<今回のまとめ>
1.ハーモニーの株価は年初から既に2.5倍になっている
2.地道な経営効率改善で黒字化達成
3.今年中に無借金経営へ
4.パプア・ニューギニアの含み価値はほとんど株価に反映されてない
年初来2.5倍のパフォーマンスをみせる
ハーモニー・ゴールド・マイニングとは?
下はハーモニー・ゴールド・マインズ(ティッカーシンボル:HMY)の最近の株価チャートです。
見ての通り、年初来で2.5倍に化けています。
ハーモニー・ゴールド・マイニングは南アフリカ第3位の産金会社です。同社の米国預託証券(ADR)はニューヨーク証券取引所に上場されています。
同社は1950年に南アで創業された産金会社で、その金山の大半はこれまで南アにありました。
同社は1995年から2007年までバーナード・スワネポルというカリスマ経営者によって経営されていました。スワネポルは2000年代の半ばにライバルのゴールドフィールズ(ティッカーシンボル:GFI)を「小が大を呑む」かたちで買収しようとし、それに失敗し、同社を去ります。
長い業績低迷期を経て
先日発表の決算で久しぶりに黒字化
その後、南アの金山はどこも金塊のグレードが劣化し、採掘コストは上昇し、労働争議は増加するという三重苦に遭います、その中でハーモニーも大きく業績を落としました。
これに最近の金価格の下落が追い打ちをかけたため、同社の株価は2011年の16ドル付近から去年の11月の最安値のわずか53セントまで低迷していました。
しかし同社はじっくりと現場でのオペレーションを立て直すことで、最近、ようやくターンアラウンドしています。
先週発表された2015年12月31日締めの第2四半期決算では、売上高が3.21億ドル、EPSが1セントでした。
金生産の際に出る残土をていねいに極小化したことでグレードは+7%上昇しました。また生産高も+2%増えました。その一方でコスト(1オンス当たり950ドル)は-7%改善しました。

この結果、これまでは採掘コストが金価格を上回った状態、つまり赤字操業だったのが、第2四半期には久しぶりに7400万ランドの黒字が出たというわけです。第2四半期の営業キャッシュフローは7300万ドルでした。
パプア・ニューギニアの金山を発見したが、
株価にはほとんど反映されていない
さて、現在、同社の売上高はほとんど南アの金鉱からもたらされています。しかし同社はパプア・ニューギニアにゴルプという金山を発見しました。
その権益の半分をライバルのニュークレスト・マイニングに売却し、それで得た現金を負債の返済に充てました。
現在、ハーモニー・ゴールド・マイニングの負債総額は1.6億ドルであり、これは鉱山会社としてはかなり少ない方です。同社は営業キャッシュフローが黒字に転換したわけですが、当面は、さらに借金を返済することを経営の優先課題としており、2016年中に無借金経営に持って行きたいと語っています。
同社の会計年度は2016年6月で終わりますが、その時に取締役会で配当を復活させるかどうか討議するとしています。
市場関係者の関心としてはエンパイア・ステート・ビル5個分に相当する鉱床に2020万オンスのゴールド、940万トンの銅が眠っているとされるゴルプ金・銅山を開発するにあたり、その開発資金を工面するため株式の公募をするのではないか? ということです。
同社はこれまでのところこの観測を否定しており、少なくとも向こう2~3年は、営業キャッシュフローの中からパプア・ニューギニアの開発の費用を工面するとしています。
なお同社のパプア・ニューギニアの金山の含み価値は、同社の株価にほとんど反映されていないと思います。
同社の発行済み株式数は4.36億株で、普通株とADR(米国預託証券)の比率は1:1です。従って時価総額は先週金曜日のADR引け値、$2.34に基づいて10.2億ドルになります。
【※米国株を買うならこちらの記事もチェック!】
⇒米国株投資で注意が必要な「為替」と「税金」とは?「特定口座(源泉徴収あり)」か「NISA口座」で投資をして、口座内に「米ドル」を残さないのがポイント!
