世界投資へのパスポート

アップル、アマゾン、フェイスブックなどが急落!
S&P500指数の上昇の4割を稼いでいたハイテク株が
突然暴落したことで、米国株はこれからどうなる?

2017年6月12日公開(2017年11月30日更新)
広瀬 隆雄
facebook-share
twitter-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事
印刷向け表示

先週の金曜日に米国の人気ハイテク株が相次いで急落

 先週、6月9日金曜日の立会で、これまで相場をけん引してきた一握りの人気ハイテク株が急落しました。アップル(AAPL):-3.88%、アマゾン(AMZN):-3.16%、フェイスブック(FB):-3.28%、アルファベット(GOOGL):-3.4%、ネットフリックス(NFLX):-4.73%、エヌヴィディア(NVDA):-6.46%といった具合です。

 これらの銘柄は、年初来のS&P500指数の上昇の4割以上を稼いでいた相場のけん引役でしたが、そのリーダー達が崩れたことにより、市場参加者は「これからマーケットはどうなるのだろう?」と不安を抱いています。

アップルやアマゾンなどに、投資家の買いが集中した背景とは?

 1月にトランプ大統領が就任して以来、大統領が公約した成長戦略はことごとく行き詰っており、何も実現していません。このため市場参加者は、「米国経済が力強く成長するシナリオは、あきらめるほかないな」と感じています。

 そのことはドルに反映されています。

 普通、景気が強くなると、その国の通貨も上昇しやすいです。下のグラフは貿易加重ドル指数ですが、去年の11月8日にトランプの当選が判明した後、急騰しているのがわかります。しかしその後、期待は落胆に変わり、貿易加重ドル指数は11月8日のスタート地点より低い位置まで下がりました。

 投資家の、景気に対する見方を如実に示す、もうひとつの指標が長期金利です。一般に、投資家が「景気は強いぞ!」と感じると債券が売られ、その利回りは逆に上昇します。

 いま米国10年債利回りを見ると、下のチャートのように利回りは低下しています。

 これは長期債が買われていることを意味し、それはとりもなおさず、投資家が「景気は弱いぞ」と考えていることを意味します。

 景気が弱い局面では、株式市場の投資家は「環境が厳しいときも、企業の努力で収益成長を出してゆける会社の株を買いたい」と思います。それは、現状ではネット株やハイテク株ということになります。

 つまり、アップルアマゾンフェイスブックアルファベットネットフリックス、エヌヴィディアなどの株が好まれた理由は、そのような消去法の発想で「これらの銘柄しか買えない!」という結論に投資家が達したからに他なりません。

指数への影響が大きいので、投資家は買わざるをえない

 これらのネット株やハイテク株が、機関投資家がパフォーマンスのベンチマークにしているS&P500指数の動きを大きく左右しているので、ファンドマネージャーとしてはこれらの銘柄を組み込まざるを得なくなっているのです。

 一部には「買わないリスク」、つまりこれらの銘柄を敢えてスルーした結果、運用成績が劣後し、ファンドマネージャーがクビになるなどのリスクも囁かれ始めていました(普通、「買わないリスク」が言われ始めたら、相場の賞味期間は終わりに近いです)。

 そういう機関投資家からの買い需要が切れ目なくこれらの銘柄に向けられたため、その下値には買い指値がびっしり指してあり、それがボラティリティー(相場のブレ)を極めて小さくしてきました。ヒタヒタと上昇し続けるので、妙な買い安心感が醸成され、投資家が慢心しはじめたのです。

トレンドは崩れていないものの、しばらくは慎重な売買が必要

 先週金曜日の下げは、特にトリガー(きっかけ)になるようなニュースが無い中で、突然、襲ってきました。したがって、何か業績面で問題が出たというのではなく、あくまでもテクニカル的な自律調整だと思います。

 これらの銘柄が買われてきた背景事情として、トランプ政権が上手く行っておらず、アメリカの景気に陰りが出ていることを説明しましたが、その状況は現在も変化はありません。

