秋と言えば「食欲の秋」。食欲が細りがちな夏場と比較すると、食費がかさみがちなシーズンでもあります。そこで、今回から2回にわたり、食費を節約するコツを紹介していきます。
まず、最初に考えていきたいのが、「毎月の食費の予算はどう決めたらいいのか?」という問題です。そもそも食費の予算を決める必要があるかといえば、必ずしも「YES」とは言えません。世の中、予算を決めなくても食費を節約できている人は大勢いるからです。
例えば、以前貯金上手な人に話を聞いたところ、「そもそも必要でないものはほしくならない」と話していました。こうした人の場合、予算を決めなくても、食費で無駄遣いをしてしまう可能性は低いです。しかし、あればあるだけお金を使うタイプの人だと、予算を決めなければ食費を使いすぎるリスクが高いでしょう。
浪費家でなくとも、共働きなどで忙しい人は食費が増えやすい傾向にあります。お惣菜を買うなどして、たまにラクするのは悪いことではありません。しかし、度が過ぎると家計が崩壊してしまうので、注意が必要です。このような場合も、やはり毎月の食費の予算を決めておいたほうが無難です。
月々の食費の予算は「手取りの15%」以内に!
子どもがいる家庭は「最低4万円」は超えてもOK
それでは、食費の予算はどれくらいに設定すればいいのでしょうか? 目安として私がよくお話しするのは、「世帯の手取り合計金額の15%以内に収める」という基準です。
もし、夫だけ働いていて手取りが20万円の家庭なら、その15%ですから「食費の予算=3万円」ということになります。夫婦合算で手取り40万円の家庭なら「食費の予算=6万円」です。15%はあくまで上限なので、「夫婦2人で6万円は多い」と感じるなら、できる範囲でもっと減らしていいでしょう。
手取り20万円でも、子どもがいる家庭だと、毎月3万円の食費を維持するのは難しいかもしれません。そのため、目安の15%を超えてしまいますが、子どもがいる家庭のみ「最高4万円」という基準を適用してもOKです。「実家が農家で、米や野菜にほとんどお金がかからない」などの場合を除き、子どものいる家庭では、節約しても月4万円くらい食費がかかるのは仕方ないことだからです。
なお、この場合「外食」は「食費」に含みません。食費とは、自炊のための食材や、どこかコンビニなどで昼ごはんやお菓子を買った場合の支出のみを指すこととします。外食は「交際費」という費目で、別に管理しましょう。
食費の予算を決めたなら、次はそれをどう管理するかを決めましょう。給料日に現金で引き出して、「食費専用の財布」をつくって管理するのがオーソドックスなやり方です。この方法なら、他のお金と食費の予算がゴチャゴチャになることはありません。なおかつ、残金を気にしながら買い物することができます。
あるいは、電子マネーが利用できるスーパーで主に買い物するのであれば、その電子マネーに1カ月分の予算をチャージし、買い物のたびに残金を確認しながら使うというのも手です。
イオンやマックスバリュでは「WAON」、イトーヨーカドーでは「nanaco」など、大手スーパーではたいてい電子マネーが使えるようになっていますし、ポイントもつくので活用しやすいのではないでしょうか。
一部の「デビットカード」を利用すれば
どんどんポイントが貯まって現金決済より得!
