛行機などを利用すると、その料金が家計に打撃を与えがちです。
そこで、今回は「交通費」を安くする方法を紹介します。まずは、新幹線の料金について、ごく基本的なことから紹介していきましょう。
新幹線の指定席の値段は「繁忙期」に高騰するもの
少しでも安くしたければ「往復」で買おう!
新幹線の切符には、「乗車券」と「特急券」があります。そして、特急券は「自由席特急券」と「指定席特急券」にわかれます。指定席のほうが確実に座れますが、価格は自由席より高くなります。
例えば、東京-大阪間の場合、乗車券は8750円で、自由席なら乗車券+特急券で1万3620円ですが、指定席なら乗車券+特急券で1万4450円(通常期)となります。つまり、東京-大阪間の指定席には“席の確保代金”として片道830円、往復1660円が上乗せされます。単身で移動する場合は、自由席を利用することでお弁当代程度は節約することができます。
しかも、指定席の料金は「通常期」「繁忙期」「閑散期」で値段が変動します。閑散期は「通常期の200円引き」なのに対し、繁忙期は「通常期の200円増し」となります。年末年始は「繁忙期」にあたるため、料金は通常期よりも高くなります。先ほどの東京-大阪間の例で考えると、自由席との差額は片道で1030円、往復で2060円になります。少額なようですが、繁忙期に家族4人で往復する場合を考えると、自由席と指定席では8240円も負担が増えることになります。
これだけ料金が高くなったとしても、家族で移動する場合などはどうしても指定席でないと困ることがあると思います。ただし、混んでいる時期は指定席がすぐに満席になるので、出遅れると「指定席に乗りたかったのに、グリーン車しか残っていないので仕方なくグリーン車に乗車することに」となりがちです。グリーン料金は通常の乗車券&指定席特急券の料金に加え、1000~7000円台の上乗せとなってしまいます。

そのため、お子さんがいる家庭など、最初から席を確保しておきたい場合は、新幹線の予約は原則として乗車予定日の1カ月前から可能なので、なるべく早く指定席を予約しておいたほうがいいでしょう。JRの駅の「みどりの窓口」は大変混雑するので、「えきねっと」などのネット予約がおすすめです。
実家に帰省する日は決めているけど、自宅に帰る日程は決めていない――などの理由で、新幹線の切符を行きと帰りでバラバラに購入している人もいるかもしれません。ですが、新幹線で移動する距離によっては、往復で買ったほうが節約になる場合があります。
というのも、意外と知られていないことですが、原則的に新幹線の乗車券を往復で買うと、片道の距離が601km以上あれば、往復の運賃がそれぞれ自動的に1割引になるからです。特に手続きが必要なわけではなく、片道の距離が601km以上の乗車券を往復で購入すると自動的に適用されます。
(関連記事⇒「ビックカメラSuicaカード」や「エクスプレス予約」「えきねっと」をフル活用して夏休みに備えよう!新幹線の東京⇔関西のチケットをお得に買う方法)
ただ、「601km以上」というのは案外ハードルが高いものです。例えば、東京からだと新神戸、あるいは盛岡あたりまで移動しても、移動距離はまだ500km台です。私の実家は岡山なのですが、東京-岡山であれば、往復割引の恩恵を受けられます。長距離移動の予定がある人だけが得できる仕組みで、あてはまる人なら数千円程度割引してもらえることもあるので、その場合は必ず往復で購入するようにしましょう。
ここまで基本情報をおさらいしてきましたが、続いてはさらに得する方法を見ていきます。前半は鉄道料金、後半は航空券を安くする方法も紹介しましょう。
①JR東日本管区内での移動なら
5~35%割引の「えきねっとトクだ値」を狙う
先ほども触れましたが、JR東日本には新幹線や特急列車の乗車券・特急券の予約ができる「えきねっと」というサイトがあります。この「えきねっと」の会員になっておくと、会員限定価格の割安な切符を購入できます。それが「えきねっとトクだ値」です。
「えきねっとトクだ値」はJR東日本管区内限定で、決まった区間の決まった列車を予約することができます(最大6名分まで)。席に限りがあり、繁忙期などで申し込みが殺到した場合は抽選になります。乗る時間も決まってしまうわけですから、利用可能なのは予定が合う人のみ。それでも、通常より料金が10%や30%など割引になるので、検討する価値はあります。

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特に大きな割引を受けるためには、「トクだ値」の早期割引にあたる「お先にトクだ値」を利用する必要があります。「お先にトクだ値」は、乗車日13日前の午前1時40分までに申し込みを完了しなければなりません。非常に人気があるため、乗るタイミングが決まっているなら、早めに申し込んだほうがいいでしょう(ただし、年末年始は申込が殺到し、予約するのは非常に難しいそうです)。
なお、通常のJRの指定席は、乗車日1カ月前の午前10時から予約できます。が、「えきねっと」には「事前受付」というサービスがあり、パソコンやスマホからなら、予約開始日のさらに1週間前の午前5時30分から事前予約ができます。つまり、12月28日に乗車したければ、11月21日午前5時30分から申し込めることになります(実際にチケットが手配されるのは、乗車日1カ月前からです)。人気の出そうなチケットは、「事前受付」で少しでも早く申し込んでみてください。
②近場の移動なら「青春18きっぷ」を使う
「青春18きっぷ」とは、日本中のJRの普通列車(快速含む・一部フェリーもOK)が乗り放題になる割安な切符のこと。1枚につき1日有効で5回分がセットとなり、価格は1万1850円です。1人で使うこともできますし、5人で分けることもできます。「青春18きっぷ」という名前ですが、利用に年齢制限はありません。
乗れるのが普通列車のみなので、新幹線に乗ることは不可能です。よって、長距離移動の人には不向きかもしれませんが、鈍行の旅も好き、という方にはいいでしょう。もちろん、実家が比較的近く、移動距離が短い人にもおすすめです。
たとえば、東京から静岡までは、新幹線で1時間強、料金は6000円弱で、往復なら1万2000円程度というところです。しかし、青春18きっぷを利用して普通列車で行った場合、所要時間は約3倍になりますが、往復料金の元は十分とれて、さらに4日分の切符が余るので、好きなところに出かけられるのです。
通年で販売しているわけではありませんが、現時点(2015年12月現在)では「冬季用」の切符が発売されています(平成27年12月1日から平成27年12月31日まで)。利用期間は平成27年12月10日から平成28年1月10日までなので、年末年始の移動にも使うことができますね。
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