 すると、先週金曜日の下げは一過性のものであり、また今週から「イケイケどんどん」が繰り返されるというシナリオも可能性としてはじゅうぶんにあります。実際、どの銘柄も50日移動平均線を割り込んでいません。つまりトレンドは崩れていないのです。

 しかし、市場参加者が「赤信号、みんなで渡れば、怖くない」式に全員参加で同じ行動をすることは相場の最終局面で現れやすい現象だということを覚えておくべきです。

 その場合、最後には積み重なったロング・ポジション(買い持ちになっていること)が大きな相場の反転の原因になることが相場の常です。

 いまは先入観を持たず、ハイテク株の動向を注視し、今週以降、相場が切り返すなら飛び乗り、逆に続落するなら売るという、「割り切り」が必要だと思います。

【今週のピックアップ記事!】
日経平均が2万円を突破した今、強気のスタンスで! 2017年の「骨太の方針」や「成長戦略」に合致する「子育て支援」「人工知能」などの国策銘柄を狙え!
2017年の米国株式市場の値動きと上がる銘柄を予測!米国株のプロ2人が注目する「3つのトピック」と、それらのトピックに関連する狙い目の銘柄を紹介!

【※米国株を買うならこちらの記事もチェック!】
米国株投資で注意が必要な「為替」と「税金」とは?「特定口座(源泉徴収あり)」か「NISA口座」で投資をして、口座内に「米ドル」を残さないのがポイント!

証券会社(ネット証券)比較!売買手数料で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!取引ツールで比較ページへ
 つみたてNISA(積立NISA)おすすめ比較&徹底解説ページへ
証券会社(ネット証券)比較!人気の証券会社で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!株アプリで比較ページへ
 iDeCo(個人型確定拠出年金)おすすめ比較&徹底解説!詳しくはこちら!
ネット証券会社(証券会社)比較!最短で口座開設できる証券会社で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!外国株で比較ページへ
桐谷さんの株主優待銘柄ページへ
証券会社(ネット証券)比較IPO(新規上場)比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!キャンペーンで比較ページへ
証券会社(ネット証券)比較!総合比較ページへ
【2021年8月1日時点】