「食材もクレジットカードで買って、ポイントを貯めたほうが得なのでは?」と考える人も多いはずです。確かにそのとおりで、ポイントが貯まる上に、クレジットカードで買えば利用明細が出るので、家計簿をつけなくても何にいくら使ったか管理できるというメリットがあります。
ただ、クレジットカード払いはどうしても「ついつい使いすぎてしまう」というリスクが高いため、普段から浪費傾向にある人にはおすすめできません。現金決済がイヤなら先ほどの電子マネーを使うか、あるいは「Visaデビットカード」で食費を管理するのもいいでしょう。
「Visaデビットカード」とは、クレジットカードの「Visa」の加盟店であれば、原則としてどこでも使えるカードです(※稀に例外もあります)。クレジットカードと違い、使うとすぐに銀行口座からお金が引き落とされます。そのため、銀行口座にお金がないと使えないので、クレジットカードのように使いすぎる心配がありません。
この「Visaデビットカード」の口座に1カ月分の食費を入れておき、「Visaデビットカード」で食材を買うようにすれば、簡単に食費を管理できます。
「Visaデビットカード」は銀行口座からお金を引き落とすわけですから、「Visaデビットカード」を発行している銀行に口座を持っていなければ作れません。口座を持ってさえいれば、発行は簡単です。「Visa」とついてはいますが、クレジットカードではないので、特段の審査もなく発行してもらえます。ただ、銀行によっては発行手数料や年会費がかかることもあります。
「Visaデビットカード」は発行している銀行が限られるのですが、なかには「Visaデビットカード」を使うたびに、ポイントを貯められる設定にしている銀行もあります。
例えば、地方銀行でありながら、ネットバンキングに力を入れていて、さまざまな特色あるネット支店を展開しているスルガ銀行には、「Tポイント支店」というのがあります。
スルガ銀行の「Tポイント支店」に口座を開くと、「VisaデビットTカード」を発行してもらえます。「VisaデビットTカード」は、その名のとおり、「Visaデビットカード」として使える上に、Tカード加盟店では提示だけでもポイントが貯まり、さらにキャッシュカードの機能も備えています。
この「VisaデビットTカード」で買い物をすると、200円につき1ポイント(還元率0.5%)で「Tポイント」が貯まります。また、預金をしたり、給与振込口座に指定したりするだけでも「Tポイント」が貯まっていくので、普段から「Tポイント」を貯めている人にはおすすめです。
また、楽天銀行も「楽天銀行デビットカード(Visa)」のほか、まだ珍しいJCBのデビットカード「楽天銀行デビットカード(JCB)」も発行しています。どちらを選択するのも自由ですが、特に注目したいのは年会費が無料の「楽天銀行デビットカード(JCB)」です(Visaは有料)。しかも、還元率1%で「楽天スーパーポイント」が貯まります。
クレジットカードでも還元率1%ならいいほうですが、デビットカードの場合は還元率0.2~0.5%程度が一般的で、還元率1%というのは「楽天銀行デビットカード(JCB)」以外に類を見ません。しかし「楽天銀行デビットカード(JCB)」は、それを実現しています。
つまり、「楽天銀行デビットカード(JCB)」で支払ったほうが現金払いより断然お得になるので、利用を検討してみるといいと思います。すでに楽天銀行の口座を持っていて、デビットカードを持っていない人の場合、ネット上で簡単に発行してもらうことができます。
ここまで、予算管理の仕方についてお話ししていきました。続いては、より実践的な食費節約ワザについて考えていきましょう。
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【2024年11月1日時点・最新情報】
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆三井住友カード(NL) |
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0.5~7.0% | 永年無料 | VISA Master |
iD | |
【三井住友カード(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない「ナンバーレス(NL)」なのが特徴(カード番号はアプリで確認可能)。通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※)する! さらに、獲得できる「Vポイント」は、dポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、ANAマイルなどに交換できるほか、「1ポイント=1円」としてカード利用額に充当できるなど、ポイントの汎用性が高いのも魅力! ※ 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。 |
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【関連記事】 ◆「三井住友カード(NL)」は年会費無料+高還元+最短10秒発行の“三拍子”が揃ったおすすめカード!「対象コンビニ&飲食店で最大7%還元」特典は利用価値あり! ◆「三井住友カード(NL)」は、年会費無料&対象コンビニで最大還元率7%のお得なクレジットカード! カード情報を記載していないのでセキュリティも抜群! |
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◆楽天カード |
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1.0~3.0% | 永年無料 | VISA JCB Master AMEX |
楽天Edy (楽天Edyへの チャージ分は 還元率0.5%) |
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【楽天カードのおすすめポイント】 楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルを利用している人はもちろん、楽天ユーザー以外にもおすすめの「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格。通常還元率は1.0%だが、楽天市場や楽天ブックスでは最低でも還元率が3.0%以上に! また、「楽天ポイントカード」や電子マネーの「楽天Edy」との併用で、楽天グループ以外でも還元率は1.5~2.0%以上になる! ゴールドカードの「楽天プレミアムカード」も格安の年会費で「プライオリティ・パス」がゲットできてコスパ最強! |
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◆イオンカードセレクト |
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0.5~1.0% |
永年無料 | VISA JCB Master |
WAON モバイルSuica SMART ICOCA (モバイルSuicaと SMART ICOCAへの チャージ分は還元率0.25%) |
