世界投資へのパスポート

カルト的な人気となった「スクエア」が、11月8日に
注目の決算を発表! クレジットカード決済を扱う
フィンテック企業が、この1年で急成長した理由とは?

2017年11月6日公開(2017年11月6日更新)
広瀬 隆雄
facebook-share
twitter-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事
印刷向け表示

スクエアは、クレジットカードの読み取り装置から
始まったフィンテック企業

 スクエア(ティッカーシンボル:SQ)は、ツイッターの共同創業者のひとり、ジャック・ドーシーが2009年に立ち上げた企業です。

 スクエアは、いわゆるフィンテック企業に分類されます。当初はスマホやタブレットでクレジットカードの情報を読み取るための小さくて四角い、読み取り装置を作っていました。

 いまでもそのビジネスは継続していますが、読み取り装置は、単に顧客とのリレーションシップを築くきっかけに過ぎず、それで儲けようとは考えていません。むしろ様々なトランザクション(取引)ならびに付帯サービスで稼ぐビジネス・モデルです。

長らく「ダメ企業」と見られていたスクエアだが
ここ1年で業績がみちがえるほと良くなった

 スクエアが2015年11月に新規株式公開(IPO)されたとき、大企業のひしめく決済システムの業界への参入ということで、懐疑的な投資家が多く、初値レンジ11~13ドルを大幅に下回る9ドルで値決めされました。そして、上場後もしばらく鳴かず飛ばずの状況が続きました。

 これが変わったのが、2016年の第4四半期決算です。それ以降、同社は、毎回目の覚めるような良い決算を出しています。

 次の決算発表は11月8日(水)引け後で、コンセンサスEPS予想は5セント、売上高予想は2.45億ドルです。したがって今回の決算発表では、これらの数字を超えることが必要になります。ちなみに去年の第3四半期のEPSは、-9セントでした。

なぜスクエアの業績は
これほどまでに良くなったのか

 「なぜスクエアは良い会社になった?」という理由ですが、まず、同社の提供しているのは、レストラン、商店主、コンサルタント、大工さん、その他のスモール・ビジネスのオーナーが切実に必要としているサービスだということです。

 アメリカのビジネスの大半は、実はスモール・ビジネスです。事業者数ベースでは9割がスモール・ビジネスだと言われています。それらの企業は3兆ドルの商取引を行っています。

 しかし、これまでは個人店主や大工さんは、クレジットカードによる決済を導入しにくく、現金や小切手に頼ってきました。それが、スマートフォンが普及したことにより、それにクレカ読み取り装置を挿し込めば、そうした零細のビジネス・オーナーでもキャッシュレス決済に移ることができるというわけです。

 スクエアのサービスはとても信頼性が高く、しかもITの専門家や経理の専門家でなくても使いやすいので、スモール・ビジネスのオーナーの間では、スクエアのブランドは、「カルト的」と言って良いほど好印象を持たれています

クレジットカード決済を軸にした
サービスの多角化に成功

 そのブランド力を背景に、スクエアは零細企業が必要としている、様々な付帯サービスを繰り出しているのです。

 具体的には、スマートフォンやタブレットでの売り上げ情報を会計ソフトに連動させることにより経理の手間を省く仕入管理のソフトに連動させる短期の運転資金の融資を行う、といったサービスです。

 たとえば、美容院は土日に来店客がピークを迎えます。お客さんが代金をクレジットカードで払った場合、その売上が美容院の銀行口座に入金するのは、だいぶ後になってしまいます。ところが、週末は美容院のスタッフが総出で出勤するので、従業員への支払いは先に行わなければいけません。すると美容院の経営者は、運転資金のやりくりに苦心するのです。

 スクエアは、クレカ読み取り装置を通じて「いまこの美容院は沢山売り上げたのだから、即金で融資してもリスクは無い」ということを把握しているので、迅速に与信できるのです。

 このような商店主への融資は、平均すると60万円程度の金額だそうです。商業銀行の場合、そんな小さな融資金額では利益が出ません。

スクエアに対する顧客の満足度が
低い顧客離反率を実現

 「スクエアを使えば、経理も仕入れも資金繰りも楽になる」ということを経営者が理解したので、ひとたびスクエアを導入した顧客は離反しません。

 実際、スクエアよりもっと安い手数料を提示し、鞍替えを提案する業者はいるのですが、一度スクエアの使いやすさに慣れた顧客は、心を動かされません

 こうしたことを背景に、スクエアのグロス・ペイメント・ボリューム(取扱高)は着実に伸びています。

【今週のまとめ】
始まったばかりのスモール・ビジネスのキャッシュレス化で
売上げを伸ばし続けられるのか要注目!