「米国株」取扱数が多いおすすめ証券会社

◆DMM.com証券(DMM株) ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税込)
約1100銘柄 無料
【DMM.com証券おすすめポイント】
2019年12月に米国株の売買手数料を完全に無料化したことで、取引コストに関しては一歩リード!ただし、配当金が円に両替される際の為替スプレッドが1ドルあたり1円と高いので、割り狙いで長期保有する人は注意が必要だ。取扱銘柄数は少なめだが、FAANGなどの有名IT株やバンガードなどの人気ETFは、きちんと網羅されている。他社と違う点としては、外貨建ての口座がなく、売却時の代金や配当が自動的に受け付けから円に交換されること。その後で持っておきたい人にはデメリットだが、すべて円で取引されるため初心者にとってはわかりやすいシステムと言えるだろう。また、米国株式と国内株式が同じ無料取引ツールで一元管理できるのもわかりやすい。米国株の情報として、米国株式コラムページを設置。ダウ・ジョーンズ社が発行する「バロンズ拾い読み」も掲載されている。
【関連記事】
◆DMM.com証券「DMM株」は、売買手数料が安い!大手ネット証券との売買コスト比較から申込み方法、お得なキャンペーン情報まで「DMM株」を徹底解説!
◆【証券会社比較】DMM.com証券(DMM株)の「現物手数料」「信用取引コスト」から「取扱商品」、さらには「最新のキャンペーン情報」までまとめて紹介!
【米国株投資おすすめ証券会社】DMM.com証券の公式サイトはこちら
【米国株の売買手数料がなんと0円!】
DMM.com証券(DMM株)の公式サイトはこちら
◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税込)
4200銘柄以上 約定代金の0.495%
最低手数料0米ドル、上限手数料22米ドル
【マネックス証券のおすすめポイント】
4200銘柄以上の米国株と2600銘柄以上の中国株を取り扱っており、外国株式の取り扱い銘柄数の多さはトップクラス米国株は最低手数料0ドルから購入可能買付時の為替手数料0円(売却時は1ドルあたり25銭)なので、実質的な取引コストを抑えることができる。さらに、外国株取引口座に初回入金した日から20日間は、米国株取引手数料(税込)が最大3万円がキャッシュバックされる。また、米国ETFの中で「USAプログラム」対象銘柄は実質手数料無料(キャッシュバック)で取引が可能。さらに中国株の手数料は業界最低レベルで、約定金額の0.275%(下限49.5香港ドル~上限495香港ドル)。しかもNISA口座なら、日本株の売買手数料が無料なのに加え、外国株(海外ETF含む)の購入手数料も全額キャッシュバックされて実質無料! 企業分析機能も充実しており、一定の条件クリアすれば銘柄分析ツール「銘柄スカウター米国株」「銘柄スカウター中国株」が無料で利用できる。
【関連記事】
◆【マネックス証券おすすめのポイントは?】日本株手数料の低さ、ユニークな投資ツールが充実しているネット証券大手
【米国株投資おすすめ証券会社】マネックス証券の公式サイトはこちら
◆SBI証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税込)
4200銘柄以上 約定代金の0.495%
最低手数料0米ドル、上限手数料22米ドル
【SBI証券のおすすめポイント】
ネット証券最大手だけあって、米国、中国(香港)、韓国、ロシアからアセアン各国(ベトナム、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア)まで、外国株式のラインナップの広さはダントツ! 米国株は手数料が最低0米ドルから取引可能で、一部米国ETFは手数料無料で取引できる。米ドルの為替レートは「片道25銭」と他の証券会社と同じレベルだが、住信SBIネット銀行の外貨預金口座から入金すれば「片道4銭」で両替可能。差額の21銭は1ドル=108円なら約0.19%に相当するので、かなりお得だ。あらかじめ設定した金額か株数(口数)で定期的に買付する「米国株式・ETF定期買付サービス」が便利。 NISA口座なら、日本株の売買手数料だけでなく、海外ETF(米国・中国・韓国)の買付手数料も無料に。米国企業情報のレポート「One Pager」、銘柄検索やソートに使える「米国株式決算スケジュールページ」や「米国テーマ・キーワード検索」、上場予定銘柄を紹介する「IPOスピードキャッチ!(米国・中国)」など情報サービスも多彩。また、2021年4月から米国株式取引専用の「米国株アプリ」が登場した。インドネシアやタイなどのアセアン各国に関しては、主要約70銘柄の個別企業レポート「ASEANアナリストレポート」を提供している。
【関連記事】
◆【SBI証券の特徴とおすすめポイントを解説!】株式投資の売買手数料の安さは業界トップクラス! IPOや米国株、夜間取引など、商品・サービスも充実
◆「株初心者&株主優待初心者が口座開設するなら、おすすめのネット証券はどこですか?」桐谷さんのおすすめは松井、SBI、東海東京の3社!
【米国株投資おすすめ証券会社】SBI証券の公式サイトはこちら
◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税込)
4000銘柄以上 約定代金の0.495%
最低手数料0米ドル、上限手数料20米ドル
【楽天証券おすすめポイント】
米国、中国(香港)、アセアン各国(シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア)と、幅広い銘柄がそろっているうえ、海外ETFの取り扱い数も、米国ETF約300本を含む、約370本と業界No.1! 所定の米国ETF9銘柄については買付手数料が無料で取引ができる。米国株式の注文は、最大90日先まで指値注文が有効で、「約定通知メール」サービスとあわせて利用すると便利。米国株の注文受付時間が、土日、米国休場を含む日本時間の朝8時~翌朝6時と長いので、注文が出しやすいのもメリット。アセアン株式の情報も充実。財務分析でよく使われるPERなどの主な指標、過去5年間の業績推移や今後2年間の業績予想もチェックが可能だ。NISA口座なら買付手数料が無料(売却時の手数料は必要)なのもメリットだ。取引から情報収集までできるトレードツールの元祖「マーケットスピード」が有名。さらに、スマホ向けトレードアプリ「iSPEED」でも米国株取引が可能になった。ツール内では日経新聞の記事を無料で読むこともできる。
【関連記事】
【楽天証券おすすめのポイントは?】トレードツール「MARKETSPEED」がおすすめ!投資信託や米国や中国株などの海外株式も充実!
◆【楽天証券の株アプリ/iSPEEDを徹底研究!】ログインなしでも利用可能。個別銘柄情報が見やすい!
【米国株投資おすすめ証券会社】楽天証券の公式サイトはこちら
本記事の情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。