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【イオンカードセレクトのおすすめポイント】 一般的な「イオンカード」ではポイントがつかない「WAON」チャージでポイントが貯まり、「ポイント2重取り」ができるのが最大のメリット。また、「イオンカードセレクト」の保有+月1回のカード(または搭載のWAON)決済+ネットバンキングに登録という3つの条件を満たすだけで「イオン銀行Myステージ」の「シルバーステージ」に到達し、「イオン銀行」の普通預金金利がアップするので、「イオンカードセレクト」以外の「イオンカード」保有者はすぐ切り替えよう! しかも「イオンカードセレクト」で年間50万円以上を利用すれば、年会費無料のゴールドカード「イオンゴールドカードセレクト」が手に入り、無条件で「イオン銀行Myステージ」が「ゴールドステージ」に! なお、2024年10月1日~12月8日に入会すると、カード発行後1カ月間は対象のイオンモール専門店での買い物が5%OFF(請求時)になるキャンペーンを開催中! |
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【関連記事】 ◆イオンカードを作るなら「イオンカードセレクト」が一番お得! WAONチャージでのポイント2重取り&イオン銀行で預金金利が優遇されやすくなる特典も! ◆【イオン銀行の金利・手数料・メリットは?】イオン銀行利用者は「イオンカードセレクト」が必須!普通預金金利などがアップしてさらにお得に使える! |
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆三井住友カード ゴールド(NL) |
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0.5~7.0% |
5500円 (ただし、年100万円以上の 利用で次年度から永年無料) |
VISA Master |
iD | |
【三井住友カード ゴールド(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない“ナンバーレス(NL)”のゴールドカード。年会費5500円(税込)だが、年間100万円を利用すると(※1)、次年度から年会費が“永年無料”になるうえに、1万ポイントが「継続特典」としてもらえるのが大きな魅力! さらに、通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード ゴールド(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※2)するなど、ポイントも貯まりやすくてお得! ※1 対象取引などの詳細は、三井住友カードの公式サイトでご確認ください。※2 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。 |
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【関連記事】 ◆「三井住友カード ゴールド(NL)」は、年100万円以上を使うと年会費が“永年無料”に! コンビニで7%還元、空港ラウンジや旅行保険などの特典も付帯してお得! ◆三井住友カード ゴールド(NL)のメリット・デメリットを解説! 同じく“実質”年会費が無料の「エポスゴールドカード」と付帯サービスなどを比較して魅力を解剖! |
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◆JCB CARD W(ダブル) |
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1.0~10.5% (※) |
永年無料 | JCB | QUICPay | |
【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】 39歳以下の人だけが申し込める、年会費無料のうえに通常還元率1%のお得な高還元クレジットカード!(40歳以降も継続して保有可能)さらに「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」の「ポイントアップ登録(無料)」をすれば、Amazonやセブン-イレブンなどでは還元率2%、スターバックスでは「スターバックスカード」へのチャージで還元率5.5%、「Starbucks eGift」の購入で還元率10.5%に! ※貯まったOki Dokiポイントを「JCB PREMO」に交換した場合の還元率。 |
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【関連記事】 ◆「JCB CARD W」は「楽天カード」などとほぼ同じ、年会費無料+還元率1~10.5%のJCBの入門カード!Amazonやスタバをよく利用する20~30代は注目! ◆「JCB CARD W」は、年会費無料で還元率1%以上のお得な高還元クレジットカード!「JCB CARD W」のメリット・デメリットを他のカードと比較して検証! ◆JCB CARD W(ダブル)のメリットを解説!「年会費無料」「常に還元率1.0%以上」「ポイントの使い勝手が良い」と三拍子そろった高還元クレジットカード! |
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◆アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード |
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0.3~1.5% (※1) |
3万9600円 | AMEX | - | |
【アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードのおすすめポイント】 日本で最初に発行されたゴールドカード「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」の後継カードだけに、ステータス&付帯サービスは最高レベルで、カードが金属製という特別感もあって、一般的なゴールドカードとはケタ違い。たとえば、年間200万円(税込)以上を利用してカードを継続保有すると、国内40カ所以上の高級ホテルに無料宿泊できる「フリー・ステイ・ギフト」は、もはや一般的なプラチナカードすら凌駕するレベルの特典だ。さらに、高級レストランを2人以上で利用すると1人分が無料になる「ゴールドダイニング by 招待日和」や、世界1400カ所以上の空港ラウンジを年2回まで無料で利用できる「プライオリティ・パス」、最高補償額1億円の「海外旅行傷害保険」が付帯するなど、もはや「ゴールドカード」の枠組みを大きく飛び越えている。また、家族カードは2人目まで年会費無料でお得(3人目以降は年1万9800円・税込)。 ※貯まるポイントをマイルに交換した場合。1マイル=1.5円換算。 |
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