 スクエアは、いままで銀行から相手にされてこなかった大工さんや士業の人たちといった、スモール・ビジネスを顧客として開拓しています。このマーケットは大きく、彼らのキャッシュレス化は未だ端緒についたばかりです。

 11月8日(水)に決算が発表されるので、無事コンセンサス予想の数字を超えることができるのか、注目したいと思います。

■スクエア(SQ)チャート/週足・2年
スクエア(SQ)チャート/週足・2年(スクエア(SQ)チャート/週足・2年(出典:SBI証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます。
拡大画像表示
【今週のピックアップ記事!】
資産を1年で7倍にしたカブ知恵の藤井英敏さんが、「短期間で資金を大きく増やす鉄則」を伝授! 移動平均線を使った売買のルールや注目テーマも紹介
【2017年 最新版】今すぐ株を買いたい人必見! たった1日で口座開設できるネット証券はここだ!
【2019年7月1日更新!】

「米国株」取扱数が多いおすすめ証券会社

◆サクソバンク証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
5900銘柄以上
個別株:4400銘柄以上
ETF:1400銘柄以上
ADR:約30銘柄
約定代金の0.2%
※最低手数料5米ドル、上限手数料15米ドル
【サクソバンク証券のおすすめポイント】
米国株は、取扱数が約6000銘柄と圧倒的に多いうえに、売買手数料が0.2%と業界最低水準なのが魅力。中国株も約2000銘柄と多い。さらに、イギリス株が約1000銘柄、ドイツ株が約600銘柄、、フランス株が約800銘柄と、他社では扱いの少ない欧州株に強いのも大きな特長だ。さらにCFDを使うことで外国株の売りポジションを取れるのもサクソバンク証券ならではの強み。外国株式もCFDもひとつのトレードツールで一元管理できるのも便利だ。外国株投資に力を入れたい個人投資家であれば、口座を開いておきたい証券会社だろう。
【関連記事】
◆【サクソバンク証券おすすめのポイントは?】海外株式に強みをもつ証券会社。米国株の売買手数料が0.2%と業界最低水準!
【米国株投資おすすめ証券会社】サクソバンク証券の公式サイトはこちら
◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
3400銘柄以上
個別株:3110銘柄以上
ETF:250銘柄以上
ADR:60銘柄以上
約定代金の0.45%
※最低手数料5米ドル、上限手数料20米ドル
【マネックス証券のおすすめポイント】
米国株取引に力を入れており、取扱数3000銘柄以上は主要ネット証券では最大! 成行注文や指値注文のほか、逆指値注文、連続注文、ツイン指値(OCO注文)など、多彩な注文方法が使えるのも魅力だ。また「トレードステーション米国株 スマートフォン」なら、高機能チャートなど、多彩な機能を活用しながらスマホアプリから米国株の取引が可能! 現在、米国株取引手数料(税抜)を、最大3万円キャッシュバックするお得なキャンペーンを実施中!
【関連記事】
◆【マネックス証券おすすめのポイントは?】日本株手数料の低さ、ユニークな投資ツールが充実しているネット証券大手
【米国株投資おすすめ証券会社】マネックス証券の公式サイトはこちら
◆SBI証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
1400銘柄以上
個別株:1030銘柄以上
ETF:250銘柄以上
ADR:100銘柄以上
約定代金の0.45%
※最低手数料5米ドル、上限手数料20米ドル
【SBI証券のおすすめポイント】
住信SBIネット銀行の口座を持っていれば、入出金手数料が無料など、便利な「外貨入出金サービス」が利用可能! ダウ・ジョーンズ社が発行する金融専門誌「BARRON’S(バロンズ)」の抜粋記事(日本語訳)や、モーニングスター社による「個別銘柄レポート」など、投資情報も充実している。
【関連記事】
◆【SBI証券のおすすめポイントは?】IPOの多さ&夜間取引、銀行との連携など独自サービスも充実!
◆「株初心者&株主優待初心者が口座開設するなら、おすすめのネット証券はどこですか?」桐谷さんのおすすめは松井、SBI、東海東京の3社!
【米国株投資おすすめ証券会社】SBI証券の公式サイトはこちら
◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
1300銘柄以上
個別株:920銘柄以上
ETF:250銘柄以上
ADR:120銘柄以上
約定代金の0.45%
※最低手数料5米ドル、上限手数料20米ドル
【楽天証券おすすめポイント】
新興国などの個別銘柄を実質的に売買できるADR(米国預託証書)の銘柄数が豊富。日本株と同じ取引ツール「マーケットスピード」でも取引可能で、10種類以上のテクニカルチャートを使うことできる。ダウ・ジョーンズ社の有名金融専門誌から記事を抜粋・日本語訳した「バロンズ拾い読み」も読める。
【関連記事】
【楽天証券おすすめのポイントは?】トレードツール「MARKETSPEED」がおすすめ!投資信託や米国や中国株などの海外株式も充実!
◆【楽天証券の株アプリ/iSPEEDを徹底研究!】ログインなしでも利用可能。個別銘柄情報が見やすい!
【米国株投資おすすめ証券会社】楽天証券の公式サイトはこちら
※ NYSE(ニューヨーク証券取引所)、NYSE Arca、NYSE MKT、NASDAQに上場する個別株 。