| ※証券や銀行の口座開設、クレジットカードの入会などを申し込む際には必ず各社のサイトをご確認ください。なお、当サイトはアフィリエイト広告を採用しており、掲載各社のサービスに申し込むとアフィリエイトプログラムによる収益を得る場合があります。 |
【2025年12月1日時点】
「米国株」取扱数が多いおすすめ証券会社 |
| ◆SBI証券 ⇒詳細情報ページへ | |
| 米国株の取扱銘柄数 | 取扱手数料(税込) |
| 約4900銘柄以上 | <現物取引>約定代金の0.495%(上限22米ドル)/<信用取引>約定代金の0.33%(上限16.5米ドル) |
|
【SBI証券のおすすめポイント】 |
|
| 【関連記事】 ◆【SBI証券の特徴とおすすめポイントを解説!】株式投資の売買手数料の安さは業界トップクラス! IPOや米国株、夜間取引など、商品・サービスも充実 ◆「株初心者&株主優待初心者が口座開設するなら、おすすめのネット証券はどこですか?」桐谷さんのおすすめは松井、SBI、東海東京の3社! |
|
| ◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ | |
| 米国株の取扱銘柄数 | 取扱手数料(税込) |
| 約5100銘柄以上 | <現物取引>約定代金の0.495%(上限22米ドル)/<信用取引>約定代金の0.33%(上限16.5米ドル) |
| 【楽天証券おすすめポイント】 米国、中国(香港)、アセアン各国(シンガポール、タイ、マレーシアなど)と幅広い銘柄がそろっており、米国株の信用取引も利用可能! 指定の米国ETF15銘柄については買付手数料が無料で取引ができるのもお得。米ドル⇔円の為替取引が0円と激安! さらにNISA口座なら、米国株の売買手数料が完全無料(0円)。米国株の注文受付時間が土日、米国休場を含む日本時間の朝8時~翌朝6時と長いので、注文が出しやすいのもメリット。米国株式と米国株価指数のリアルタイム株価、米国株オーダーブック(板情報)、さらに米国決算速報を無料で提供。ロイター配信の米国株個別銘柄ニュースが、すぐに日本語に自動翻訳されて配信されるのもメリット。米国株の積立投資も可能。米国株の貸し出しで金利がもらえる「貸株サービス」も行っている。 |
|
| 【関連記事】 ◆【楽天証券おすすめのポイントは?】トレードツール「MARKETSPEED」がおすすめ!投資信託や米国や中国株などの海外株式も充実! ◆【楽天証券の株アプリ/iSPEEDを徹底研究!】ログインなしでも利用可能。個別銘柄情報が見やすい! |
|
| ◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ | |
| 米国株の取扱銘柄数 | 取扱手数料(税込) |
| 約5100銘柄以上 | <現物取引>約定代金の0.495%(上限22米ドル)/<信用取引>約定代金の0.33%(上限16.5米ドル) |
| 【マネックス証券のおすすめポイント】 外国株式の取り扱い銘柄数はトップクラス! また、米国株の買付時の為替手数料が0円(売却時は1ドルあたり25銭)となるキャンペーンが長期継続しており、実質的な取引コストを抑えることができる。さらに、外国株取引口座に初回入金した日から20日間は、米国株取引手数料(税込)が最大3万円がキャッシュバックされる。米国ETFの中で「米国ETF買い放題プログラム」の対象22銘柄は、実質手数料無料(キャッシュバック)で買付が可能。米国株の積立サービス「米国株定期買付サービス(毎月買付)」は25ドルから。コツコツ投資したい人に便利なサービス。米国株は、時間外取引に加えて店頭取引サービスもあり日本時間の日中でも売買できる。しかもNISA口座なら、日本株の売買手数料が無料なのに加え、外国株(海外ETF含む)の購入手数料も全額キャッシュバックされて実質無料! 企業分析機能も充実しており、一定の条件をクリアすれば、銘柄分析ツール「銘柄スカウター米国株」「銘柄スカウター中国株」が無料で利用できる。 |
|
| 【関連記事】 ◆【マネックス証券の特徴とおすすめポイントを解説】「単元未満株」の売買手数料の安さ&取扱銘柄の多さに加え、「米国株・中国株」の充実度も業界最強レベル! |
|
| ◆松井証券 ⇒詳細情報ページへ | |
| 米国株の取扱銘柄数 | 取扱手数料(税込) |
| 約5000銘柄以上 | <現物取引>約定代金の0.495%(上限22米ドル)/<信用取引>約定代金の0.33%(上限16.5米ドル) |
| 【松井証券のおすすめポイント】 米国株の売買手数料は他の大手ネット証券と同水準なうえ、為替手数料は完全無料(0円)とお得!さらにNISA口座では、米国株の取扱手数料が無料に! 米国株でも信用取引が可能で手数料が業界最安水準。2025年7月から米国株のプレマーケットに対応し、日本時間18時(夏時間は17時)から取引が可能になったのもメリット。さらに投資情報ツール「マーケットラボ米国株」や専用の取引ツール、リアルタイム株価が無料、夜間での取引に便利な返済予約注文(IFD注文)、米国株専用ダイヤル「米国株サポート」や「株の取引相談窓口(米国株)」などが特徴となっている。また、米国株専用の「松井証券 米国株アプリ」は、リアルタイム株価の表示に加え、米国株の情報収集から資産管理、取引までスマホで対応可能だ。 |
|
| 【関連記事】 ◆【松井証券のおすすめポイントは?】1日50万円以下の株取引は手数料0円(無料)! その他の無料サービスと個性派投資情報も紹介 ◆「株初心者」におすすめの証券会社を株主優待名人・桐谷広人さんに聞いてみた! 桐谷さんがおすすめする証券会社は「松井証券」と「SBI証券」! |
|
| ◆moomoo証券 ⇒詳細情報ページへ | |
| 米国株の取扱銘柄数 | 取扱手数料(税込) |
| 約6300銘柄以上 | <現物・信用取引>約定代金の0.132%(上限22米ドル) |
| 【moomoo証券のおすすめポイント】 米国やカナダ、オーストラリア、シンガポール、マレーシアなどグローバルにサービスを展開するネット証券。米国株には特に力を入れており、取扱銘柄数は業界トップクラス。売買手数料も大手ネット証券の4分の1程度だ(ただし売買手数料の上限は22米ドルと他社と同水準)。さらに、為替手数料が無料なので、米国株の売買コストのお得さでは頭ひとつ抜け出している。米国株に関するデータや情報も充実。最大上下60本の板情報や過去20年分の財務データ、大口投資家の売買動向など、銘柄分析に役立つさまざまな情報が無料で利用できる。24時間取引に対応しているので、日本時間の昼間にも売買が可能。1ドルから米国株を買うこともできる。取引アプリには対話型AIの「moomoo AI」を搭載。米国株の基礎知識から米国市場の動向、銘柄分析まであらゆる質問に答えてくれるので、米国株初心者には力強い味方となるだろう。 |
|
| 【関連記事】 ◆【moomoo証券のおすすめポイントを解説】米国株投資家には特におすすめの米国生まれのネット証券! プロレベルの高機能ツールやAIツールも魅力! |
|
| ※ 本記事の情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。 |




