ダイヤモンド・ザイのお得な定期購読はこちら!
【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2021年版】2人の専門家がおすすめの「最優秀カード」が決定!2021年の最強クレジットカード(全8部門)を公開! 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、 本当は“ゴールド”ではなく“プラチナ”だった!? 日本初のゴールドカードの最高水準の付帯特典とは? 高いスペック&ステータスを徹底解説!アメリカン・エキスプレスおすすめ比較 おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」付帯サービスはプラチナカード顔負け!最強ゴールドカード 実力を徹底検証 ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カードならヒルトンホテルで朝食無料になる「ゴールド」会員になれるほか、カード利用で無料宿泊も可能に! SPGアメリカン・エキスプレス・カード 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 最強のマイル系クレジットカードはこれだ!専門家2人がおすすめするクレジットカード
「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」付帯サービスはプラチナカード顔負け!最強ゴールドカード 実力を徹底検証 ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カードならヒルトンホテルで朝食無料になる「ゴールド」会員になれるほか、カード利用で無料宿泊も可能に! 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 最強のマイル系クレジットカードはこれだ!専門家2人がおすすめするクレジットカード
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

攻めと守りの高配当株
桐谷さんの
日米「株」入門

9月号7月19日発売
定価780円(税込)
◆購入はコチラ!

楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!

[攻めと守りの高配当株/桐谷さんの日米株入門]

◎第1特集
最高利回り6%超! 攻めと守りの高配当株

4人の達人の配当生活 を公開
●2大ランキング!
利回り3.5%以上!有名企業の豪華リスト
「攻めの」高利回り株ベスト50
・減配しない!実績バツグン!増益率も高い!
「守りの」
10年配当株ベスト50
●値上がりと配当の両取り欲張り
高配当株
●人気沸騰!米国株の高配当株

◎第2特集
桐谷さんと始める日本&米国「株」入門
●銘柄探しの基本、業績、指標など
●スマホで株を買う注文方法、入力画面
●証券会社を選ぶ!6大ネット証券徹底比較
初心者にオススメの日本 & 米国5万円株

◎第3特集
株主総会 突撃39社!
●総会3大ニュースとは!?
新型コロナが直撃した会社
ANA、サンリオ、コロワイドなど
不祥事&お騒がせの会社
はるやまHD、東芝、みずほ銀行など
みんなが気になる会社
ソニーG、ソフトバンクG、三菱UFJなど

◎第4特集
ブームに飛びつくのはNG!
インデックス投信にだまされるな!
●テーマ型インデックス投信は買いか
●買っていい/インデックス投信
●買っていい/アクティブ投信

◎別冊付録
今すぐ買いたい! 米国株の見つけ方
成長&好配当株

◎連載も充実!
●10倍株を探せ! IPO株研究所
●自腹でガチンコ投資! AKB48
●武藤十夢のわくわくFX生活!ライフ
●株入門マンガ恋する 株式相場!
●どこから来てどこへ行くのか日本国
●毎月分配型100本の「分配金」データ


>>「最新号蔵出し記事」はこちら!

「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!


>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

【法人カード・オブ・ザ・イヤー2021】 クレジットカードの専門家が選んだ 2021年おすすめ「法人カード」を発表! 「キャッシュレス決済」おすすめ比較 山本潤の超成長株投資の真髄で、成長株投資をはじめよう!(ザイ投資戦略メルマガ) 【全41口座徹底調査】スプレッドやスワップポイントがお得なFX会社は? FX会社比較!

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報