【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2019年版】2人の専門家がおすすめの「最優秀カード」が決定!2019年の最強クレジットカード(全7部門)を公開!
【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2019年版】2人の専門家がおすすめの「最優秀カード」が決定!2019年の最強クレジットカード(全7部門)を公開! 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、 本当は“ゴールド”ではなく“プラチナ”だった!? 日本初のゴールドカードの最高水準の付帯特典とは? 高いスペック&ステータスを徹底解説!アメリカン・エキスプレスおすすめ比較 おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」付帯サービスはプラチナカード顔負け!最強ゴールドカード 実力を徹底検証 じぶん銀行住宅ローン SPGアメリカン・エキスプレス・カード 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! ANAアメックスならANAマイルが無期限で貯められて還元率アップ! じっくり貯めて長距離航空券との交換を目指せ!
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

10倍株の見つけ方&
発掘54銘柄
人気の株500激辛診断

8月号6月21日発売
定価730円(税込)
◆購入はコチラ!

楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!

10倍株見つけ方&発掘54銘柄

成長の秘密と底値の拾い方を図解!
・こんなところに潜んでる!
10倍株の探検マップ
・これを守れば失敗しない!10倍株発掘3つの心得
長期の成長ストーリーが描ける株25銘柄
経営者の手腕が期待できる株3銘柄
注目前だからおいしい地方拠点株8銘柄
底値を待って買う景気敏感株6銘柄

個人投資家1万人アンケート第2弾
億超え投資家の株&投信の戦略
弐億貯男さん/本田 武さん/かぶ1000さん
JACKさん/まつのすけさん/ひじかた投資ぞうさん/
インヴェスドクターさん

買っていい10万円株は102銘柄! 
人気の株500+Jリート14激辛診断!
2019年夏のイチオシ株
10万円株7/高配当株7/株主優待株7/Jリート4
気になる人気株
大型株371/新興株108/Jリート10
儲かる株の見つけ方
旬の3大テーマ/5大ランキング/セクター別

●社会の常識を覆す技術やサービスが続々
世界を変える米国株ネクスト10

●発表! 4大投信アワードから厳選! 
好成績投信ZAiアワード

【別冊付録・1】
全上場3736銘柄の最新理論株価
1.理論株価より割安度が高い株20
2.割安度が拡大した3月決算株20
3.割高から割安に転換した株2

【別冊付録・2】
老後のおかねシリーズ(3)
おかねが毎月届く教科書

定期購読を申し込むと500円の図書カードをプレゼントキャンペーン開催中!


>>「最新号蔵出し記事」はこちら!

>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

【法人カード・オブ・ザ・イヤー2019】 クレジットカードの専門家が選んだ 2019年おすすめ「法人カード」を発表! 山本潤の超成長株投資の真髄で、成長株投資をはじめよう!(ザイ投資戦略メルマガ) 新築マンションランキング

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報